8月27日~28日に行く予定だった燧ケ岳登山。不名誉な負傷の為行くことが出来なくなってしまいましたが、左手首のリハビリが順調に進んできていましたから、再度燧ケ岳登山を志向して、やはり前回の山行に不参加の山仲間Kさんと相談すると、ご一緒しましょうとの事。しかも車出しますとも。そこでふたりで、快晴の見込まれる10月3日(月)~4日(火)に今年2度目の尾瀬に出掛けて来ました。
計画した往きのコースは7月の尾瀬行とほぼ同じですが、バス利用がマイカー使用になり、Kさんの運転で尾瀬戸倉まで。ひばりが丘発が7時、戸倉着10時。10時10分発のマイクロバスで鳩待峠着が10時40分。昼食後行動開始。ここから山の鼻までの下り道は、以前はごつごつした岩を歩かねばならない場面もありましたが、2本の木道がきちんと整備され、実に歩き易くなっています。 1時間で山の鼻到着。予想したほどの快晴ではありませんが、至仏山も燧ケ岳も良く見えます。特に至仏山は白いものが山頂付近を覆っています。霜か樹氷かと予想しました。眼を尾瀬ヶ原に転じると、花は殆ど見当たりませんが、草原が薄いきつね色に色づき、既に秋の終りの風情です。行きかう人も以外に多く、「こんにちは」の挨拶に、どなたからも「こんにちわ」の笑顔が返ってきて、気持ち良く、右側の木道を歩き進みます。健康だからこそ味わえる至福のひとときです。(写真:登る予定の燧ケ岳。標高2356m)
しかし牛首に到着する頃には、至仏山と尾瀬ヶ原は濃い霧に包まれ始め、冷たい雨が降って来ました。その雨は雪に変わりました。既に着込んでいたセーターと雨具で氷雨と寒さを凌ぎます。晴天に伴う冷え込みがあるとの天気予報でしたが、まさか10月上旬に雪に逢おうとは思ってもみなかった事です。 その雪も竜宮小屋を過ぎるころには止んで、再び至仏山が見え始めました。今日のお宿は下田代十字路(=見晴)にある桧枝岐小屋。13時45分に到着。鳩待ち峠から2時間45分での到着です。(写真:尾瀬ヶ原とそこから眺める至仏山。山頂付近は薄い白色)
明日の登山路を確認し、16時過ぎには入浴。冷えた体に嬉しいおもてなしです。尾瀬は水が豊富なのでこんな贅沢に巡り合えます。夕食時食堂に集いし人は僅か5名。本日の宿泊者全員です。1つのテーブルに5人分の食事が用意されていて、自然に会話が弾みます。女性2名は尾瀬ヶ原探索目的。神戸からの一人旅の、50歳代後半と思しき男性が一人。彼は今回の旅行で既に至仏山と燧ケ岳登山完了。この方とは後でとんでもない場所で再会します。そこで彼の事を”ヒゲジイ”と呼ぶ事にしますが、ヒゲジイは阪神淡路大震災の被災者。その時の様子も伺いました。
明日4時起床の私たちは、やや早めに話を打ち上げ個室へ。9時消灯を待つまでも無く、すぐに眠りに着いたのでした。