洞爺湖ツーリングから戻って、「レッドキャベツ」の収獲に出掛けた。
あの赤みかかった料理の彩りに使われるキャベツ。そう思いながら初めての収獲作業を行った。
直径15~20Cmくらいで、普通のキャベツに比べると小ぶりだがズッシリと重たい。締まっているのだろう。
「きっと値段が高いのだろうな。」と休憩の時に農場主のNさんに聞いてみたら意外な答えが返ってきた。
「半分くらいかな。着色原料だから。ダンボール詰めせずにコンテナでそのまま出せるので手間はかからない。」
健康志向の高まりから結構以前から赤紫色の清涼飲料に使われているという。仕事で野菜の価格安定制度のことは馴染みがあったが、キャベツに色素原料用のものがあるとは知らなかった。料理の彩りに使われるレッドキャベツは品種が違うとのことだった。
4年前に家から旭岳のロープウェイ乗り場まで自転車旅をし、徒歩で頂上まで行った時のことを想い出した。
道中、富良野の畑の直売所でビーツを買ってキャンプ料理で使ったことがある。ロシア料理のボルシチに欠かせない野菜で鉄分や糖分が多いことから「飲む血液」と言われる。お陰で何とか旭岳登山が完成したかもしれない。
茹でると鮮やかなポリフェノールのワイン色になる。ビーツはカブと同じくアカザ科、キャベツはホーレンソウと同じく「アブラナ科」だけど、自然界には似たような植物があるものだ。
レッドキャベツも清涼飲料の着色料としてばかりでなく、食べないにしてもスープ料理や漬物のベースカラーに使い道はありそうな気もする。
《ビーツの煮汁 2016 旭岳キャンプ場》