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あらすじ(「BOOK」データベースより)
ニュースでかつての級友・岬洋介の名を聞いた鷹村亮は、高校時代に起きた殺人事件のことを思い出す。岐阜県立加茂北高校音楽科の面々は、九月に行われる発表会に向け、夏休みも校内での練習に励んでいた。しかし、豪雨によって土砂崩れが発生し、一同は校内に閉じ込められてしまう。そんななか、校舎を抜け出したクラスの問題児・岩倉が何者かに殺害された。警察に疑いをかけられた岬は、素人探偵さながら、自らの嫌疑を晴らすため独自に調査を開始する。
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岬洋介シリーズ第四弾です。
第三弾 いつまでもショパンの読書感想文はこちら。
前3作に登場する岬洋介の高校時代の半年間の物語です。岬洋介は転校生、容姿端麗、もちろんピアノは超一流の腕前。やることなすことかっこいい。そういう人って一目置かれるけど、何かあるといじめの対象になったりしやすい。そう、岬洋介もそういう状況になっちゃった。はぁ高校生のいじめ、えげつないわ‥ だけど、才能と努力、自分たちが手に入れたくても絶対に手に入れられないものを持つ人つまりは岬洋介の前に立った時の己の無力さを痛感する高校生の気持ちもよくわかる。岬洋介にとっては唯一の味方、鷹村亮がいたのが救いでした。救いって私にとってもかも。だけど鷹村亮は岬洋介のことを「音楽以外のことは小学生並みのレベル」と何度も評するけれど、そのたびに「え?ちがうけど?」と思う私。最後に岬洋介の純粋さをわかってくれたけど。いつも通り音楽を文字で表しているのもすごかったです。が、ミステリーというよりは、岬洋介の家庭環境、耳のこと、音楽科の先生の話す才能と努力について、などが興味深かった1冊でした。そしてエピローグの最後の一行、「え!!!」と、びっくりし、読み返したのでした。