ウクライナがどうなっているのか最近ニュースが少ない。アジアインフラ投資銀の話でみんなすっかり忘れてるみたいだ。
先週一番のトピックは、コロモインスキーという私兵集団を持ってライト・セクターとかいういわゆるネオナチの軍団を使ってやれることなんでもやってます的なおっさんを、キエフ政権の大統領たるポロシェンコが解任したという話。
その後コロモインスキーは武装集団を集めてキエフに突っ込むんじゃないかと噂されていたんだけど結果的にはなかったようだ。
それを上品に書くと、
ウクライナ 政権側の内部対立が表面化
3月25日 23時28分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150325/k10010027831000.html
ウクライナのポロシェンコ大統領は、25日、親ロシア派の支配地域に近い東部のドニエプロペトロフスク州のコロモイスキー知事を解任したと発表しました。
コロモイスキー氏は、大手銀行や鉄鋼関連の企業などを傘下に収める新興財閥で、親ロシア派との戦闘で政府側の部隊を資金面で援助してきたとされています。
そうか、あれは政権内の対立なのか、と思ったり、コロモインスキー氏は知事でありかつ新興財閥なのかと思ったり、なにかとても新鮮な気がした。どこもかしこもオリガルヒ、またはオリガーキという語が使われていて、そのニュアンスには間違っても「財閥」みたいなニュートラル or ポジティブな感じはないと思ったりする。日本的な是正表現なんだろうね。
で、25日から3日たって、イギリスTelegraph紙をはじめ、いくつかの記事は、そのコロモインスキーは、既に終わったぜ、といった感じで書かれている。
こんな感じ。
Fall of oligarch who bankrolled Ukraine's war
http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/europe/ukraine/11502011/Fall-of-oligarch-who-bankrolled-Ukraines-war.html
終わったといったって、この人なんかは、本人はウクライナ、イスラエルの二重国籍者で、ウクライナのユダヤ系の資本家というか、お金使ってこの地を乗っ取るぜの派閥の代表者みたいな人であることは広く知られているので、そう簡単に終わりはしないと思う。(いったん撤退を余儀なくされた、ぐらいはあるだろうとは思うけど)
そもそも持ってるものを持っていて、既に私兵を作って籠城しているも同然といった趣なので、例え軍事的に解決しないとなっても、その勢力は支配圏をキエフを中心とする主権の下に入るのか、ってな問題、入るなら何がその見返りになるのか、つまり金がらみをどうするのかの問題は残るでしょう。
ウクライナってキエフ政権が全土を支配していません、なぜなら東部ドンバスには親ロシア系(というより民族ロシア人なんだから親ロシアというのがおかしい)がいて彼らがキエフ政権に逆らうからです、というのが公式な言い方だけど、それよりも、私兵軍団がいてそこはキエフともドンバスとも関係ありません、ってのがもっとずっと深く問題。
つまり、3分割の危険性さえある。そこをどうやって糊塗するのか。というか、そのユダヤ集団に取られちゃったドニエプロペトロフスク州は国家ウクライナに戻るんだろうか?
私はここは潜在的に100年越しで欲しがってる集団がいると思ってるので、戻らない確率は高いだろうなぁとか思う。だからベストシナリオでも国家内国家は残って、ただおとなしくさせる、ってことで病気を抱えたままみたいな感じで行くのではなかろうかと思う。
で、このへんの本当の勝負みたいなところをthe West は大きく見過ごして報道しているわけね、今まで。でもウクライナに関心を持っている人はこの1年でみんな知ってるようになっちゃった、ってのも面白い。
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