徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…第二百七十八「水辺の怪」

2008-11-06 21:46:50 | 生き物
     

 心臓に悪いかもしれないので…怖がりの方はスルーしてくださいね…。
一昨日いつもより遅くに家を出たdoveは下流側に向かいました。
目指すはこの前でっかいカムルチーに出会った場所…。
その近くの中洲の際に、ここ数日、水の底でじっとしているカムルチーが居るのです。

 そこに居るカムルチーも結構大きめ…目が白っぽく…体表面の模様のくっきりした綺麗な個体です…。
さらに、あのでかいカムルチーの居た場所のすぐ傍の壁際にも大小数匹居ます。
カムルチーは寒くなると姿を見せないので、まだ居るかどうか不安でした…。

先ずは…とこの前の場所を覗き込んだ途端…ドキッ!

    

居るじゃありませんか…!
赤い眼を爛々と輝かせたどでかいカムルチーが…。

 

顔…怖っ!

えっ…赤い眼…?

この前のカムルチーは赤い眼じゃないし…中洲の際のカムルチーは白っぽい…。
赤い眼のカムルチーはこれが初めて…。

    

体表の色は黒っぽく…模様は不鮮明…。

動かん…な…。

そう…ピクリとも動かないのです…。
数分経っても…まったく微動だにする気配もなし…。

doveの子供の頃に公園で見た…大きな石の上で死んだように動かなかった雷魚の記憶が甦りました…。
親父が小石を投げると、物凄いジャンプを見せ、逃げて行った雷魚…。
陸上で呼吸していたのですが…この雷魚も呼吸のためにじっとしているのでしょうか…?

    

気になるのは…眼の色だけじゃない…体表面の色の濁り具合…。

死んでるのだろうか…?

胸鰭さえ動かさないカムルチー…そのまま待っていても仕方がないので出直すことに…。
帰り際…ふと辺りを見回すと…中洲には木々の伐採の跡…。
この川に人が入った形跡です…。

う~ん…此処も切られたか~…モズのとまるところがなくなったな~…。

そんなことを思いながら…その場を後にしました…。

 そして…翌日の今日…同じところに行ってみました…。
カムルチーがあの場所から他へ移動していることを祈りながら…。
もし…あのカムルチーがそこに居れば…死んでいるのです…。

    

…残念なことに…死んでました…。

カムルチーの見える部分に傷らしいものは見当たりません…。
窒息…したのでしょうか…。
だとすれば…原因は…?

何があったんだろう…?
どうして死んだんだろう…?

何だか無性に腹が立ってきました…。
間違っているかも知れませんが…どうも伐採と関係があるように思えてならないのです…。
あのニシキヘビのような模様の…でっかいカムルチーを見た人間が…どういう行動にでるだろうか…。
そう考えると…。

カムルチーはそこに棲んで餌を待ちながら生きていただけです…。
そのカムルチーに…いったい…何が起こったのでしょう…?
理由が分からないから、あれやこれや想像してしまって、余計に腹立たしいのかも知れません…。

疑いながら…それでいて…カムルチーの死が人間の仕業でないことを祈りながら…溜息つきながら…家路につきました…。