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はしか大流行もロシアのせい

2019-02-18 21:06:46 | アジア情勢複雑怪奇

宗純さんのところの今日のエントリー、

たった148人の「はしか」が大ニュース?

というのは、確かになんでだろうと私も思っていたのですが、しかし、あれ・・・と思って見てみるに、ヨーロッパで「はしか」が流行ってるという騒ぎがあるらしい。

そして、いつものように、それもまたロシアのせいだと(笑)。

つまり、ロシア系のbotが、はしかワクチンをするなという言辞をインターネットを通じて流していることが影響して、はしかの根絶が遮られているのではないかとラジオ自由ヨーロッパ/リバティがマジで報道していたらしい。

Measles are making a comeback & it’s probably Russia’s fault, says bombshell report

https://www.rt.com/news/451457-russia-vaccine-measles-conspiracy/

 

ほんとにあった。

ロシアの荒らしネタはハシカを絶滅から救っているのか? だそうだ。

Are Russian Trolls Saving Measles From Extinction? 

https://www.rferl.org/a/are-russian-trolls-saving-measles-from-extinction/29768471.html

 

それによると、ロシアのサイバーエージェントの一社で、2016年の米大統領選挙に介入したと言われている会社が、2014年からワクチンについてソーシャルメディアに流している、と。

Studies have already documented how cybercampaigns by the Internet Research Agency -- a St. Petersburg "troll farm" that has been accused of meddling in the U.S. 2016 presidential election -- artificially bolstered debate on social media about vaccines since 2014 in a way that eroded public trust in vaccinations.

 

いやぁ、これって、この会社じゃなくて、私が思うに、宗教がかった右派がやってきたテーマだと思うんですけど。あははは。

ワクチンは製薬会社の陰謀だっつー話。

完全な嘘とまで言えない程度の検証もので終わればいいのに尾ひれがついて、爬虫類です、イルミナティ―ですと混合していくパターン。

 

まぁ、なんだっていいんでしょう、もう。

で、そのあおりを受けて、日本でも「はしか」ネタを取り上げろと誰かが誰かに指示して、わずか148件でも取り上げて、大ブレークだ~とか言ってるという話ではなかろうかと想像します。

この後に、

ロシア系のサイバーエージェントがインターネットを通じてワクチン摂取を拒むよう誘導する記事を流していたことが、欧州の機関の調べで明らかになりました、

とかいうニュースをNHKのアナウンサーが厳かな調子で読み始めたら大笑い! やって!!

 

と思っていたら、BBCにこんな「立派な」記事があった。

【寄稿】 陰謀論――なぜこれほど大勢が信じるのか

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47275005

ヒラリー・クリントンはワシントンのピザ店を拠点に、世界的な児童人身売買シンジケートを指揮していたのか? いいえ。

ジョージ・W・ブッシュは2001年に、ニューヨークのツインタワー(世界貿易センター)を破壊して数千人を殺害する計画の中心にいたのか? これも、いいえだ。

ならば、なぜ大勢がそうだったと信じているのか。私たちがどうやって世界を見ているかについて、陰謀論から何が分かるだろう。

陰謀論は決して新しい現象ではない。「American Conspiracy Theories(アメリカの陰謀論)」などの著作がある米マイアミ大学のジョー・ウシンスキー教授は、少なくとも100年前から常に社会の後ろの方で、通奏低音のようにして響いていたと言う。

 

率直にいって、英国政府はそもそも対ロシア戦略として、Integrity Initiativeなるユニットを作ってロシアの言ってることの信用を落とすための戦略に資金を投下している疑惑がもたれている(証拠はアノニマスが文書で出し、現実を見ても英国政府の対ロシアの言論には異常さが見える)。

そういう戦略のために、証拠もないのにデマを書き散らしている(現状では)英国をはじめとする西側各国政府が、様々な時点で後先考えずに、一般人の気をそらすためにまき散らしたデマの集積を前にコントロールできなくなったのだな、などと思ってみるとこれらの真面目そうな言説も趣が違ってみえるでしょう。

 

また、別にデマは100年前から存在するわけでもないし、デマが一般人からだけ出て来ると考えるのもナイーブすぎる。例えばこんなケースも蓋然性の問題だが、指摘されている。

ピョートル大帝の遺言とは、ピョートル大帝が欧州を服属させる計画を示した文書が残されている、と信じられているお話。現物であるという文章はないらしいんだけど、しばしば実はこれだ、あれだ、というのは出てきていたようだ。

で、これが19世紀のイギリス、フランスの対露政策にマジで影響を及ぼしたと考えられている。

具体的には、クリミア戦争や露土戦争、第一世界大戦、第二次世界大戦において、ロシアが征服を企んでいるという話のある種の証拠みたいにしてたびたび持ちだされていた模様。

ヨーロッパ1000年のロシア恐怖症

 

さらに、第一次世界大戦に入る前、異常な執念でドイツ人を悪魔化していたイギリス(ドイツもやってるが)、という前科もないとは言えないでしょう。

過去150年かそこらを振り返ってみて、アングロ(またはアングロ&シオニスト)グループほど嘘を平気で使って来た「ツワモノ」は世界史上ないと言ってみてもいいのではないだろうか。田舎者のアメリカ人に宗教の衣をかぶせていろんなものを輸出して没頭させたのもアングロさんでしょうに。

 


 


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