「メロンにモーツァルトを聴かせている。生育が良くなるようだ。」
「牛舎にモーツァルトを流していると牛乳の出が良い。」と語る生産者をTVで見たことがあった。
まさかと思ったが明るくて快活で心が浮き立つようなモーツァルトの曲は植物にも響くのかもしれない。
自然界のことはよくわからない。
今日(1月27日)はモーツァルトの生誕日。(1756.1.27-1791.12.5)
35年の生涯のうち、10年間は天才を見抜いていた父とのヨーロッパ修行・演奏の旅だったことは有名な話だ。
沢山の手紙が残されていて大人になってからの神童の苦悩のようなものが記されているという。
住居、衣服、食事、馬車、酒、ギャンブルなどの放蕩を繰り返し、父親からたしなめられても止めずに晩年は相当な貧乏に陥り、その中で母、父の死を迎えている。
およそモーツァルトの曲からそんな印象は受けなかったが、「誰も自分のことを悲しそうで不機嫌だと言う人はいないはずだ。」と手紙に書かれているように、内心とは別に明るく振舞っていたらしい。
〝モーツァルトの根底には悲しみが疾走している〟と評する人がいるようだ。
そう思って聴いてみると大天才も少し身近に感じる。
Mozart Piano Sonata No 8 A minor K 310 Barenboim
20歳の時の父あての手紙には「幸福は想像の中にだけある。」と書かれているという。
ピアノソナタ8番は母を無くして間もない21歳の時の作曲。
本心を見せないストレスは相当のものだったでしょう。現代社会然りですが。
知っているようで知らないことが多すぎることを痛感しました。
少し異端(?)であってもやはり幼少から『才能あり・・』だったのですね。
あたためてピアノソナタ8番を聴いてみました。
ありがとうございました。