日本の議員連盟 サハリンと日本を結ぶ6000億円のガスパイプライン計画を提案
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_05_28/nihon-roshia-gasu/
自民党衆院議員の竹本直一氏が事務局長を務める「日露天然ガスパイプライン推進議員連盟」は、サハリンと日本を結ぶガスパイプライン計画を、秋に予定されているプーチン大統領の日本訪問に合わせてロシア側に正式に提案できるよう、安倍首相の理解を得ようとしている。竹本事務局長が、ブルームバーグとのインタビューで語った
2013年5月に設立された「日露天然ガスパイプライン推進議員連盟」によると、総事業費は最大6000億円と試算されており、準備開始から5年以内で開 通が可能だという。ガスパイプラインの総延長は1350キロ。パイプラインは、サハリン島南端から北海道、東北を通り、東京から約150キロの茨城県日立 市まで敷設される。海峡部分は海底に敷設される。
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Japanese parliamentarians propose to build gas pipeline from Sakhalin to Japan for $6 billion
http://voiceofrussia.com/news/2014_05_28/Japanese-parliamentarians-propose-to-build-gas-pipeline-from-Sakhalin-to-Japan-for-6-billion-6553/
急にどうしたのぉ?と思ったけど、この計画は前からずっとありますよね・・・多分。議連自体は新しいみたいだけど。
現代の南進論を警戒せよ、英連邦には要注意、とかねがね主張する私としてはこれは賛成。
要するに卵を全部同じ籠に盛ってはいけない、ってな話。
仮に安倍さんに海の向こうから「ざけんなよ」の声がかかってとん挫したとしても、粘り強くやっていく価値があると思う。経済合理性のこともあるけど、チャイナとの関係でももちろん大事。
今現在日本はアメリカの持ち物状態になってしまっていて声も出せないって感じなのに、隣のチャイナはロシアとくっつきましたよぉ~と大宣伝を行っている。この収支がどうなるのかは誰にもよくわからないが、安定なんかされた日には、日本はマジで米中に挟まれる恐れがあるという線を常に意識しておくべき。
Lawmakers to push Abe on Russia gas link
http://www.japantimes.co.jp/news/2014/05/28/business/economy-business/lawmakers-push-abe-russia-gas-link/#.U4Ym3ChPbIU
東日本大震災で原発事故があって、その余波で日本の原発が止まっているためエネルギー輸入コストが高騰している。その中にあってはパイプラインによるコスト減を考えているという筋立てで説明されている。
■ 業務平常通り
一昨日、アメリカ政府がいつロシアに制裁してやろうか、今度こそ集団で制裁してやると張り切っている中、アメリカ、フランス等のエネルギー系企業がプーチンと会って、しっかり契約をしている話を書いた。
多分、世界規模で、対ロシア強硬派のグループとそうでないグループというものがあって、ロシア政府も日本政府も、いや、各国政府も各企業も、その隙間を読みながら動いているってことなんでしょう。
一昨日のエントリーでも書いたけど、
BPのグループ最高責任者ダドリーさん、
「困難な時には私たちには私たちのパートナーを支援する責任があります」
トタル(フランス)の社長は、
「私のロシアへのメッセージはシンプルです。業務平常通り(business as usual)、です。」
とか言っちゃうわけで、アメリカ政府もEUも関係なしって感じ。
そもそもこのへんの企業は戦争しても資源獲得に動く人たちなんだから(笑)、政府の制裁なんか知ったこっちゃないといえばそれまでという気もするし、資源・鉱物系はやっぱり金融・IT・メディア・法律系とは異なるメンタリティの世界がありそうな気もする。資源系はある意味取り返しがつかない事業だから(良い鉱区か否か、参入できるか否か)、相互の義理を欠いたら終わりってな感じが強くなるのかな。
Exxon, BP Defy White House; Extend Partnership with Russia
http://oilprice.com/Energy/Energy-General/Exxon-BP-Defy-White-House-Extend-Partnership-with-Russia.html