DEEPLY JAPAN

古い話も今の話も、それでもやっぱり、ずっと日本!
Truly, honestly, DEEPLY JAPAN!

サーカシュビリ、ウクライナで逮捕&釈放

2017-12-05 22:22:22 | アジア情勢複雑怪奇

サーカシュヴィリという、なにか懐かしくなるような名前にちょっとしたハイライトがあたった。

元グルジア大統領の、ネクタイを噛んで悔しがったあのサーカシュビリさんです。

あのサーカシュビリさんはその後不人気となって大統領退任。南オセチア紛争の経緯説明を求められたりして苦境に立たされていたところウクライナ危機があって、ラッキーと思ったかどうか知りませんがウクライナのオデッサ州の知事になった。すると、グルジアの方では、汚職などの起訴方針が出されたためグルジアに帰れずウクライナにとどまった。すると、グルジア国民からするとうちの被疑者をかくまうのかこの野郎となるわけで、一時グルジアとウクライナは険悪となったりもした。

で、愉快なサーカシュビリさんはしかし、その後、ウクライナのポロシェンコ大統領に抗する立場となり、国外にいる間にウクライナの市民権をはく奪されるという事態に至る。しかし、結構人気のあるこの人をウクライナに戻すぞという支持者が大挙して集まって、ポーランド国境で警察の検問を人垣で破ってウクライナ内に入るという、ドラマのようなことが起こったりもした。

しかし、近代国家でなぜそのままになる、というのが謎だが、その上市民運動をしかけてポロシェンコを倒せと活動している。支持者は常にいる。

と、本日、ウクライナ当局がサーカシュビリ逮捕に踏み切り、サーカシュビリは追っかけられて屋根に上る始末という、一種の捕り物となり、大騒ぎの中取り押さえられた。

RAW: Former Georgia's leader Saakashvili detained as supporters clash with police in Kiev

 

何なのか、わかりません(笑)。だって、そもそも国籍をはく奪しているんだから、そこを追及しないのだろうかと思うわけだが、逮捕容疑は、犯罪組織に加担し、その活動のために施設および手段を提供したこと、らしい。ウクライナの政治状況は謎だらけだわ、ほんと。

この人は、いろいろやっても、どの局面でも妙に人が集まる。これはこれでよくも悪くも得難い資質かもしれない。そもそもポロシェンコもこの人もソ連崩壊前後にキエフ大学にいた(両者知り合いだったらしい)人。ポロシェンコは金持ちすぎてダメなんじゃないかと思うんだが、ひょっとしてサーカシュビリは、いろいろあるけどこいつはよそ者ではない、って感じで受け止められているのかもしれない。わかりませんが。

上の動画を見てもわかるけど、マジで当局者にぶち当たっていく人がいたりするわけで、なぜだか人気を保って、最近では前よりキリッとしてるやんか、といった趣さえあるのは単なる写真映りのせいでもない。

 

これに対するクレムリンの反応。プーチンの報道官のペシュコフさん。

我々は屋根の上に上った人に反応することに慣れていない。

Kremlin on Saakashvili: Moscow not accustomed to replying ‘people who perch on rooftops’
http://tass.com/politics/979083

 

なんの冗談なんだかわかりませんが、ともあれ、へんなコメントして藪蛇にならないようにしているんでしょう。でも、何かそこはかとなく面白い。

 

で、逮捕されたものの、支持者がかけつける中、結局数時間後に釈放されたようだ。

Ukrainian protesters free former Georgian leader Saakashvili after detention by authorities

https://www.washingtonpost.com/news/worldviews/wp/2017/12/05/former-georgian-leader-saakashvili-is-detained-in-ukraine-after-supporting-anti-government-protests/?utm_term=.ea2c17f7abde

 

一体なんだというのだろう。つか、無国籍はどうなっているんでしょう? ウクライナの司法は何をしているのだと言っても多分はじまらない(笑)。

アメリカのメディアがそう刺々しくは扱ってないところをみるに、西側の犬には違いないんだろうけど、サーカシュビリのしようとしていることが西側ジャーナリズムにもよくわからない、といった風情ではないのか、というのが私の感想。

であるのなら、注目だわな、というところ。


 


コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 混迷続くイエメン、ロシアに... | トップ | オリンピック雑感 »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (И.Симомура)
2017-12-06 00:44:14
”屋根の上の雄鶏”(ピェトゥフ ナ クルィシェ)’風見鶏’を思い出します.ほんと,ピェスコフさんは面白いことを言いますね.それに飄々としている.私は旧ワルシャワ条約機構所属の国の市民ですが,サアカシヴィリを評価する人々もここにはいますよ.
返信する
なんとなくうれしい気がしました (ブログ主)
2017-12-06 01:39:43
И.Симомураさん、コメントどうもありがとうございます。
やっぱり、風見鶏のことをさりげなく指しているということなんでしょうね。彼の見ているものを下にいる我々が全部見えるわけでもない、という含みがあるのかも。しかしそう悪くも思ってない言い方のような感じがしました。

長い目でみて、雨降って地固まるような話になるといいなと思ってます。
返信する
ソロスの手駒 (simple)
2017-12-06 06:34:33
ここのブログ管理者様にも判りにくいのですから私に
なんか何にも判りませんけど、要するに「ソロスの手駒」
に繋がっている連中なんでしょう。

下記アドレス情報から抜き出しとたおきます。どこかの
東欧の国の首相がソロスから受けた米国での奨学金
かなんかのお金を返して選挙干渉から戦うとか何とか、
別な情報で宣言していた、お金持ちの工作って凄いで
すね。「叩き返す」んでしょうか(^_^;)

http://yocchan31.blogspot.jp/2017/12/blog-post.html

「イタリアのドキュメンタリー番組が驚くべき証拠を提示 ジョージア国籍軍人1,000ドルキエフで元ジョージア大統
領のミカイル・サーカシビリの下で」「ウクライナ危機の
当初、ソロスからの融資を受けてジョージアに展開する
巨大ネットワーク(バチョ・アカライアは悪名高いメングレ
ル犯罪集団の優秀な申し子であって、2000年代の彼の
友人付き合い以降はジョージア・リバティー・インスティ
チュートでソロスの資金で暮らしていた)はキエフにおけ
る特殊任務を遂行」。
返信する
『屋根の上のバイオリン弾き?』 (ローレライ)
2017-12-06 07:14:48
『屋根の上のバイオリン弾き』てユダヤの話だったがサーカシュビリも『奇妙なプロデュースをされている』。
返信する
ソロスの手駒「突撃隊」 (simple)
2017-12-09 06:44:20
ひと目見てピーンと来るぐらいでないと
全体が判りません、私見ですが(^_^;)

日雇いでいつもは巣窟かパブみたいな
安酒屋やパチンコ屋的な市場でくだ巻
いてうろうろ出来るところにたむろして
いて、金主の「時こそ至れり」の連絡受
信、日米時間雇いの派遣労働者みた
い、アル・カイダの、「データベース」
イメージすれば良いんでしょう。

中東シリアのISも傭兵家族付で
危険手当含む相当で日給万円(かな?)、
ポーランドの時給200円そこそこを
想定すれば、数千円程度で喜んで
直ぐ群れを作れる、米国での反トラ
ンプでヒラリー・ローダム・クリントン
支持運動では時給を積み上げれば
1日10000以上相当、タイの農民
は数十円与えれば用意のバスで首
都に反政府運動に、中には選抜だ
ろうが鎮圧軍と武装闘争にも参加し、
指揮役の少将氏もスナイパーに
狙い撃ちであの世行き。日本での
為替差で言えば日給数万円相当
ですから、「ぶつかり稽古」も厭わ
ないでしょう。

動画中の60代の路上に座り込ん
でいる「ミカイル・サーカシビリ」救
出お囃子隊の男性氏は、鎮圧の
警察部隊に打撃されたのではなく、
高齢で激しいエネルギー喪失で
「へたって」いる様子、「キエフ・ユ
ーロマイダン」にも居たんでしょう
が年数経過を考えればもう体力
不足、哀れを誘います。収入も
不安定で年金も怪しい、時には
こういうイベントを作ってあげない
と、まさに「人気」が無くなるという
ことでしょう。

日本では引きこもりのへたれだ
から「ネトサポ」「アベちゃんサポ」
でバスツアー現場動員しにくいけ
ど、「国家権力掌握」したら資金力
桁違いで、ナチの「突撃隊」にもな
ります。
くわばらくわばら、です。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アジア情勢複雑怪奇」カテゴリの最新記事