今蓼科に来て、ブログ更新に努めているが、ネット環境が大きく違い、苦戦している。写真はいずれも栂池自然園で撮影したもの。
12日前に行った栂池自然園への旅を思い起こしている。
蓼科の山小屋に一泊した尾瀬組4人(ヒロさん・トモさん・家人・私)は、7月30日(火)朝7時に、雨の中、山小屋を出発した。諏訪ICから中央道に入り、岡谷ジャンクションからの長野道を経て、安曇野穂高IC(旧豊科IC)で一般道へ。栂池高原駅には10時丁度の到着。運転は車好きのトモさんにお任せで、私は助手席でのナビゲーターというラクチン。
高原駅からはゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで「自然園駅」へ。ゴンドラには20分、ロープウェイには5分の乗車。有り難いことに、この乗車中に晴れ間が見え始め、高度がどんどん上がって行くのを実感しながら、一気に標高1850mの世界へ。眼下に白馬の町が見渡せるほど天候は回復して来た。
私は、八方尾根には来たことがあったが、ここ栂池自然園へは初めてやって来た。標高1870mから2020mに掛けての高層湿原で、一周すると3時間半は掛かる。みずばしょう湿原・わたすげ湿原・浮島湿原などが点在し、展望湿原からは白馬三山や大雪渓も展望出来るという、まさに雲上の楽園。
私以外の女性3人の歩みは極端にオソイ。珍しい植物や、名も知らぬ花に出くわすと、持参の図鑑と照らし合わせたり、湿原に展開する風景に見とれたりで、尾瀬の時と同じように、殆どの人に抜かれてしまうほどのゆったりとした歩み。
進むにつれて乗鞍岳の全容がはっきりと見え始め、山頂直下の残雪の多さに驚く。その形が米合衆国の姿に似ていると気がついたヒロさんは、米国の友人へ写真を送るべく、写真撮影。1時間ほど歩いてわたすげ湿原に到着。持参のオムスビを食べながら湿原鑑賞。この時期はわたすげよりもニッコウキスゲの群落が色鮮やか。ここは火気禁止なので、残念ながら湯を湧かして、コーヒーを煎れる事は出来ない。
楠川を渡った辺りから急な階段や登り坂となる。尾瀬湿原が標高1400mの平坦な湿原であったとは違い、栂池自然園には150mほどの標高差があること。更には山が間近に迫り来る点も尾瀬とは異なる。行く手には小蓮華山も見え始めたが、時間の関係でここからバック開始。展望湿原には回れなかったが、皆、湿原の散策に大満足。帰りはロープウェイ・ゴンドラと乗り継いで「栂池高原駅」到着。その日の宿泊宿「白馬ハイランドホテル」を目指した。
宿は予想以上に良かった。建物などハード面はイマイチだったが、バイキング料理に工夫を凝らし、夜は映画会を開催するなどソフト面が充実していた。露天風呂からは白馬岳を一望し、稜線に沈む夕陽がウリだが、残念ながらその幸運には浴くしなかった。
翌7月31日、碌山美術館で碌山の彫刻などを鑑賞後、私はJR穂高で別れ、菅原さんと合流し有明温泉へ。槍ヶ岳縦走へとギァチェンジしたのだった。