いちご畑よ永遠に(旧アメーバブログ)

アメーバブログ「いちご畑よ永遠に(旧ヤフーブログ)」は2023年7月に全件削除されましたが一部復活

岩手県雫石町 小岩井農場①上丸牛舎地区とウシ

2023年11月05日 13時07分57秒 | 岩手県

小岩井農場まきば園。入場口付近から岩手山。岩手県雫石町丸谷地。

2023年6月8日(木)。

雫石町の道の駅で起床。本日は2度目の小岩井農場見学から始めた。8時30分に駐車場に着き、9時の開場を待った。9時に入場したのは5人程度だった。前回は1990年前後に訪れて、広大な自然の中でアイスクリームを食べた記憶がある。まきば園は広く、アトラクションや有料ツアーもある。予習すると、上丸牛舎地区に明治時代の日本最古とされる煉瓦サイロなどの酪農風景を残す重要文化財の建物群があるという。ガイドツアーもあるが自力でも回れそうなので、まず入場料金に含まれるこの地区の見学から始めることにした。その後、牛乳を飲んで、坂道を登って高台にある「ひつじエリア」を回って見学を終え、11時30分過ぎに駐車場に戻ると満車に近い状態になっていた。

ヨーグルトやチーズ、バターなどで知られる小岩井乳製品のふるさと、小岩井農場1891(明治24年)の開設で、総面積約3000ヘクタール(900万坪)の雫石町と滝沢市にまたがって所在する広大な敷地に約2000頭の牛たちが暮らす日本最大級の総合農場である。

その一部が、小岩井農場まきば園として観光客に開放されている。それ以外にも、まきば園の外にある一般非公開の生産施設や重要文化財を案内するガイド付きツアーや農場ならではの大自然が満喫できる体験プログラムが開催されている。

ミルク館・カフェ・BBQガーデンを眺めながら上丸地区へ向かう。

上丸牛舎地区は、まきば園から車道を隔てた場所にある。上丸牛舎地区では約300頭の乳牛たちが暮らしており、赤ちゃん牛も見ることができるという。牛たちを牛舎の外に出すのは午前11時までで、以降は牛舎に入るという。

ここで搾乳された生乳が小岩井自慢の低温殺菌牛乳やチーズ、ソフトクリームなどに加工される。

また小岩井農場資料館では、明治24年(1891)に始まった農場の歴史や、約3000haの農場のジオラマ模型、昔の冷蔵庫やバターを作っていた機械なども見ることができる。

まきば園入場口から左へ進み、専用の出入口から出て、車道を渡り上丸牛舎地区へ専用ゲートから入場した。

上丸牛舎地区正面奥に小岩井農場資料館があり、左に二号牛舎、右に一号牛舎が見える。

二号牛舎とパドック。

二号牛舎。明治41年(1908)建設。522.2m²(158坪)。木造二階建、切妻造、下見板張。

一階は分娩用の牛舎。出産を控えた乾乳牛(出産前で搾乳を休んでいる牛)の飼育、分娩用。病畜用牛舎として建設され、大正8年に現在地へ移築し分娩用に。もともとは土間であったが、コンクリート敷に改築している。農場内で最古の牛舎

二号牛舎内部。

正面奥の小岩井農場資料館。一号サイロ。二号サイロ。

一号サイロ。明治40年(1907)建設。25.2m²(7.6坪)。二号サイロ。明治41年(1908)建設。26.7m²(8.1坪)。

レンガ造。青草を食べさせることができない冬場の家畜の飼料を確保するため、「サイレージ」という発酵飼料を作る施設。崩落防止のため下部を補強しているが、かつては基部までレンガだった。現存する日本最古のサイロといわれる。

右に一号牛舎が見える。

一号牛舎。昭和9年(1934)建設。478.5m²(226.4坪)。木造二階建、切妻造、下見板張。

一階は搾乳牛用の牛舎、二階は乾牧草の倉庫。当時、場主であった岩崎久彌の命により「30年後でも恥ずかしくない牛舎を」と建てられた、当時最新鋭のスタンチョン式牛舎。他の牛舎と屋根の傾斜が違い、雪が落ちやすいようにできている。

二号牛舎前のパドックに牛の群れが見えたので、全体を時計周りに回った。

秤量剪蹄室。

昭和11年(1936)移築。35.5m²(10.8坪)。木造平屋建、切妻造、竪板張。

牛の体重測定、削蹄場として建設。外壁の形状など、場内の他の建築と異なった特徴がある。台帳では昭和11年建設とされるが、社内報には「移築」と記述があり、別の場所で使用されていたものを移した可能性もある。昭和40年頃まで使用。

三号牛舎。

昭和10年(1935)建設。1,184.1m²(358.2坪)。木造二階建、切妻造、下見板張。

一階は子牛用の牛舎。明治時代に建設した旧一号・旧三号牛舎の材を使用して建設。子牛は月齢ごとに群管理で飼養するためそれぞれ管理の仕方が異なり、かつては種牡牛の飼育用にも使用していたため、内部は多様な飼育室に分かれている。

四号牛舎。

明治41年(1908)建設。692.6m²(209.5坪)。木造二階建、切妻造、下見板張。

一階は搾乳牛用の牛舎。パイプラインミルカー、バーンクリーナー等の設備を導入、昭和62年に産室を撤去し搾乳専用に改築した。二階部分の柱には建築時の手斧(ちょうな)の削り跡が残る。板張のサイロ(内部はコンクリート製)が特徴的。

四号牛舎や天然冷蔵庫、「さんぽ道」以外は立入禁止である。

一号牛舎の側面。

一号牛舎入口。牝牛舎(ひんぎゅうしゃ)。牝牛はメスウシのことである。

一号牛舎。

盛岡市 国史跡・志波(しわ)城跡②城内の政庁・兵舎



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。