野鳥の餌台をヒバの木の傍から家の窓の近くに移して1週間が経った。
冬はエサの補給で雪中を歩くのが大変なので家に近い方が姿もよく見えるし都合が良い。
しかし今のところ寄ってくるのは雀、雀、雀。“学校”とはよく言ったもので、こちらの朝食、昼食の時間に仲良くクズ米を食べては一斉にどこかへ飛んで行く。
ピーチクパーチク、何を話しているのだろうかと眺める。
四十雀がたまに寄ってくるだけで、いつものシメ、五十雀の姿が無い。去年の写真を見ると撮影日がもう少し先なので気長に待っている。降雪も遅いようだ。
四十雀の行動を長いこと観察している研究者の話しをラジオで聴いたことがある。
鳴き声で互いに情報交換をしていることが分かってきたらしい。
野鳥には繁殖期の「さえずり」と普段の「地声」があり、四十雀のよく知られた〝ツッピー、ツピ・ツピ-〟は「地声」で、互いに居場所を知らせ合っているらしいとのこと。
「さえずり」は同じ鳥とは思えない自己主張の強い、威嚇的な鳴き声だった。やはり縄張りが関係しているのだろう。
外敵とは群れで闘う。
「敵がいるので警戒」とか「警戒してこっちへ来て」は〝ジーッ〟というような低い鳴き方になる。木に登ることの出来るアオダイショウを見つけた時はひときわ大きく、仲間が周辺を探す行動を取ることが突き止められたという。
観察と分析に20年を要したというから自然科学の研究は時間がかかる。
先日、エサの補給のために外へ出ると、ヒバの枝に止まっている雀がジーッというような鳴き声を出していることに気付いた。おっ、警戒中だ。
そうか、雀も四十雀と同じ仲間だった。
やがて野鳥に限らず動物の鳴き声がAIで解析されて、気候変動、環境汚染、大地震、大噴火の予知に役立たせられる時代がやってくるのかもしれない。
2021.11.30
「おっ、流石、北海道!」
ところで、鳥がお好きなら、素晴らしいブログがあります。山陰の人、写真家らしいですが、覗いてみてください。ため息が出るほど美しく、また痛快な作品も! アドレスです。
『https://blog.goo.ne.jp/sinbasi2000』