


あらすじ(「BOOK」データベースより)
ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。



6つの短編からなる物語。登場人物がリンクしているので、この人は誰だっけ? 成長したあの子なの? この人とあの人がつながってるの? これがあの時とつながるの? とか考え確認しながら読み進めていくうちに、初登場の人物にまでその疑いを持つっていう、素直じゃない読み方をしてしまった自分が残念‥ 最後の短編で「現在」「19年前」「9年前」のことがつづられて、人物関係や時系列がわかりやすくなるはずなのに、なんか「現在」「19年前」「9年前」が行ったり来たりして、私としてはちょっとわかりにくかったなぁ。でも人物は個性的だし、いろんな出会いがちりばめられている楽しい物語でした。この小説に出てくる織田一真、伊坂幸太郎作品「チルドレン」の陣内にちょっと似てるような気がしたのは私だけかしらね!?