楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

今週、いいなぁと思った曲

2023年04月30日 | 日記

イギリスの『Living 生きる』という映画が2022年に公開されて話題になったという。

映画の中でイギリスのフォーク歌手リサ・ナップが歌う「The rowan tree  ナナカマドの木」というスコットランド民謡をラジオで聴いた。

歌詞は分からないが心に浸みた。

 

映画『生きる』と言えば、志村喬が主演した1952年の黒澤明監督作品が有名だが、『Living 生きる』は1953年のロンドンが舞台で、黒澤作品をベースに、カズオ・イシグロが脚本を書いた。

カズオ・イシグロは映画『生きる』に強い影響を受けたという。

 

役所に勤める主人公が、癌で余命半年と宣告されて人生を振り返り、一念発起するところは両方の映画に共通するようだ。

 

志村喬は地域住民の要望が長らく〝タライ回し〟にされてきた公園の整備を終え、ブランコに乗りながら、〝命短し恋せよ乙女〟と歌う。

小雪が舞うシーンは印象的だ。

 

スコットランドと同じ北国の北海道では、ナナカマドの木は紅葉が終わって、雪がちらつく季節に実を真っ赤にして、モノトーンの景色に彩りを添える。

何か全てが繋がっているようだ。

 

 

 

 



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2 コメント

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心に沁みわたります。 (fumiel-shima)
2023-05-01 09:58:14
I.SATOさん、おはようございます。

いい曲の紹介、ありがとうございます。
私も以前、黒澤明監督作品の『生きる』を観た時に感動で胸が締め付けられるような思いに至ったことを思いだしました。
このイギリスのリメイク版についてはI.SATOさんの説明通り、つぎのような解説がありました。

 1953年のロンドンを舞台した『生きる LIVING』は、部下から「ミスター・ゾンビ」とあだ名されるほど無気力な日々を送ってきたウィリアムズ氏(ビル・ナイ)が、死期を宣告されたことをきっかけに、本当の意味で生き始める姿を描いたドラマ。彼が「ナナカマドの木」を切々と歌い上げるシーンは屈指の名シーンとなっているが、この選曲はイシグロによるものだった。

I.SATOさんの
>スコットランドと同じ北国の北海道では、ナナカマドの木は紅葉が終わって、雪がちらつく季節に実を真っ赤にして、モノトーンの景色に彩りを添える。

・・と言う言葉の光景を頭に描きながら聴くと、凍てつくような寒さの中で、凛としてその輝きを放つナナカマドの実の「矜持」のようなものを感じ、リサ・ナップの声からもその神々しさのようなものが伝わってきたような気がします。
ありがとうございました。
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Unknown (I.SATO)
2023-05-01 15:54:14
fumiel-shimaさん>映画ではウィリアムズ氏(ビル・ナイ)が歌っているのですね。
志村喬の「生きる」は勤めている時に見ました。仕事が同じ公務員、いろいろ考えさせられました。名画ですね。
雪を被ったナナカマドは冬を和らげてもくれます。
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