「源氏の会」の花見も終り、ほっとしていた2日(土)午後4時過ぎ、突然天井からリビングのテーブルの上に水が滝の様に落ちて来た。そのとき妻は『激辛数独』を解いていたらしい。私はソファーで微睡んでいた。
「水よ!水よ!」の大声に私は驚いて目が覚め、妻の方を見ると天井から水が落ちてきていた。私は茫然自失してしまったが、妻は素早く風呂場からバケツを持ってきて机の上に置き、何枚かのバスタオルで食卓上や床の水を吸い取っていた。(写真:このバケツで落水を受けた)
(天井のこの割れ目から落水)) 私はパソコンにも大量の水が掛かり濡れていることに漸く気が付いて、緊急避難させ、こちらの水分を拭きとった。暫らくして、落下する水の勢いが弱まってから、後日のことを考え、天井・テーブル上・パソコンを写真に撮り終え、直上の部屋のSさん宅を訪ねた。
幸いな事に在宅していて、事情を話すと「我が家では今水が漏れるようなことは何もありませんが」という話であったが、我が家の現状を見にきて貰った。Sさんもびっくりし気が動転した様だった。(写真:水を丁寧にふき取ったパソコン)
私は慌てて緊急連絡番号の書かれている1階に下りて、管理会社と緊急連絡先に電話した。土曜日で管理会社には電話は通じなかったが、緊急連絡先とは連絡が取れ、1時間後には参りますとのことだった。
担当者が到着した時点では水の落下は少なくなっていたが、彼が天井の他のヶ所にナイフを入れると、そこからも落水あり。彼は直ぐさま上の部屋に行った。暫らくして階上から物凄い音が聞こえてきた。2時間は掛かっただろうか、音が止んで暫くしてSさんご夫妻が謝罪に来られた。「我が家の給湯管に穴が開いていて、そこから水が少しずつ漏れ、それが溜まっていたらしいです。緊急処置は終了しました」とのことで、私達も一安心。水滴は時折落ちて来る程度にもなっていた。
翌日、工事担当者が挨拶に来て「上の部屋の工事をします。大きな音が出ます」とのこと。給湯管の付け替え工事は5時間以上に及んだ。漏水原因は給湯管の老朽化である。Sさん夫妻のミスではないが、Sさん宅の給湯管が原因となり、Sさん宅が損害賠償責任を負わねばならない。しかし、管理組合の加入している保険が適用され、それによって天井の修復も行われるだろう。しかしSさん夫妻は心理的に責任を感じられ、謝罪にも見えたのだ。
かつて我が家から真下の部屋に漏水したこともあった。そのお宅から真下の部屋への水漏れもあった。このマンションの構造に詳しい副理事長にメールすると、築33年を経過した、我がマンションの最大の弱点が給湯管とのこと。給湯管は銅管で、腐食による漏水が何回か起きているのだ。我が家もSさん宅も在宅していたことが被害の拡大を防いだ。不幸中の幸いだった。
一番の被害はパソコンにある。今現在は正常に作動しているが、大量の水を浴びたので、”寿命”を縮めたのではないかと大きな不安を感じている。パソコンの保険には微妙な問題点があり、さてこの結末は?