ふと見つけてしまった。
この記事、面白い。
ロシアと中国のワクチンは「普通の風邪」ベースだから効果が不安だ、多分たいして効果ないだろう、としてる。
アングル:「普通の風邪」ベース、中ロのコロナワクチンに不安
https://jp.reuters.com/article/vaccine-china-russia-idJPKBN25S40B
だがしかし、サルワクチンとか、メッセンジャーRNA技術利用のワクチンとの比較で、安心できるというものではなかろうか?あはははは。
この間書いた通り、
ロシアは人間のアデノウイルスをベクターに使い、英アストラゼネカはサル(チンパンジー)のアデノウイルスをベクターに使っている。
また、米ファイザー&米モデルナは、メッセンジャーRNA技術が中心。
ロシア、Avifavir外来患者向け解禁&ワクチンいろいろ
ロシアの「スプートニク V」を開発したガマレヤ研究所などは、最初からこの新規性にウォーニングを投げている。
スプートニク Vは、プーチンの発表の時からそれ用のサイトが出来ている。
そのトップページに、
人間のアデノウィルスは、十分試験された技術プラットフォームである
HUMAN ADENOVIRUSES – A WELL-TESTED TECHNOLOGY PLATFORM WITH SUBSTANTIATED, LONG-TERM SAFETY
とのタイトルと共に、このプラットフォームで承認された抗ウィルス薬は何個あるか、このプラットフォームで承認された抗ガン剤は何個あるか、等々といった項目で、人ウイルスと、チンパンジー、メッセンジャーRNA技術とを比較している。
チンパンジーもメッセンジャーも、いろんな項目が0だったりする。
つまり、新規だがテストされていない、と。(少なくともデータの上からはそう言える)。
そこから考えると、冒頭のロイターの記事は騙しがある。普通のだから効かない、みたいに言ってるけど、じゃあ、その反対は何なのかといえば、あまり試されていない新規なもの・・・・。
ロシアがどうして自前のwebでお知らせをしたり、進捗を発表しているかといえば、西側のメディアを信じてないから、以外の理由はないだろうし、それは実際正しかったというべきでしょう。
こんなところまでプロパガンダが来るというのは、ロシア人にとってではなく私たちにとって恐ろしい事態だね、ほんと。
西側メディアがなんでそんなことをわざわざ言い出すのかといえば、一つには、ロシアはロシアで普通に自国内と周辺国で40,000人の第3相試験をやって、これまでに5,000人に投与したところで、重い副作用もない(普通だから?)という結果が出てきているためでしょうか。
Over 5,000 Russians have taken world’s first Covid-19 vaccine, none have reported serious side effects
https://www.rt.com/russia/501963-sputnik-v-vaccine-no-side-effects/
そして、もう1つは、それにつれてロシア以外の国でのこのワクチンの販売が結構あるからでしょうかね。
現在の各国(各陣営?)のワクチンはこのような感じになっているようだ。
twitterで拾ったもの。このデータの正確性までは私はわかりませんが、だいたいこんな感じと思う。
Vaccine map updates:
— Sasha Trubetskoy (@sasha_trub) September 20, 2020
- India buys 100M 🇷🇺Sputnik V
- Turkey begins Phase 3 of 🇨🇳Sinovac
- UAE deploying 🇨🇳CNBG
- UK buys 60M 🇫🇷Valneva
- Mexico Health Ministry denies 🇷🇺Sputnik V dealhttps://t.co/aTOFnqtqaV pic.twitter.com/Bkl1fLqnh8
緑がロシア。インド、ブラジルなどで西側と共に供給することになってる模様(緑とオレンジの縞々)。
サウジ、トルコは、緑と紫、つまりロシアと中国。