鉄道、バス、フェリー、飛行機を利用した自転車の「輪行」はオートバイにはない楽しみだと思う。
今年の下関から舞鶴までの旅でも新千歳から福岡までは飛行機、門司まではJR、舞鶴から苫小牧まではフェリーと様々な交通機関を利用した。
限られた時間で行動範囲が広がる。
走りが終わって、乗り物で帰るだけという時のビールの何と美味しいことか。
出会った人によく聞かれる。
「乗り物に自転車は乗せられるですか。」「折り畳むのですか。」
「料金はどうなっているのですか。」と。
料金は鉄道とバスは無料だが、飛行機はLCCが有料のところもあると答える。
さらに「自転車は私の場合、前輪だけ外して大きめの輪行袋に入れる。」と説明すると車輪が簡単に外れることにびっくりする人が多い。
確かにママチャリの車輪はナットでしっかり取り付けられているので車輪がワンタッチで外れるなどとは想像出来ないのかもしれない。
後輪を外すと変速機が衝撃で狂ったり破損する危険性が高まるので後輪は付けたままにしている。
私の輪行袋の中は次のようなことになっている。
自転車旅で携行する工具一式。
ボトルに詰め込んで写真では外されているがフレームのウォーターボトルゲージに入れている。
これらの道具を使って車輪を外し、サドルを下げ、輪行袋に納めている。
ペダルを外す専用レンチ、自転車ネジ用の六角レンチ、チューブ、パンク修理キットは必須だ。
失敗経験に基づいて、摩耗するブレーキシュー、紛失し易いネジやスプリングの予備も持参している。
車輪のワンタッチ着脱を可能にしているクイックレバーの小さなスプリングは落として紛失したらもう走れない。
ブレーキパッドは輸送中に衝撃で破損しないよう六角レンチで緩めて縦置きにしている。
古いチューブでチェーンを縛っておくと場合によって後輪も外した場合に起きやすいチェーンの捻れを防止出来る。ペダルをレンチで外したクランクもチェーンステイに縛り付けておく。
古いチューブで前輪をフレームに固定する。
ハンドル部分を入れることから始めると輪行袋に入れやすい。
完成。(右が前)
最近は殆どチェックされないが、飛行機に乗せる時(預け荷物)は一応タイヤの空気圧を若干減らしている。
高度減圧でパンクすることは殆ど無いと思うが搭乗の留意事項で指示している航空会社もある。
この冬、ロロナ第8派が来た時の政府の具体的な対応策が示されないまま、ウイルスが消滅したが如く旅行ツァーの宣伝が溢れている。
もとより自転車旅は対象外。(笑)
エコで質素で気ままで換気十分の旅だ。
上昌宏医師によると、ヨーロッパの一部の国では前年より早く感染数が上昇に転じているとのこと。
経験、体験、工夫、そしてやはり考える力がものを言うのですね。
最近はキャンプも「手ぶら」とか言って本来の楽しみが失われてしまうのではないかと感じています。