マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

石見神楽を観る

2016年02月14日 | 映画・美術・芝居・落語

 210日(水)、文京シビック小ホールで、長福千春座神楽社中の石見神楽公演を観て来た。妻も私も観覧希望往復はがきで申し込んだところ、両方とも当たり、そこで妻は元同僚の深尾さんをお誘いし、私も元同僚の菅原さんに声を掛け、4人での観劇となった。
 文京区と津和野町との交流の一環として石見神楽公演を共同開催してから3年目になる。私達は第1回から観ていて、演目も公演社中も変化しているが、変わらないものがある。それは演目に“大蛇(おろち)”が必ずあること。大蛇は六頭の時も、八頭のときもあったが、大蛇の揃い踏みと須佐之男命との対決は物凄い迫力に満ちていて、今年も当然それを期待して当日を待っていた。
 当日は17時開場、18時開演だが出来るだけ前の方の席を確保しようと、17時前から並ぶ人も多数いる。私達4名も1650分には列に並んだ。席は前から3列目で残念ながら齧り付きは取れなかった。

 開演に先立ち主催者・津和野町長・文京区長が挨拶。主催者の話から前夜トラックで津和野を立ち高速道利用で今朝こちらに着いたことを知った。多分大蛇等の大道具・小道具の運搬にトラック移動が便利だろうが、その大変さ・ご苦労を思った。鐘を撞いている子供さんは小学2年生で学校は公欠にしてもらっての参加だそうだ。社中は全力を挙げての公演なのだ。町長からは、益田市・津和野町・吉賀町を構成する“高津川流域都市”の魅力と、高津川の水質の美しさが語られ、そこには石見神楽を舞う約150の社中のあることも知った。

 本日の演目は「十羅(じゅうら)」と「大蛇」。どちらも古事記に描かれた神話を題材にしたもので、神や英雄が鬼や蛇を退治する、筋の分かり易い物語。

 「十羅」は日本の島を鬼ヶ島にしょうとする鬼を、十羅烈女という神が退治する物語。烈女の剣裁きが見事で拍手喝采。私は演者は女性かと早とちりしていたが、左にあらず。面を脱ぐと男性で、再度万雷の拍手を受けた。(写真:十羅より)









 「大蛇」は今回は8頭が勢揃い。全長18mにも及ぶ蛇胴を生きた蛇のよう巧みに操るパフォーマンスが会場を圧倒する。そこへ登場の須佐之男命は勇ましく、この八頭の首を次々と討ち取る場面が最大の見所。観終わって、菅原さんは「感動した!」と。(写真:大蛇より)
 石見神楽はリズムが軽快で、登場人物の衣装が格別に豪華。それにも増して「大蛇」のど迫力故に人気が高いと思う。
 観終わって、菅原さんと二人、後楽園の近くの赤提灯「大虎」で軽く一杯。