シリアはまたまたアルヌスラ(要するにアルカイダ)が今度はダマスカス周辺で暴れている。
その暴力沙汰そのものももちろん問題なんだが、その一カ所を叩けばすむかというとそうはいかない。なぜならアルカイダグループは増殖する謎のグループだから(笑)。
というわけで、ラブロフは、シリアの東ゴータのアルヌスラ(テロリストと認定されているグループ)に対して米が行動している証拠が見えない、と語っている。
US not acting against al-Nusra terrorists in Syria's Eastern Ghouta: Lavrov
http://www.presstv.com/Detail/2018/02/24/553388/Syria-lavrov-alNusra
状況的には今更何を、なんだが、一応これは外交官の発言ですから、これが精一杯でしょう。
米国が率いる有志連合が、アルヌスラを本当のターゲットとして見ているという証拠はまだない。
"We still do not have evidence that the coalition led by the United States is viewing Jabhat al-Nusra as a real target. Of course, we draw the attention of our American colleagues to it, but we do not see any effect from our comments,” he added.
で、これらの有志連合の駒を、有志連合はシリアでも散らしているが、アフガニスタンに入れていると言われているし、アメリカは中央アジア各国、つまり旧ソ連各国と一対一で交渉したりしているらしいので、これがまたロシアを悩ませることになるでしょう。
それに対してロシアは、パキスタンとの協調路線を強化している。パキスタンとロシアは、ダーイッシュの被害にあっているという点で同じだという認識からさまざまな協力関係に入っているが、とりわけパキスタンの軍事力を対テロに合うよう強化する方向らしい。
Russia eyes opportunities for energy cooperation with Pakistan
http://tass.com/economy/990860
パキスタンは言うまでもなく中国との関係が緊密なので、上海協力機構的にはOKの方向なのだが、ここで問題になるのはインド。インドとパキスタンは敵対し、かつ、インドとチャイナも様々なところで敵対的ではある。
が、しかし、アフガニスタンをテロリストの巣窟でなくする、というプランを嫌がる周辺国はないでしょう。やり方にはいろいろ異論はあるにせよ。
アフガニスタンに関しては、現在ウズベキスタンで会議を開くことになっており、そこに、米、中、露も招かれている模様。
他には
インド、パキスタン、イラン
サウジ、UAE、トルコ
その他に、UNとEU
これがアフガニスタン調整会議みたいな感じなのかな。
Russia, US, China invited to Afghanistan conference in Tashkent - Uzbek foreign minister
MOSCOW, February 23. /TASS/. Russia, China, the United States and some other countries have received invitations to attend the international conference on peace and security in Afghanistan, Uzbekistan’s Foreign Minister Abdulaziz Kamilov said on Friday after talks with Russian counterpart Sergei Lavrov.
サウジ、UAE、トルコってのは、この地域を滅茶苦茶にするためのスポンサーだった国々だし、EU+アメとその子分はその企画、運営をした人々。
ということで、それはそれなりに、実際確かに、関係者の会合だなとったところ(笑)。
シリアはアスタナ会議、アフガニスタンはタシュケント会議、みたいになるんだろうか?
わかりませんが、注目ですね。