神戸製鋼と聞くと、安倍ちゃんの唯一の就職先というのもそうだが、オウムの村井さんを思い出さざるを得ない。するとそれは島津論文なのかと思ってみたり、いやしかしそこまでいかんでも、やっぱり安倍ちゃんの去就には、原発がらみも関係するんだろうなぁとか思う。
そんな中、ロシアものでは始終へんな情報ばっかり流していると私が苦情を言い続けている金子勝氏のツィッターにこんなのがあった。やっぱりそのへんが国内的には一番力があったんでしょうね。
金子勝認証済みアカウント @masaru_kaneko 12時間前
リンクされていた宮武さんのページはこちら。
甘利明氏の原発スラップ訴訟「日本なんてどうなってもいい」。番組から逃げ空席を映されたら「名誉毀損」
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/15d6de7372ee6f0ef3d00c0c367f5cd7
概略部分を引用させていただきますが、上のページには画像もいっぱいあってわかりやすいのでそちらをご覧になることをお奨めします。
そんな甘利氏が2011年6月18日に放送されたテレ東の報道番組『田勢康弘の週刊ニュース新書』(以下、『週刊ニュース新書』)に対して、原発スラップ訴訟を起こしたことをご存知でしょうか。
当然、甘利氏は自民党の原発推進政策を説明する側として出演したわけですが、A記者が、自民党の有力な原発推進派で有名な甘利明氏に対して取材を試みました。
A記者は共産党の吉井氏が作成した「質問主意書」を示して「今後の原発政策のあるべき姿」を質問し、津波被害の想定に誤りがあったのではないかという問題について取材を進めました。「それまで津波に備えよという指摘はなかった」と答えていた甘利氏はA記者から「指摘はされていた」と切り返され、それを認めるとその後言葉に詰まり、隣室に姿を消して、取材をボイコットしたのです!
隣室に呼ばれたA記者は甘利氏から「取材の録音テープを消せ、番組を放送するな」と言われ、仕方なく番組は甘利氏が取材を拒否したことの象徴として「取材は中断となりました」とナレーションを入れ「空席」を映しました。
で、甘利氏側が、この成り行きの放映が名誉棄損にあたるとしてテレ東に謝罪させ、損害賠償を求めて裁判を起こし、その裁判の中の甘利氏の発言ときたらというので話題になっていたものだった。
で、で、で、この顛末で、ああと思うのは、2011年3月の原子力事故について、共産党の吉井議員のど真ん中のストライクみたいな国会質疑が、ついにテレビと主要紙でまともに取り上げられることはなかったこと。結局のところ、テレビ&主要紙は原発について最初っから最後まで怯えながら取材して書いていたって話なんでしょうね。
この方。このダイジェストじゃなくて、もっと詳しいのがどこかにあったのに見あたらない。ダイジェスト版では4分あたりが2010年5月の分。
原発事故 吉井議員質問ダイジェスト
ネット上では有名だけど、京都大学工学部原子核工学科を出てらっしゃる吉井議員が、福島第一原発の電源喪失の可能性について質問し、安倍ちゃんが、海外の原発と日本のは構造が違うからあり得ない、とかいうスットコドッコイな答えをしたり、肩書忘れたけど白髪頭のエライ人は、吉井さんの質問を鼻で笑ったりしていた。日本の原発は大丈夫~とかホントに言ってた。結果からみれば何の根拠もなく。
Lawmaker Broached Plant Risk
By Phred Dvorak And Yuka Hayashi
Updated March 28, 2011 12:01 a.m. ET
https://www.wsj.com/articles/SB10001424052748703576204576226530875684182
で、今般民主党(民進党)が割れたのは、短期的には困ったことだとしても、結局のところ非常に良かったというべきじゃなかろうか。これによって安保村+原発村のハンドラーズ系の中心人物たちがいるグループといない(少なくとも弱い、または回心可能なレンジにある)グループが分かれたわけだから。
連合、政党支援見送り=民進系中心に個別推薦【17衆院選】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171005-00000117-jij-pol
思うに、過去20年ぐらいの政治的混乱の一つの大きな要因となったのはこの連合の方向性だろうと私は思うなぁ。要するに完全なネオリベなんですよ。しかも政府とべったりの。それなのに、自民じゃないものを作るんだからいいだろうみたいな見せ方をしてきたバカマスコミにも重大な責任がある。マスコミ各社と連合が二大政党制なる妄想に向けて一丸となったことによって、今日の混乱が用意されたといっても言い過ぎではないかも。
でね、連合を「労組」とかいうポジションに置くのがそもそも間違いとまではいわないにせよ、ミスリーディングでしょう。だって、ここって要するにアメリカの政治でいうなら「ミドルクラス」の集合体なのね。つまり、小金持ちから中金持ちの人たちの意見を代表している。
というか、日本の場合大企業に入ったら終身雇用の確率が高いし、大企業に入る人は高学歴で、高学歴の親は多くの場合高学歴で就職先も良く、つまりなんらかの資産を既に形成している人である確率が高いので、考えようによっては、アメリカのミドルクラスより強いようなクラス。
民主党(民進党)の議員さんの中に妙なプチブル意識が垣間見えるのはもってこういう人たちに支援されてるからだろうなぁとか思いますね。
この記事、秀逸。
連合ってなぜ野党共闘に執拗に反対してるの?と思った時に読む話
http://agora-web.jp/archives/2023113.html
連合というのは主に大企業の正社員たちで組織される労働組合の寄合です。様々な業種が含まれますが、やはり組合員数が多く歴史も長い大手製造業の影響力は強いです。経団連の対になる存在だとみていいでしょう。ちなみに現会長の神津さんは新日鐵、先代の古賀さんは松下電器、先々代の高木さんは旭化成労組の出身です。
“労働組合”といっても高年収企業の正社員中心なので、そこらの野良ユニオンなんかとはまったく毛色が違います。筆者がよく言うところの「二階建て労働市場の二階で暮らす人たち」であり、文字通りの終身雇用が保証されるエリートです。
(太字は私)
だから、こういうところの支援を基に、自民党と異なる二大政党の片割れを作りましょうとなったら、格差の是正なんてできるわけもなければ、食えない人たちのケアというかセーフティーネットをどうするかといった問題に本気になれるわけもない、って話だと思うわけです。で、事実そのような日本になったってところですね。
その象徴として、いずれにしても前原は落とされるべき。
連合破壊、小池の目的達成/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201710070000251.html
★連合675万人のうち、情報労連22万人は希望の党支援を中止、航空連合3・5万人と海員組合8万人は、ともに運動員を出さず、自主投票。電機労連60万人は、希望と立憲民主の原発ゼロ公約に反対、運動員を出さずに自民支持へ。
UAゼンセン160万人は、北朝鮮の拉致被害者支援・外国人参政権反対で希望か自民へ。自動車総連75万人は、希望の党支持の姿勢。一部は自民支持。つまり民間労組は、表立って自民党支持を打ち出せた。これが小池らの連合破壊。目的達成だ。これで連合は、しがらみがなくなったのだ。(K)※敬称略