マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

長浜、観音巡りの旅(その1)

2014年11月13日 | 

 伊吹山も琵琶湖も霞んでいた。ここ長浜のホテルからの昨日の展望。
 早朝に東京を発ち、米原でJR北陸線に乗り換え、長浜着が9時10分。ホテルに荷物を預け、妻と長浜の街を徘徊してきた。想像していたより遙かに活気のある、実に面白い街だった。歴史の足跡の多くが混在していた。

 4月に、芸大美術館で『観音の里の祈りとくらし展』を観た。長浜の観音様たちの表情を観ていると、安らぎが感じられ、いつの日かここを訪れ、直接に拝顔したいと思った。そのときに持ち帰った数々のパンフレットの中に、11月13日(木)にも「観音巡り」の周遊バスが出ることを知った私たちは、今秋はここを訪れようと、(妻が)入念な計画を立て、この日の来るのを待ち望んでいたのだ。
 宿は、遊覧船の出る長浜港の真ん前に建つ瀟洒なホテル。そこで『長浜浪漫パスポート』(1000円)を知った。そこに載る16の文化財や施設から5つを選んで入館出来るという代物。『物味湯産手形』の長浜版だ。散策した順に長浜の寸描を綴る。










 ①長浜鉄道スクエア・・・現存する最古の鉄道駅舎。明治22年に開業した北陸線の
旧長浜駅が保存され、館中にはD51の機関車が展示されていた。開業時はここが始発駅で福井県敦賀とを結んでいたそうな。






 ②慶雲閣・・・地元の豪商浅見又蔵が、明治天皇巡幸に備えて建設した”迎賓館”。7代目小川治平の手により昨庭された。
 現在は一部しか観られないが、それは見事な庭。室内からは紅葉が観られた。



 ③翼果楼・・・今回の旅の立案計画者は事前調査怠りなく、ここが、長浜名物「焼鯖そーめん」の老舗であることを知っての昼食。汁で味のついたそうめんの上に、煮た後焼いた大ぶりり鯖が乗るという単純な調理だが、これが一度食べたら癖になるお味。初めて食して、うなった。




 ④海洋堂・・・知る人ぞ知るフィギュア制作の名門店とか。私は全く知らなかった。2階がミュージアムとなっていて、その中には我が家に飾ってある阿修羅様のフィギュアも展示されていた。ここの入館料が800円。『パスポート』の元は取れた感じ。



 ⑤北国街道・・・町中を北国街道が南北に走っていた。東西に通る大手門通りと交差するあたりが長浜の一番の賑わい。食を中心とした老舗が多数店を並べる。秀吉が初代城主のここの城。徳川の世に城は直ぐに廃城となったが、商人の町として栄えた名残が今を彩る。


 (街道沿いにある、旧開知学校)

 ⑥曳山博物館・・・ここには巨大な山車が格納されていた。曳山祭のクライマックスが子供歌舞伎という珍しい展開を見せる、盛大な祭だそうな。旅は次に観たくなるものを増殖させる。ここ黒田の庄が黒田家の発祥の地。官兵衛の博覧会も開催されていた。人気にあやかった催し。
 ⑦竹生島・・・長浜港に引き返してくると「風が強くなってきたので竹生島へ上がれるかは出航してみないとわかりません」と言われ、疲れがどっと出た妻は、ここから先の旅を”ダウン”。急遽宿へ。
 ⑧長浜浪漫ビール・・・湖北唯一の地ビール「長浜エール」は金賞を受賞。その工場直営のレストラン。妻の体力が回復したので、夜にはここを訪れた。特に主食を摂らずにつまみだけで満腹。長浜エールには酸味があり、流石に美味しく、大ジョッキでも飲んでしまった。
 まだ城にも行かず、長浜の良さのほんの一部に触れただけの多弁。