10月11日(水)の昨日、指圧屋シュークロースの水野さんとふたりで、武蔵水路と見沼代用水(みぬまだいようすい)を巡ってきた。11日の僅か2日前に決まったことだった。指圧の施術中に二人の間で交される会話は旅行関係の話が多い。お互いに旅好きなのである。この日も水野さんからは「奄美大島へのLCC航空券に2900円台のものがあります」などの情報が紹介され、私からは「会津若松へ墓参に行くのに、王子からの往復乗車券を購入しました。早割りで5000円」などと話した。
水野さんから、突然「10月11日に武蔵水路を見に行きませんか」との話が出た。「埼玉県へ墓参りに行くのでレンタカーを借ります。返却までに時間に大分余裕あるので、武蔵水路などを見学したいのですが、ご一緒にどうですか」とのことだった。 「武蔵水路」は昨年の中山道行で越えた水路。何故かコンクリートの壁一つ隔てて、2本の流路があった不思議な用水。その日はたまたま夜の勤務だったが、17時の勤務前に帰って来ればよいので、二つ返事で「行きましょう」と返事し、ご同行と相成った。(写真:中山道行時に撮影の写真)
8時前には志村坂上をスタートし、墓参り→見沼代用水→昼食→武蔵水路の順で回ったが、今日のブログは、この日の第一目的であった「武蔵水路」について書いておきたい。
武蔵水路は利根川の水を荒川に導くための導水路。埼玉県の利根大堰で利根川から取水され、鴻巣市で荒川に注ぐ。全長14.5 kmで全体が開水路。管理者は水資源機構。その主たる目的は東京への給水。
昼食後、1時過ぎに取水堰に到着。まずは堰を見る。大量な取水量で、水が渦巻いている。堰から下流を見ると、ここの堰から取水された水は、少なくも4つの用水に分水されていることが分かる。即ち、右側から”見沼代用水”・”武蔵水路”・”埼玉用水”・”邑楽用水”と書かれた看板。土手に昇ると利根川が見えた。滔々と流れる大河だ。海から154kmの地点。(写真:利根大堰。土手の外側)
武蔵水路以外は農業用水。1967年に完成した武蔵水路は”新参者”で、既存の多くの川や鉄道などと平面交差してしまう。そこで、「サイフォン」と呼ばれる立体交差の工夫が施されて、荒川まで辿りといている。堰を見学した後は、武蔵水路に並行して車を走らせ、工夫の数々を見た。次回ブログで。
(以下当日の写真)
(写真:利根川側の取水堰)
(利根川)