小ネタですが、キプロス、ギリシャが2012年以来閉鎖していたシリアの大使館を開けるらしい、という話が数日出回っている。
Greece and Cyprus are preparing to reopen embassies in Syria
一般人のtweetによれば既にギリシャ国旗が掲げられているらしい。
Greek flag raised over its embassy in Syria, reopening “within weeks”
さらに、これは確証はないけど、噂によれば、チェコ、ハンガリーあたりはそもそもそも完全にはシリア大使館業務を閉じていなかった、という説もある。まぁ、EU内の情報源として使ったとも言えるかもしれないけど、なにせ、各国はそれぞれの事情があるわけで、EUが全部統括できるというのは誰から信任を受けたのかすら怪しいEUの「高官」たちの妄想でしょう。
ちなみに、ギリシャが真っ先にこうなりそうな理由はある。大いにある。国情が反トルコだから。
■ シリアのニュースいろいろ
他方、シリアの通信社SANAを見ると、つい最近あったシリア大統領選挙の様子や、シリア北部のトルコ支援の馬鹿野郎テロリスト集団殺害の様子と並んで、Musutafa Ali Galleryというギャラリーでロシアの文化イベントがありました、などといった、考えようによっては小ネタ中の小ネタだが、しかし確かに平和、平穏でなければできないことが行われている様子があった。
Various Russian cultural activities at Mustafa Ali Gallery
فعاليات ثقافية روسية متنوعة في غاليري مصطفى علي
こうやって1つづつ、人々の気持ちが落ち着いて復興していく方向に向かうといいね。騒乱とか敵対だけが人生の重要事というのはよろしくない。
■ アル・ヌスラの金主
さらに見ていくと、アルヌスラの金主はカタールだとして、ロンドン高等裁判所に提訴した人がいるそうで、その記事がイギリスのTimesに出た、という記事があった。
Times newspaper: Qatar supported, financed “Jabhat al-Nusra” with millions of dollars
London ,SANA- The British Times newspaper revealed about a lawsuit filed to the Higher Court in London against Sheikhdom of Qatar on supporting the terrorist organization of “Jabhat al-Nusra” in Syria and financing it with millions of dollars.
まぁ、金主の大本はそこらへんだとしても、オペレーションの責任者はUK&USでしょ? シリアの一戦では、まず間違いなく西側の秘密部隊がいた。そこもほじくってほしいものですね。
シリアがらみでは、イギリスではイギリスの元大使がシリアへの攻撃に大反対で、もう精神的にボロボロになりながら、地方局のラジオでこれは止めるべきと訴えていたことが思い出される。すべての主要メディアが、一致して偽情報を流しっぱなしに流していたわけですよ。
■ 封鎖も失敗してた
ということで、何かが確実に変わっていく気配が見えるわけですが、今年に入って、US/UKなのか、US/NATOなのか知りませんが、シリア向けの燃料と食糧の調達を難しくて、混乱をさせようとしていたことを忘れるわけにはいかない。
要するに、大統領選挙までの間に餓死者を出すとか、生活できない状態を作って、それを見せて、アサドのせいだ~とメディアが書くという寸法だったものと見える。
それを、穀物持ちのロシアが穀物を輸送し、イランが原油を出して、それをロシア軍が守って、シリアに到着させて封鎖を回避した。
ロシア軍は、現在世界で最も手堅い用心棒だね、ほんと。
ちなみに、ロシアは穀物も原油もあるわけですが、なぜイランが原油なのかというと、イラン・イラク戦争でシリアがイランについて以来の長期契約があるらしいです。
しばらく前、The Duranのアレクサンダーがこの件を説明していた。私もほぼ同じように見てる。
Moscow Breaks US Blockade of Syria, Destroys Militant Base
動画のコメント欄で、God bless Russia, from an American、God bless Russia from UK、みたいなコメントが見えるけど、私も、God bless Russia from a Japaneseと書き込むべきだったなと思った。今度はやろうと思う。