徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

メダカ水槽の怪…其の三「こんなの…有り…?」

2007-03-16 11:47:00 | メダカの話
 病気にも負けず生き残った雄のカダヤシ…。
白い斑点も出ることなく元気いっぱい…。
けれども何処となく寂しそうで気にかかる…。

小さな水槽でも中に居るのがたった一匹となると広々とし過ぎて寒々しい。

やっぱり…お仲間が必要だよなぁ…。

ひとりぼっちになってしまったカダヤシがなんとも可哀想で…買い物ついでにペットショップに立ち寄った…。


 ペットショップと言ってもホームセンターの一角で…観賞魚の専門店ではない。
小鳥・犬・ハムスターなどいろいろな小動物を売っているところだ。

 そういうところの生き物の良し悪しは分からないが…水槽の金魚が死んで浮いていても放ってあるところを見ると…それほど動物に対して注意を払っているようには思えない…。

 うちに居るのはカダヤシだが…用水路で勝手に増えたような外来種を扱っているわけがない…。
少々お高いが…お仲間としてクロメダカを買うことにした。
固有種を大切にしている人たちから見ればとんでもない話ではある…。

 ヒメダカの方がずっと安いのだが…やはり体色の違いが気になる…。
メダカは黒い方が好きだ…。

10匹ほど買って…帰宅した。
買い物の荷解きもそのままに…いそいそと水槽のある部屋へ向かう…。

 この段階で…すでに…カダヤシの所有者が誰かってことなど頭の中から消し飛んでいる…。
カダヤシの飼い主はあくまで貰ってきた子供たち…のはずなのに…。

 メダカはビニール袋に水と酸素(だろうか…?)を注入したものの中で泳いでいる…。
水温に慣らす為にメダカの入ったビニール袋をそのまま水槽に入れておく…。

ちょっと狭いけど…もうしばらく我慢しとけな…。
後で…水槽に入れてやるからさ…。

何となくウキウキ気分でその場を後にした…。


 何やかんやと家の仕事を片付けて…夕方…水槽の部屋に戻った…。
ブクブク…ピチピチ…といつもの泡の音がする…。

そろそろ水温が馴染んだかな…と思い…水槽の中の袋を覗くと…なんだか妙な動きをしているのが2匹…。
元気なメダカの間を…ゆらゆらと…水の震動に乗って動く…。

ちょい待てぇぃ…こんなん有りかぁ…?

買ってきたばかりのメダカ…10匹の中の2匹がすでに昇天していた…。

ホームセンターのペットコーナーのメダカは自分でこれと選べるわけじゃなくて…店員さんのすくったものを買ってくる…。

 はい…って渡された袋を…そのまま持って来たのだけれど…全部のメダカが元気なのかどうかまでは見てなかった…。
その時にはちゃんと生きていたとは…思うのだが…。

運が悪かったのか…水温の変化に耐えられなかったのか…?

何れにせよ…不注意…がっくり…だ…。

可哀想なメダカちゃん…。

死んだメダカをザリガニにくれてやって…残りのメダカを水槽に放った…。
残り8匹は元気元気…水槽の中を泳ぎまわる…。

カダヤシは少し離れたところにじっとしている…。

新しいお仲間だよ…。
早く慣れるといいな…。

やがて…メダカたちはそれぞれの好みの場所を見つけたらしく…2匹…3匹とグループ状に分かれて落ち着いた…。

種が違うから…小さな雄のカダヤシがメダカたちのお仲間に入れて貰えるかどうか…それを少し心配していた…。

けれど…さほど…問題はなかったようだ…。

翌日…カダヤシは元気に雌を追いかけていた…。

 




続く…。