ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥先生と本庶佑先生お二人の特別提言が話題を呼んでいる。山中先生は「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」というホームページを開設され、その中で<5つの提言>をされた。(URL https://www.covid19-yamanaka.com/)。それのみならず4チャンネルなどへも出演され発言をされたらしい。
本庶先生もテレビに出演された。お二人は現在の日本の状況に大きな危機感を抱き、並々ならぬ決意で表舞台に出て来られたように思われる。このままではこの国は非常に危ういと思われたのであろう。
私は毎日、朝は8時からは5チャンネル「羽鳥モーニングショウ」を、夜は19時30分からのBS6チャンネル「報道1930」を見ている。本庶先生のテレビ出演をその両方で見た。「モーニングショウ」は時に見られる田崎氏と玉川氏の激しい論戦が面白く、岡田晴恵先生の解説は40回以上聞いた。「1930」ではコロナ関連の様々な事柄が学べている。
16日の「モーニングショウ」での本庶先生の3つの提案は非常に分かり易く、時折語られる例え話も面白く、簡にして要を得た話に感心した。昏かった気分が少し明るくなった。ご覧になった方も多いと思うが敢えて書いておきたい。
先生の基本認識は「コロナ忍者との戦争は長期戦になる。持久戦では勝てないが先手なら必勝」
①「今や国内外が戦場。眼に見えない忍者たる敵がどこにどれだけいるかを知ることが大切。それには感染者を検出するPCR検査を毎日1万人以上に急速に増やす。その為には今までには無かった“PCRセンター”を創設し、医師が検査を必要と判断したら医師がセンターへ予約して検査へ」
私の知る範囲では、東京都では医師会が中心となりセンター(発熱外来)は開設されたようだ。千代田区などの区でも今月にも開始へ。
②「東京圏、大阪圏、名古屋圏の一ヶ月間の完全外出自粛により満員電車での通勤をやめる。戦いの中心は日本の主要都市(東京・大阪・名古屋)。敵をこの中に包囲して動きを封じることで勝利可能。満員電車が一番危険だ」
ここでも面白い例えばなし。
「ー30%減の経済活動を3ヶ月間以上行うのとー90%減の経済活動を1ヶ月間行うのを比較すると、同じ経済減ながら、前者の場合ではコロナは蔓延し死者多数。後者の場合ならコロナ制圧へ。それ故、厳しい規制で早期終息が最良策。満員電車を無くすことが一番大事」
ここで玉川氏は大企業の経済活動1ヶ月閉鎖に言及していた。
③「亡くなられる方を大幅に減らす為に治療方法として外国で有効性が示されているものを実地導入する(アビガン・アクテラム)。このコロナはいったん終息しても再び姿を現す。次の戦いに勝利するために国は緊急研究費を投入し全国の研究者が一丸となって病態解明と治療薬開発の研究を至急開始すべきだ」
「エイズやインフルエンザのワクチンは販売されているが殆ど効いていない。同じ様にコロナへのワクチン開発は困難だろう。だから、コロナの本質、死亡率が何故高いのか根本原因を解明する研究を国をあげて取り組む必要がある」。“アクテラム”は初耳。
②の問題は私自身にも関わる問題である。今すぐ外出を完全自粛すべきか否かを考えた。通院と日常品購入は避けられない。が散歩は止めても直ぐには困らない。しかし高血圧が持病の身にはやはり運動は必要と考えた。早朝散歩では殆ど人との接触はなかったから、人への感染も人からの感染もその度合いは極めて低い。早朝散歩だけは続けようと思っている。いずれにしても長期戦を覚悟しておこう。