GO TO割引でニセコ町のゲストハウスに宿泊した時に、1,000円の「地域クーポン券」(宿泊費の15%相当)を貰った。
対象地域は北海道、使用期限は確か翌日までの二日間と短かったが、倶知安町からJR輪行する時の昼食に使おうと楽しみにペダルを踏
んだ。
ところが倶知安町に到着して寿司店、ラーメン店で聞いても「うち、やっていませんので。」の返事。飲食店は地元で発行しているク
ーポンの取扱表示が目立った。
スーパーで聞くとコンビニで使えることが分かった。弁当とビールとつまみで千円分を買って列車に乗り込んだ。
これでは地域振興にならないのではと、帰宅してから調べてみると対象店の検索サイトがあった。都市圏には沢山あったが、倶知安町
はイタリアンの1軒だけだった。
GO TOも予算交付の流れが悪くて補助限度額の引き下げが始まったと思いきや反発が大きくて直ぐに元に戻すという「10万円交付」の
時のようなドタバタ劇が繰り返された。
GOTO予算は1.7兆円とか。地元が独自に発行するクーポンにも国からの財源が使われているはずなので、それらも含めてまさしく“総合
的、俯瞰的な”制度設計を行えば国民一人に10万円程度の給付金は出せたのではないか。
多額の民間への業務委託費や偽造防止加工を施した紙クーポン作成費等のコストを考えると、全国隅々まで経済効果が見込めたと思われ
る。後々、コロナ対策の検証が必要だ。