3連休最終日の22日(日)、富士神社でのラジオ体操は休みで宮下公園へ。体操終了後、巣鴨駅から上野に向った。いつも下車に利用する改札「公園口」が見当たらない。やや迷った感じで、初めて利用する改札を抜けると、そこは新しく出来た改札らしく「公園改札」と名付けられていった。「公園口」は、一時的かも知れないが閉鎖され、新改札は「公園口」より少し鶯谷駅寄りに造られていた。東博へ行くにはやや近距離となったか。(写真:新改札口)
その改札を真後ろにして真っ直ぐに進むと噴水のある広場。その広場の南西の端に、「上野公園桜マップ」という看板が立てられている。公園のどの位置にどんな桜が植えられているのかを知るのに便利な説明版で、2年に1度くらいの割合で見ているのだが、詳しいことは殆ど覚えていない。今年も撮影かたがた見入っていると、高齢のご婦人から声を掛けられた。「コマツオトメの原木をご存知ですか」とのこと。知りませんと答えると、「この直ぐ傍にあるのですよ」とのことで、やや右のサクラを見上げた。(写真:コマツオトメ原木)
満開に近い桜だった。ぼうっと見ていたのではソメイヨシノと区別がつかなかったと思う。よく見るとソメイヨシノよりやや小ぶりでピンクの色がやや濃いように感じられた。件の老婦人曰く「ここが原木で、ここ上野のお山のコマツオトメはこの樹が挿し木されたのです」とも。樹の下には説明版があり、次の様に書かれていた。
<原木は上野恩賜公園内の小松宮彰人親王像の近くにあり、エドヒガンの雑種で、西田尚道氏がこの木を新品種とすることを提唱しました。小松宮銅像から「小松」の名をとりました。また可愛らしく美しいことから「小松乙女」と命名されました。>と。 説明版に戻ると、「ソメイヨシノ基準木」の位置も教えてくれた。ご近所に住んでいるそうで、やたら詳しい。この日は東博方面へは向かわず、さくら道を進んだ。7時20分頃に、まだ花見客は少ないが、暖かい休日とあってそれなりの人出。宴席は作られていないが、地面には「宴席禁止」の文字。その片隅に「基準木」はあった。(写真:さくら通り。左端あたりに基準木。正面は東博)
その樹にはソメイヨシノの開花日一覧が貼られていて、今年の開花は3月17日で、平成14年の3月16日の方が開花は1日早い。開花の基準は靖国神社のソメイヨシノで上野公園ではないが・・・。
そこから不忍池を経て、御徒町へ。早稲田行のバスを利用し8時20分に帰宅。東京ではこの日が満開日となり、テレビを見ていると上野公園も登場し「宴会はないがそぞろ歩きを楽しむ人々」のように語られていた。コロナ感染3条件から外れている野外での、歩きながらのせめてもの花見だ。