用之必勝!?

偏ってますけど、反面、何でも「あり」ってこってす。 ぽりしぃ薄いッスけど、とりあえず、「横浜」贔屓です。

この話か?

2011年03月18日 23時03分45秒 | ジジネタ
福島第一原発「廃炉」を検討 東電常務が福島で謝罪会見

2011.3.18 21:23 [msn 産経ニュース]
 東京電力の小森明生常務は18日、福島市内の福島県災害対策本部で記者会見し、福島第1原子力発電所の爆発や放射能漏れ事故について「このような事態を招き痛恨の極みです。福島県民におわびします」と県民に初めて謝罪した。
 小森常務は、福島第1原発の廃炉について「幹部と議論したことはないが、今後はそういうことも含めて検討していく」と述べた。
 放射能汚染への不安と怒りが福島県民には広がっているが、「厳しい状況が続いているが、あらゆる手だてを講じて、安全確保に努めたい」と事態収束に全力を尽くす構えを表明した。
 放射能汚染を避けるために、避難所を転々としている周辺住民に向けて「誠に申し訳ない」と涙ながらに謝罪。今後の補償については「国と相談して考えていく」と語った。
 今後、原発事業の継続に関しては「経営判断があり、今答えられない」とした。
 記者団からは「原発の安全性をPRしてきたのは正しかったか」「福島県民に希望はあるのか」といった質問が相次いだが、「イエスかノーかで答えられない」と言葉を失っていた。

 まぁ明言してない点では、どっちも一緒か...。

 むしろ、この期に及んで、トップからの謝罪がないことの方が問題じゃないの?

同じ論調の記事が見当たらない...

2011年03月18日 22時00分30秒 | ジジネタ
Japan weighs need to bury nuclear plant
Fri Mar 18, 2011 4:09am EDT
(Reuters) - Japanese engineers conceded on Friday that burying a crippled nuclear plant in sand and concrete may be the only way to prevent a catastrophic radiation release, the method used to seal huge leakages from Chernobyl in 1986.


 ここで言ってるエンジニアってのが誰なんだか知りたいもんだが...。
 安全を繰り返す政府の言うことよりは、確かに現実的な話とは思う...。
 なぜか、日本のサイト上で、似た論調のニュースが見当たらない...。

何卒よしなに

2011年03月18日 19時36分09秒 | ジジネタ
「水蒸気出ているから給水間違いない」枝野氏(読売新聞) - goo ニュース

2011年3月18日(金)17:05
 枝野官房長官は18日午後4時50分ごろ、記者会見し、自衛隊が行った東京電力福島第一原子力発電所3号機への地上からの放水について「水蒸気が出ているから、(放水によって)プールに給水できていることはほぼ間違いないとの報告を受けている」と述べた。
 また、原子炉を冷やす緊急炉心冷却装置(ECCS)などに対する電源回復作業については「進んでいると報告を受けているが、外部電力で復旧したという段階には至っていない」と述べた。
 地震発生から1週間が経過したことについては「今なお多くの皆さんが避難生活に耐えていることは、政府としてじくじたる思いだ。避難者の生活環境改善に全力を挙げる」と改めて決意を表明した。

 よく分ってないけど、水ってのは、放射線遮断すんのには、一番お手軽なんだね。
 うまいこと収束してくれるとイイなぁ...。

がっでむ!

2011年03月18日 10時29分45秒 | ジジネタ
G7、円高阻止で協調介入=大震災受け連携強化―電話協議で一致(時事通信) - goo ニュース

2011年3月18日(金)10:03 [時事通信社]
 先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は18日早朝、緊急電話協議を開き、東日本大震災と福島原発事故を受けた円相場の急騰が世界経済に及ぼす悪影響への懸念を共有した上で、外国為替市場で協調介入を実施することで合意、即刻、円売りに踏み切った。これを受け、円相場は一時1ドル=81円20銭近辺まで急落、日経平均株価は250円以上上昇した。
 また、G7声明は、「為替相場の過度な変動や無秩序な動きは、経済と金融の安定に悪影響を与える」として、震災などに便乗した投機を強くけん制した。
 日米欧の協調介入は、ユーロ急落阻止に向けた2000年9月のユーロ買い以来。野田佳彦財務相は緊急協議終了後に会見し、協調介入は日本側が要請したことを明らかにした。 

 とりあえず「協調介入」については、当座の明るい話題と言える。

 もっとも、被災に追い打ちをかけるように、このタイミングで投機筋の資金が動くって話には、不快感しか覚えないが...。
 投機に走る輩にとっては、正当な経済活動だとの主張もあろうが、利己的な理由付けに与するつもりは毛頭ない。
 まぁ動かす資産のない人間の、それこそ「やっかみ」だと言われても、激高する内心に反して、論理的に言い返す自身を想像できないのは事実ではあるが...。

 電話で協調介入が決まるなんて、思ってた輩は少ないんじゃないの?
 まだまだいける!と思ってた連中には「冷や水」だったろ?

 ほんのちょっと気が晴れたかな...。

のぼせ上ってました?

2011年03月18日 09時36分02秒 | ジジネタ
日本原子力学会、放射線レベルの意味を解説~福島原発事故の概要もまとめ(INTERNET Watch) - goo ニュース

2011年3月18日(金)00:30
 社団法人日本原子力学会は16日、福島第一原発と福島第二原発において放射性物質の放出があったことを受け、今回測定された放射性レベルについてとりまとめた。公表されている放射線量の意味などについて解説している。
 日本原子力学会では、3月15日10時に福島第一原発の3号機周辺で毎時400ミリシーベルトという高い線量が計測されたが、これは敷地内の局所的な値であり、敷地境界では15日9時に正門で観測された毎時1万1930マイクロシーベルトが最大だったという。1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルトに相当する。
 毎時1万1930マイクロシーベルトとは、1時間その場所にいると、1万1930マイクロシーベルトという放射線量を浴びるという意味。ただし、毎時1万1930マイクロシーベルトは最大値で、平均的にはずっと低い値で推移しているという。
 国連科学委員会の報告によれば、自然界から受ける1人当たりの平均の放射線量は年間2400マイクロシーベルトだったと説明。自然界から受ける放射線の量は場所によって異なり、年間1万~2万マイクロシーベルトに達する人も多いとしている。
 なお、東京とニューヨークの往復で200マイクロシーベルト、胃のレントゲン撮影で1回600マイクロシーベルト、CTスキャンでは6900マイクロシーベルトの放射線を浴びているという。
 また、1回の被ばくで10万マイクロシーベルト(100ミリシーベルト)を大きく超えた場合には、ガンの発生確率が被ばく量に比例して増加するとされているが、それ以下の被ばくではガンの有意な増加はみられていないとしている。
 日本原子力学会ではこのほか、福島第一原発と福島第二原発の事故の概要と経緯についてもとりまとめており、水素爆発が発生した理由などについて解説している。なお、概要と経緯は新たな情報が得られた段階で、随時更新される可能性がある。

 まぁ「落ち着け!」って話ではあるね...。

放射線量 20キロ超避難 健康影響なし (産経新聞) - goo ニュース

2011年3月18日(金)08:00
 【東日本大震災 今何ができる】
 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発の事故で漏れ出したとみられる放射性物質(放射能)が、200キロ以上離れた首都圏でも通常より高い値で計測された。避難を余儀なくされた人たちはもちろん、東北や関東地域に住む人たちにも健康被害の不安が広まっている。健康への影響や予防法をまとめた。(平沢裕子)

 ◆被曝防止3原則
 今回の原発トラブルでは、福島第1原発3号機周辺で1時間当たり400ミリシーベルトの放射線量が計測され、原発から20キロ以内の住民には避難指示、20~30キロ以内で屋内退避の指示が出された。また、関東地域でも通常を上回る線量が計測された。「通常の何倍もの線量」と言われると不安を感じる人は多いが、ICRP(国際放射線防護委員会)委員で京都大学の丹羽太貫(おおつら)名誉教授は「放射線量は距離に応じて急激に低減する。炉心のすぐそばで長時間作業をしているなら別だが、20キロ以上離れた場所にいる住民が浴びる線量は健康に影響を与えるものではない」と話す。
 人為的に浴びても健康影響がないとされる放射線量の目安は年間1ミリシーベルトだが、私たちは普通に生活しているだけでも年間2・4ミリシーベルトの放射線を浴びるし、胸のCT(コンピューター断層撮影装置)スキャンでは1回に6・9ミリシーベルトの放射線を浴びている。15日に福島市で計測された大気中の放射線量は23・18マイクロシーベルトで、健康への影響はないと考えてもいい量だ。
 とはいえ、今後さらに高い放射線量が検出されるかもしれない。被曝から身を守るには、
(1)放射線の発生源である放射性物質に近づかない
(2)放射性物質から遮蔽された場所にいる
(3)時間の経過を待つ
-の3つが大原則だ。
 屋内退避とされた地域では外出は控え、自宅など屋内で過ごすことが大事だ。このとき、窓やドアを閉め、エアコンや換気扇も止めれば放射性物質が室内に入るのを防ぐことができる。洗濯物は室内に干す。
 避難などで外に出なければいけないときは、帽子やレインコートなどで肌の露出を防ぎ、鼻や口は固く絞ったタオルなどで覆い、放射性物質を吸い込まないようにする。服に付着した場合は、衣服を脱いでポリ袋に入れて口を縛る。体に付着した場合はぬるま湯で体を拭いたり、シャワーで洗い流したりすることで除染できる。

 ◆まずはデータ収集
 旧ソ連のチェルノブイリ原発事故(1986年)についてWHO(世界保健機関)などが2006年にまとめた「チェルノブイリフォーラム」によると、この事故では汚染された牧草を食べた乳牛の乳(牛乳)を飲んだ子供たちが放射性ヨウ素を体内に吸収し、甲状腺に大量被曝。同年までに4千人の小児がん患者が確認されている。
 ただ、適切な治療で、99%の患者は生存している。ちなみに日本の乳牛はほとんどが穀物飼料なので心配する必要はない。
 放射性ヨウ素は乳牛だけでなく人の母乳にも出てくる。母乳を与えるのを不安に思う人がいるかもしれないが、母乳に出るのは母親が放射性物質の中の放射性ヨウ素をどれだけ吸収したかによる。
 チェルノブイリ事故による住民の健康調査にもあたった長崎大学の長瀧重信名誉教授は「大切なことはまず、データを集めること。そのうえで、データに基づき科学的な根拠に従った方法を選択するようにしてほしい」と話している。

【用語解説】マイクロとミリ
 マイクロは基礎となる単位に対して100万分の1、ミリは1000分の1の量を意味する。つまり1ミリシーベルトは1マイクロシーベルトの1000倍、1000マイクロシーベルトとなる。15日午前10時22分に、福島第1原発3号機付近で観測された毎時400ミリシーベルトの放射線量をマイクロに換算すると、毎時40万マイクロシーベルトとなる。

【用語解説】放射線と放射能
 原子核が崩壊するときに中性子や陽子などの原子核を構成する粒子を空間に放出するが、そういった粒子線や電磁波のことを放射線と呼ぶ。一方、放射能は放射線を出す能力のこと。放射能を持つ物質は放射性物質というが、放射性物質自体を放射能と呼ぶこともある。放射線の被曝は瞬間的なものだが、放射性物質が体内に入ると内部被曝として健康への影響は累積時間によって拡大する。

 くどい話だけど、いたずらに騒ぐべきじゃないんだろね。

原発事故 米、避難勧告「80キロ圏」(産経新聞) - goo ニュース

2011年3月18日(金)08:00
 米国務省は16日深夜(日本時間17日昼)、福島第1原発での事故を受け、日本に滞在中の米政府職員と家族に日本国外への自主的な避難を呼びかける勧告を出した。これに先立ち米政府は同原発の半径50マイル(約80キロ)以内に住む米国人に避難を勧告した。日本政府は半径20キロ圏内の退避、20~30キロの屋内退避指示に変更はないとしているが、米政府が原発事故を重大視していることを裏付けた格好だ。オバマ米大統領は17日、菅直人首相と地震発生後、2度目の電話会談を行い、事故に関して協力を申し出た。

 自主的な国外退避の具体的な対象は都内の米国大使館、横浜市内の米政府関係機関、名古屋総領事館の職員ら。

 米国防総省のラパン副報道官も16日、被災地救援のため三陸沖の太平洋に展開している米軍に対し、原発から半径50カイリ(約93キロ)圏内への立ち入りを原則として禁じていることを認めた。物資の空輸に当たる米軍パイロットらには被曝(ひばく)対策として、ヨウ素剤を配布している。いずれも米原子力規制委員会(NRC)の指針に基づく措置。
 枝野幸男官房長官は17日の記者会見で米国が出した半径80キロからの退避勧告について「自国民保護の観点だ」と一定の理解を示しながらも、日本側の避難区域は「放射線データを見ながら国民に被害を与えないよう指示している」と述べ、変更しない考えを示した。

 一方、オバマ大統領は菅首相に対し、水素爆発や火災を起こした原発の被害管理などに対する追加支援を申し出た。具体的には放射線防護の米軍の特殊装置と専門家の派遣も打診した。
 自衛隊が使用済み燃料プールの冷却のため、ヘリコプターによる散水作業を開始したものの、日本政府の対応が後手に回っていることへの懸念が背景にあるようだ。菅首相は謝意を表明するとともに原発事故に総力を挙げて取り組んでいることを説明し、米側の支援申し出を検討していく考えを示した。
 防衛省によると、米軍は消防車のほかポンプ車も提供している。このほか無人偵察機グローバルホークも現地を飛行している。米軍当局者は「日本政府の要請に基づき、救援活動のために(地震発生後から)継続的に飛んでいる」とコメントしているが、無人で被曝の恐れがないため福島原発も上空から撮影しているとみられる。(坂本一之、ワシントン 佐々木類)

【用語解説】グローバルホーク
 主翼幅約40メートル、全長約14.5メートルの大型無人偵察機。高性能カメラや赤外線センサーなど高感度の通信傍受機能を備え、夜間や悪天候下でも目標の捕捉が可能だ。約560キロ先まで見通す偵察能力を持つ。攻撃能力は装備されていない。気象観測や災害状況を把握する目的でも活用されている。

 とは言え、油断するなって話かね...。

やっかみ半分...

2011年03月18日 09時05分55秒 | ジジネタ
 さっきの記事拾うネット検索中、いらんもんもついでに検索ヒットしたみたい...。

2年前にIAEAが警告か 米公電を基に英紙報道
2011.3.16 22:45

 16日付の英紙デーリー・テレグラフは、国際原子力機関(IAEA)の当局者が約2年前に、日本の原発の耐震安全指針は時代遅れで、巨大地震が発生した場合は持ちこたえることができない可能性があると警告していたことが分かったと、内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電を基に伝えた。

 報道によると、IAEA当局者は、2008年12月に主要国(G8)の原子力安全保障を協議する会合で警告した。日本は06年に原発耐震指針を25年ぶりに改定していた。IAEA当局者は、日本では過去35年間にたった3回しか指針が改定されていないと説明、IAEAが内容を再調査していると語ったという。

 会合で、この当局者は最近発生した地震はいくつかの原発の耐震設計基準を超えていると指摘し、深刻な問題だと懸念を示した。日本政府は警告を受け、原発の安全性を高める約束をしたという。(共同)


 勘弁してくれよ! 2年前からこうなるって、半分分ってたってことか? 国も東電も!
 ちなみに、元々検索に引っかかったのは、以下の文面...

 東電まとめ  
  ・3年前に地震に備えろと言われたけど無視してたら案の定ダメでした  
  ・9ヶ月前に非常設備がボロだったの気づいてましたけどメンテめんどくさいので放っておきました  
  ・非常用設備だけど外に普通に置いてたので津波に流されました  
  ・急遽代替の発動機を取り寄せたんですが、確認不足でプラグが合わず、使えませんでした  
  ・東電の株価に影響がでると思ったのでアメリカやIAEAには大丈夫と言ってしまいました  
  ・1号機が爆発したことで水素爆発が他の機にも起こりうることは分かっていましたが  
   なにかするのは面倒なので放っておいたら3号機の爆発でポンプ機が4台いっちゃいました  
  ・ポンプ機の見張り番を一人に任せていましたが、彼がパトロールに言ってる間にポンプ機の  
   燃料が尽きてしまい、2号機の水位が0になって、最終的には爆発しました  

 話に2chが絡んでくると、そーですか...としか言えない場面が多々あるものの...。
 的を得ている部分もあるんで、引用してみましょうか...

菅邸の弊害

2011年03月18日 08時06分56秒 | ジジネタ
 仙石さん復活させるってんで、民主党内外でモメてるって話も伝わってきますが...。
 毎度の話であんまり危機感煽るのも何だけど、どうも菅直人って政治家には、中味のないカッコつけしぃのイメージが払拭できず...。
 ちょっと長い引用になっちゃうんだけど、あんまりにも情けない話があったんで...。


「東電のバカ野郎が!」官邸緊迫の7日間
  貫けなかった首相の「勘」 またも政治主導取り違え
(MSN産経ニュース)

2011.3.18 00:15
 東日本大震災の発生から18日で1週間。東京電力福島第1原子力発電所の放射能漏洩事故に対する政府の対応は後手に回り、菅直人首相は与野党双方から「無策」と批判された。首相が自らの「勘」を信じ、押し通していれば、放射能漏れの危機を回避できた可能性もあったが、またも政治主導を取り違え、有効な施策をなお打ち出せないまま現在に至った。(今堀守通)

■ 意外な自信
 「外国籍の方とは全く承知していなかった…」
 大地震が発生した11日、首相は参院決算委員会で野党の激しい攻撃にさらされていた。前原誠司前外相に続いて政治資金規正法が禁じる外国人からの献金が発覚し、退陣の一歩手前に追い詰められた。
 ところが、この日午後2時46分の地震発生で一気に政治休戦となった。
 決算委は急遽中断され、首相は直ちに首相官邸に戻り、危機管理センターの巨大モニターから流れるメディア映像を食い入るように見た。目にとまったのが、第1原発だった。
 大津波をかぶって自動冷却装置が破損し、炉内の冷却が思うようにいかない、との報告が上がってきた。官邸内に緊張が走ったが、首相には野党の追及から逃れた安堵感とはまた別種の「意外な自信」(政府関係者)がみなぎっていた。
 「まず、安全措置として10キロ圏内の住民らを避難させる。真水では足りないだろうから海水を使ってでも炉内を冷却させることだ」
 首相の意向は東電に伝えられた。「これが政治主導だ」。首相はそうほくそ笑んだのではないか。

■ 外に響いた怒声
 だが、東電側の反応は首相の思惑と異なっていた。
 10キロの避難指示という首相の想定に対しては「そこまでの心配は要らない」。海水の注入には「炉が使い物にならなくなる」と激しく抵抗したのだ。
 首相も一転、事態の推移を見守ることにした。東電の“安全宣言”をひとまず信じ、当初は3キロ圏内の避難指示から始めるなど自らの「勘」は封印した。
 「一部の原発が自動停止したが、外部への放射性物質の影響は確認されていない。落ち着いて行動されるよう心からお願いする」
 首相は11日午後4時57分に発表した国民向けの「メッセージ」で、こんな“楽観論”を表明した。
 ところが、第1原発の状況は改善されず、海水注入の作業も12日午後になって徐々に始めたが、後の祭りだった。建屋の爆発や燃料棒露出と続き、放射能漏れが現実のものとなった。
 15日早朝、東電本店(東京・内幸町)に乗り込んだ首相は東電幹部らを「覚悟を決めてください」と恫喝した。直前に東電側が「第1原発が危険な状況にあり、手に負えなくなった」として現場の社員全員を撤退させたがっているとの話を聞いていたからだ。
 「テレビで爆発が放映されているのに官邸には1時間連絡がなかった」
 「撤退したとき、東電は百パーセントつぶれます」
 会場の外にまで響いた首相の怒声は、蓄積していた東電への不信と初動でしくじった後悔の念を爆発させたものだ。官邸に戻った後も「東電のばか野郎が!」と怒鳴り散らし、職員らを震え上がらせたという。

■「原子力に強いんだ」
 初動のつまずきで「勘」が鈍ったのか。その後の政府の対応は一貫して後手後手かつちぐはぐだった。
 「現場第一主義」を掲げる首相は、大震災発生翌日の12日早朝、官邸から自衛隊ヘリコプターで第1原発の視察に向かった。現地の状況を目で確かめ、午後の与野党党首会談で第1原発を「危機的状況にはならない」と言い切ったその最中に1号機で水素爆発が起き建屋が崩壊した。
 「16日に自衛隊による放水ができなかったのは、首相の決断が半日遅れたためだ。その間に放射線量が上がった可能性がある」
 放水オペレーションにかかわる政府高官は指摘する。だが、首相の頭は東電への不満でいっぱいだ。
 「東電の危機感が薄い。だから乗り込んだ」
 首相は16日夕、官邸を訪ねた内閣特別顧問の笹森清元連合会長に向かって、こう胸を張った。続けて東京工大応用物理学科卒の経歴を誇るように言った。
 「ぼくはものすごく原子力に強いんだ」
 東電出身の笹森氏は会談後、記者団に「(首相は)原子力について政府の中で一番知っていると思っているんじゃないか」と述べた。皮肉交じりなのは、半可通の口出しほど危険で邪魔なものはないと内心考えたからかもしれない。
 笹森氏は、首相が「ここから第1原発の方も収まりそうなので、原発の問題で枝野(幸男官房長官)さんや福山(哲郎官房副長官)さんの荷を軽くさせたい」と述べたことも明かした。
 この「収まりそうだ」との発言も波紋を呼んだ。官邸筋は「とてもそんな状況じゃない」と驚愕した。

■ 「機能停止状態だ」
 「一度に複数のことは考えられない」(周辺)とされる首相の関心がもっぱら第1原発の対応に集中した結果、被災地復興や被災者支援は後回しになった面もある。
 何事にも官邸主導を見せようと首相と枝野氏ばかりが表に出て、大震災の直接の担当責任者であるはずの松本龍防災担当相はほとんど官邸内にとめ置かれている。平成7年の阪神淡路大震災では、権限を与えられた当時の小里貞利特命相が現地で陣頭指揮を執ったり、テレビで被災者への呼びかけや政府の対策のPRを積極的にしたりしていたのとは対照的だ。
 当時の政府対策を知る自民党議員は14日、「東日本大震災の被災者らを西日本で受け入れる態勢が必要ではないか」という話を持ち込もうとした。
 最初に厚生労働省社会・援護局に持ち込んだら、「内閣官房で対応しているでしょう」。内閣官房からは「厚労省の仕事でしょう」との答えが返った。
 自民党議員は「これは責任のなすり合い以前の機能停止状態だ。すべて官邸でやろうとする菅政権の弊害が出ている」とあきれた。
 16日になって総務省から西日本の都道府県や市町村に公営住宅の空き状況などを調査する指示が出た。だが、この指示の背景や理由説明はなかったため、西日本の自治体は「第1原発が相当深刻なのか」という不安を増幅させた。
 17日、首相は参院で問責決議され、官房長官職を交代した仙谷由人民主党代表代行を官房副長官として再び首相官邸に迎えた。
 「震災対策や被災者支援は政治力を要する仕事だ。仙谷新副長官が適任だと首相が判断した」
 枝野氏は記者会見でこう説明したが「陰の首相」の復活により混乱は収拾できるのか。それとも…。



 何より悲しいのは、ここで言う「勘」に従って首相が動いていれば...と、思えてしまうこと。
 毎度の話...と諦めて、批判の矛先を「炉が使いものにならなくなる」と苦言を呈したという東電に集約するのは簡単だけどね...。
 まぁ「ぶっちゃけ」東電の職員が何人被曝しようが、早いトコ危機を脱してくれ!ってのが本音。
 けど、煽り食って貧乏籤引くのが、常に自衛隊員ってのも、気の毒に過ぎる話...。
 それ以前に、いらぬ危機に曝される国民はたまったもんじゃない!
 挙句、被災地復興が後回しにされるってのも、許せた話じゃない。
 朝っぱらから、気の重い話だ...。
 だいじょぶなんか?この国は?