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ミストラル:仏政府、ヘリ空母をエジプトに転売

2015-09-25 08:43:39 | 欧州情勢複雑怪奇

去年さんざん揉めたミストラルの件。

仏政府、ヘリ空母をエジプトに転売 ロシアとの契約破棄
http://www.asahi.com/articles/ASH9S2RW7H9SUHBI00F.html

ついに、フランス政府はロシアに渡す予定だったものをエジプトに転売決定だそうです。

去年もうロシアへの引渡しは凍結から契約破棄になって、フランスはロシアに代金を返金した。

ではこの船はどうするんだ、壊すのか、転売するのかとなったけど、転売にはロシアの許可が必要という条件が付いていたので(軍事ものですから)、なかなか難しい。カナダ、シンガポールとあとどこかが手を挙げていたがダメ。

先週あたりだったか、ミストラルから装備品の一部を取り除きにロシアの技術者が向かいましたみたいな何気ない記事が目に留まった。

で、エジプトに転売だそうです。

ところで、ロシアとエジプトは例のアラブの春だのへちまだのという騒動以降急速に関係がよくなって、今年に入ってからだったと思うけど地中海東岸で合同演習か何かしていた。

さてそこでミストラルがエジプトへ。

つーことは、ロシアさんたら、そうそうウチにね結構いい装備があるんだけど、きっとよく適合すると思うよ、その新しいお船に、と言えるだよね。そもそもフランス製といってもロシアと共同開発部分のある船なんだし、ロシアにとっては使える船が仲の良い国に存在する、って話になる。

しかも、黒海の外に!

なんなのこれ。西側的にはこれってどうなの? なんか、ロシアまる儲けって気がするんですけど・・・。

もうあれ、アレキサンドリア(エジプト)、アンティオキア(シリア)、エルサレム、コンスタンチノープル、モスクワの総主教が総出で第三のローマ宣言の日も近いのかとか冗談を言いたくなるぐらい。

で、正教とイスラム教は長いこと隣接宗教だし、いろんな時期に互いに助け合ったりした経験があるという意味で西側が報じる西ローマ教会系とは異なる歴史がある。そこで、ムスリム代表団も、善きことかな、善きことかなと寿いでくれるとか。いやもう、妄想したくなるぐらいへんな展開だ。

いずれにしてもセルビアは救われるべき。(大カト風)


 

カルタゴ興亡史-ある国家の一生 (中公文庫BIBLIO)
松谷 健二
中央公論新社

 

カルタゴの興亡―甦る地中海国家 (「知の再発見」双書)
Azedine Beschaouch,藤崎 京子
創元社

 


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2 コメント

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『ミストラル級は砕氷船』 (ローレライ)
2015-09-25 11:00:33
『ミストラル級は砕氷船』なので北極航路使用か南極観測隊を出す予定がないとオーバースペックになる。
返信する
買戻し? (ブログ主)
2015-09-25 14:18:17
だからエジプトが持っててどうするよ、なわけですよね。でもってカナダが一時手をあげたのは意味はある。エジプトからロシアが借りればいい、でしょうか? 買い取ってもいいけど(そもそもフランスからは返金されているんだから)。
返信する

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