マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

葵祭

2013年06月08日 | 

 葵祭を観たのは既に3週間以上も前のこと。あの日、私達はJRで、奈良から京都まで戻り、地下鉄烏丸線を「丸太町」で下車し、京都御所内の桟敷席へと急いだ。行列が始まる10時30分の1時間前には”チェックイン”を済ませてほしいとのことだった。
 この葵祭を、私は初めての見学で、家人は4・5回とのこと。現役中、5月のこの頃、私は山に入り、家人は京都詣。その差が表れてのことらしい。私が一度も観たことのない事を知った家人が、桟敷席チケットを予約しておいてくれたのだ。但し「下賀茂神社」は売り切れで、御所桟敷のみに空席があったそうな。
 チェックインして驚いた。私達の入場券は、ブロックが11あるうちの11ブロックで、A1~E155とある席のうち、E席の154と155。要するにそれ以降の席はない、末席中の末席だった。
 5月15日の京都は真夏日の様な暑さ。日傘で陽を避けながら、行列到着を1時間は待った。その間に末席の効用に気が付いた。後ろには席がないので、気兼ねなく傘が指せ、列が前を通る時も日傘が使えると思ったのである。

 葵祭。受付で配布されたパンフレット「京都 葵祭」で知り得た内容を要約すると
 『葵祭は、下賀茂神社・上賀茂神社の例祭で、祇園祭、時代祭とともに京都三大祭の一つ。祭の起源は、今から約1400年前の前欽明天皇の時代。平安時代以来、国家的な行事として行われたことで、王朝風俗の優雅な伝統がしのばれる。
 第1列が検非違使など、第2列は牛車など、第3列は舞人など、第4列が陪従などからなる本列に、最後に斎宮列が続く。総勢511名、馬36頭、牛4頭、牛車2基からなる行列は、約1キロに及び、平安時代の貴族そのままの姿で京都御所を出発し、下賀茂神社を経て上賀茂神社に向かうのである』とある。

 10時30分、行列が開始された。末席に到着するには時間が掛るので、気の早い私は、待ち切れず、一番前列の更に前に片膝ついて、前方を見やった。遠目にも微かな動きが分かる。そのまま第2列通過まで最前列に居座って、撮影に専念した。何方からも苦情は出ない。衣裳からその人物の役割を判断するなどということなく、ただもの珍しく、眺めかつ撮影をした。
 膝が疲れて、自分の席に戻って来ると、家人の解説・ガイドが始まるのだが、上の空で聞き流し、直ぐ又撮影に戻る。目前で食い入るように眺めると、特に乗馬の貴族が面白い。サービースか馬をその場で一周して見せる。フラッシュに驚いて馬が大暴れした年もあると言うから、馬をうまく御せなかったのかもしれないが・・・。優雅だったのは牛車。紫の藤の花房を垂れ下げ、車輪を軋ませながら進んでいった。通過に要した時間は30分強。日傘の事は全く失念していた。
 以下はその時撮影したものから7葉をセレクトした。