T農場の田植えが終わって二日間の育苗ハウスの後片付けも終わった。
普段何気なしに見ていた農村地帯のビニールハウス。
屋根を抑えていたゴムロープと骨材とのグリップ材を順次外しながらビニールを手繰ってハウスの横に縦に伸ばすと20m前後の長さになる。
それを4人掛かりで二つ折りにし、四つ折りにし、八つ折りにし、最後に十文字に縛ってフロントローダーで格納庫へ運び込んだ。結構重い。2シーズン使えるという。
側面の立ち上がり部分の帯状の細長いビニールはウェイトとして連結している長い鉄棒とともに取り除く。するとハウスは骨組みだけとなる。
鉄棒はつなぎ目が錆び付いてなかなか抜けなく苦労した。組み立ては逆の順序となり大変なことだ。
田植えは主に苗を運ぶだけれど出来たコメに愛着が湧く。昨年から玄米60Kgを分けて貰っている。適宜、コイン精米機で摺って食べていると農作業の大変さ、一緒に働いた人のことを思い出す。
T農場はこれから緑肥作物の作付けが始まり、6月~7月は大豆の除草が続き、8月に入ると秋蒔き小麦、9月にコメの収穫期を迎える。
Tさんは田植え以外は家族で農作業をこなすので我々〝支援隊〟は災害の無い出来秋を願いつつ「また来春!」ということで別れたが、この後も何処かの畑で再会したい人達だった。
夕方、日が傾き掛けた頃、息子さんは来年に向けて空になったハウスの土をトラクターで耕していた。
2021.5.19 12 棟のハウスは一面緑
2021.5.26 苗は全て搬出され、天井ビニールが取り外されたハウス
2021.5.26 また来年 祈豊作