マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

早朝散歩で不忍池へ

2013年08月20日 | 身辺雑記

 7月28日(日)に、蓮の花を観に不忍池へ出掛けた折りに、池の周りを多くの人がのんびりと、あるいは、軽やかに散歩している姿を見て、槍ヶ岳登山を終え、蓼科から帰京したら、私も是非ここまで散策の足を延ばそうと思った。
 漸く、昨日から実行に移している。早朝5時自宅をスタート。丁度日の出の時間だが、陽はまだ昇らず、やや涼しい。猛暑の東京。ラジオ体操後や日中での散歩を避けて、ラジオ体操前に散歩を済ませて仕舞おうとの魂胆でもある。自宅前の本郷通りを都心に向かう。東大農学部前を過ぎて左折し、本郷キャンパス裏の、ゆったりとした勾配の暗闇坂を下る。弥生門はまだ開いていない。池之端門の前には弁慶鏡の井戸があり、ランニングの帰りには、喉を潤したものだったが、地下汚染が進み、現在は飲料不可。敢えて、数年前に亡くなった中学時代の友人の眠る東淵寺の前を通ったりで、幾つもの思い出が残る界隈を通過して不忍通りに出る。ここまで30分強の消費時間。



 通りに出ると、既に陽はビル群の上に昇り、朝陽を浴びて池がくっきりと見えてくる。池を二つに区切る中央の道を弁天堂の方向に歩むと、右手側の池には、僅かだがまだ蓮が咲いている。ランニングや散策をする人、ベンチに腰かけて新聞を読む人、ベンチで談笑する人など、皆思い思いに時を過ごす、長閑な風景。
 でも余り長居は出来ず、池を小回り一周して、ラジオ体操会場を目指す。帰路は不忍通りを進み、根津神社境内を通る。この時刻が6時過ぎ。もう少し時間が経てば、ここもラジオ体操へ参集する人々で一杯になるはずだが、この時刻人影はまだ疎ら。境内を通り抜け、日本医大前を過ぎ、本郷通りに戻って来ると、後は一本道。富士神社へは6時25分着。時間にして85分、歩数にして約1万歩の散歩。昨日・今日、ラジオ体操は整理体操の役割となっていた。
 
 


富士見町を訪ねて

2013年08月17日 | 信濃紀行

 (前2回のブログの写真、漸く更新)
 8月15日(木)、久しぶりに富士見町と富士見高原を訪ねた。茅野駅内にある観光案内所で貰ってきた沢山のパンフレットを熟読していた家人が、「富士見町に、面白そうで、まだ行っていないスポットが沢山ある」と語り出したのが切っ掛けだった。
 山小屋のある長野県茅野市と、その東にある山梨県北杜市の間に市は一つもない。あるのはペンションで名高い原村と、富士見町。いずれも市町村合併を拒否し、独自の文化・産業・観光を持つ、小さな“地方公共団体”。
 最初に訪れたのが「花の里」。スキー場などを有する富士見高原リゾートが、施設を拡大・充実させた上で名称変更したのだ。“ロマンスエリア”で百日草を鑑賞し、“白樺ゆりエリア”で、白樺林に咲くゆりを愛でた後、リフト2本を乗り継いで“創造の森”にある、標高1250mの望岳展望台へ。八ヶ岳連峰の南端に飛び出したそこからは、富士山(標高第1位)・北岳(同2位)・奥穂高岳(同3位)の3大高峰が望める絶景の展望台。残念ながらこの日は靄っていて、微かに北岳の裾を望むのみ。(「花の里」。ロマンスエリアの百日草)







        (白樺ゆりエリアにて)


   (夏にも使用されているリフト。展望台へ)


 (近くの陸上競技場。私もここを利用したことがある)

 「たてしな自由農園」で大量のズッキーニを購入し、洋食「飯屋」(ままや)でランチ。ここでは“夏野菜いっぱいのスパゲッティー”を注文。このお店には何度かやってきているが「富士見の高原野菜の美味しさを味わってもらいたい」と考案されたもので、ズッキーニ・パブリカ・ナスなどを素揚げした野菜に、隠し味として刻んだセロリの風味が絶妙に調和し、美味しかった。
 国道20号線沿いに道の駅「蔦木宿」に併設されて“つたの湯”がある。いわば繁華街にある温泉なのであまり期待をしてはいなかった温泉だが、良かった。特に“源泉の湯”の温度が37°くらい。体温と同じ程度の熱さで、入浴時間は15分を目安にと書かれていたが、何時間でも浸っていられそうな“ぬるさ”。越後「駒の湯」以来初めてこの温度の源泉に入った。(写真:飯屋のスパゲッティー)



 最後に寄ったのが洋菓子工房「キャトル・セゾン」。右写真のごとく、パンフレットに掲載された写真を見て、“フルーツトマトと塩カスタードのタルト”を味わいたいと思って、寄ったお店だ。店内には机がひとつ置かれていて、コーヒーも味わえる。タルトのトマトはスイーツの様な甘さ。原村で採れたミニトマトをふんだんに使用した絶品。期間限定の一品だった。女性4人が始めて5年を経過した菓子工房。ひっきりなしにお客さんが現れる大繁盛。コーヒー飲み放題が嬉しくて、私は3杯も飲んでしまった。(写真:フルーツトマトと塩カスタードのタルト)
 「高原野菜グルメサミット」が開催されている富士見町は野菜の実に美味しい町である。



ひるがの高原(その2)

2013年08月14日 | 信濃紀行

 8月10日(土)、この日郡上八幡へ行くことは物理的に可能だったが、やはり相当の暑さが予想されていたので、ひるがの高原近辺のドライブに変えようと、前夜決めていた。ペンションに置かれていたパンフレットから、宿の近辺に分水嶺公園があることを知り、まずはここを訪ねる事とした。
 車で15分程度行ったところに分水嶺公園はあり、大日嶽から流れ出た沢水はこの公園内で太平洋と日本海に別れている。南側は長良川の源流となり、北は庄川となって日本海へと注ぐ。まさに分水嶺だった。その脇には碑が建てられていて、ここを「蛭ヶ野峠」と呼ぶと書かれている。「蛭ヶ野高原」はこの峠を起点として北方に展開しているとも。その時、ふと閃いたのだ。「蛭ヶ野高原」という呼び名はリゾート地に相応しくない。特に“蛭”という字が良くない。そこで知恵者が、あるいは多くの当事者が英知を集めて「ひるがの高原」と改めたのだろうと。
 ほんの半日ドライブしただけだが、ここには、行楽地型SAあり、温泉あり、スキー場あり、別荘地も控える、標高870mの一大リゾート地で、冬のスキーのみならず、春秋行楽に、夏の避暑にも最適な地なのであった。まさに“東海の軽井沢”で、それに相応しい名として、“ひるがの高原”が生み出されたのだ、と愚考した。(写真:蛭ヶ野峠に立つ分水嶺の碑)




 国道156号線に別れを告げ、158号線へ。郡上市から荘川市へ。ここにある「桜香の湯」を目指した。荘川は「荘川の桜」で名高い。その頃の村がダム湖底に沈むときに、村人が、いとせめてと、馴染んで来た桜を助け、新天地に移し替えた桜で有名である。8月に桜は咲いていないが、その桜の名を一字取った「桜香の湯」に入った。49°の源泉をやや薄めた温泉は湯量豊富で、それを象徴するかの様に、右写真の様に、男性風呂は滝の様に湯が流れ落ちている。のびやかな気分で露天湯に浸った。(写真:桜香の湯の露天風呂)
 帰路は荘川ICから東海自動車道に入り、飛騨清見からは中部縦貫道へ。この高速道は現在高山までしか完成していないので、この間無料。高山→安房トンネル→松本IC→諏訪ICを経て帰宅した。


ひるがの高原(その1)

2013年08月13日 | 信濃紀行

 北アルプス以西を関西圏と呼べば、関西圏人にとって、ひるがの高原は割合よく知られた高原だと思う。しかし、北アルプス以東に住む、私の様な人間には全く馴染みの薄い名前。有名なスキーを有する高原として一度や二度耳にしたことがある程度の認識。そのひるがの高原へと、はるばる足を運んだのには訳があった・・・・。
 郡上市郡上八幡では、毎年8月15日前後を中心に「郡上おどり」が行われる。400年の歴史を誇る祭。その時期に宿を確保するのは難しいと考え、その数日前の宿泊をネットで検索すると、ひるがの高原に「ペンション グリーンレイク」という、フレンチが素晴らしいとの評判の宿がある事を知った。ほぼ連日満室の連続であったが、偶然8月9日のみ空きがあり、予約をしておいた。

 8月9日(金)朝8時、山小屋を出発。長野道を松本で降り、上高地へ通じる釜トンネル直前を左折し、安房トンネルを越えたのが10時40分。ここからが岐阜県で、高山市に入ると「古い町並み」の看板が目に入り、急遽ここを散策することにした。しかし猛烈に暑かった。36度はあっただろうか。町並み散策の大好きな私も、その一部を眺めただけで戦意喪失。慌てて車中に舞い戻った。
 高山から中部縦貫道に乗り、飛騨清見から東海自動車道へ。下車予定の「ひるがの高原」SAに立ち寄って驚いた。ここのSAは宿泊施設を持ち、一般の売店のみならず、チーズ工房・魚屋・ファミリーマート・コーヒーショップ・野菜市場などを擁する一大SAだった。車もほぼ満車で、係員に誘導されて私が駐車した場所は、駐車禁止エリアという有様。談合坂・三芳などのSAを上回る賑わいで、ここに数時間いても充分楽しめる施設を備えていた。
 このSAにはETC出入口があり、ここから一路ペンションを目指した。この日は夜に「郡上おどり」の練習風景を見学に行く予定だったが、家人も私も暑気あたりで意欲減退。遠出は断念し付近の温泉「牧華の湯」へと向かった。ここの温泉、サウナを2つ、ラベンダー入り露天風呂などを有する大きな温泉で、またまた良き湯と巡り逢えた。
 ペンションは、特に夕食のフレンチのフルコース評判通りで、美しい器に盛られ、美味しかった。その中でも地元産飛騨牛が量たっぷりで、柔らかい肉だったのが嬉しい。(写真:ペンション”グリーンレイク”外観)








   (メインディッシュ 飛騨牛のステーキ)


           (オードブル)


 結局「郡上おどり」を訪ねる旅は、その手前「ひるがの高原」で挫折したが、一大リゾートの「ひるがの」を知る旅となった。ひるがの高原は”東海の軽井沢」と呼ばれることも知った。


栂池自然園

2013年08月12日 | 山旅

 今蓼科に来て、ブログ更新に努めているが、ネット環境が大きく違い、苦戦している。写真はいずれも栂池自然園で撮影したもの。
 12日前に行った栂池自然園への旅を思い起こしている。
 蓼科の山小屋に一泊した尾瀬組4人(ヒロさん・トモさん・家人・私)は、7月30日(火)朝7時に、雨の中、山小屋を出発した。諏訪ICから中央道に入り、岡谷ジャンクションからの長野道を経て、安曇野穂高IC(旧豊科IC)で一般道へ。栂池高原駅には10時丁度の到着。運転は車好きのトモさんにお任せで、私は助手席でのナビゲーターというラクチン。
 高原駅からはゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで「自然園駅」へ。ゴンドラには20分、ロープウェイには5分の乗車。有り難いことに、この乗車中に晴れ間が見え始め、高度がどんどん上がって行くのを実感しながら、一気に標高1850mの世界へ。眼下に白馬の町が見渡せるほど天候は回復して来た。

 私は、八方尾根には来たことがあったが、ここ栂池自然園へは初めてやって来た。標高1870mから2020mに掛けての高層湿原で、一周すると3時間半は掛かる。みずばしょう湿原・わたすげ湿原・浮島湿原などが点在し、展望湿原からは白馬三山や大雪渓も展望出来るという、まさに雲上の楽園。

 私以外の女性3人の歩みは極端にオソイ。珍しい植物や、名も知らぬ花に出くわすと、持参の図鑑と照らし合わせたり、湿原に展開する風景に見とれたりで、尾瀬の時と同じように、殆どの人に抜かれてしまうほどのゆったりとした歩み。
 進むにつれて乗鞍岳の全容がはっきりと見え始め、山頂直下の残雪の多さに驚く。その形が米合衆国の姿に似ていると気がついたヒロさんは、米国の友人へ写真を送るべく、写真撮影。1時間ほど歩いてわたすげ湿原に到着。持参のオムスビを食べながら湿原鑑賞。この時期はわたすげよりもニッコウキスゲの群落が色鮮やか。ここは火気禁止なので、残念ながら湯を湧かして、コーヒーを煎れる事は出来ない。
 楠川を渡った辺りから急な階段や登り坂となる。尾瀬湿原が標高1400mの平坦な湿原であったとは違い、栂池自然園には150mほどの標高差があること。更には山が間近に迫り来る点も尾瀬とは異なる。行く手には小蓮華山も見え始めたが、時間の関係でここからバック開始。展望湿原には回れなかったが、皆、湿原の散策に大満足。帰りはロープウェイ・ゴンドラと乗り継いで「栂池高原駅」到着。その日の宿泊宿「白馬ハイランドホテル」を目指した。
 宿は予想以上に良かった。建物などハード面はイマイチだったが、バイキング料理に工夫を凝らし、夜は映画会を開催するなどソフト面が充実していた。露天風呂からは白馬岳を一望し、稜線に沈む夕陽がウリだが、残念ながらその幸運には浴くしなかった。
 翌7月31日、碌山美術館で碌山の彫刻などを鑑賞後、私はJR穂高で別れ、菅原さんと合流し有明温泉へ。槍ヶ岳縦走へとギァチェンジしたのだった。