数万人が集まるプロ野球やサッカーと違って、オーケストラの収入規模は桁が違う。ホールの大きさは満席で1,000~2,000人、年間の公演回数は150回程度だから、その入場料収入だけで人件費、広告宣伝費、会場費、指揮者、ソリストの招聘ギャラ、運営諸費を賄うことは難しいという。
通常公演の他に学校巡回などの音楽教育活動も行い、公的な支援と企業からの協賛金などで運営している実態にある。これまでも存続の危機に陥ったオーケストラが複数ある。
以上は子供がその世界に行くまで知らなかったことである。
オーケストラも新型コロナ感染の拡大で3月から公演は軒並み中止・延期となっている。現行の公益法人制度では、「収支相償」(利益追求は出来ない。)が義務付けされているので内部留保を持ち得ず財政基盤が弱い。
今回の新型コロナウイルスはクラッシック音楽という芸術活動をも襲っており、一度失うと再建は至難の業だ。
この度、公益社団法人 日本オーケストラ連盟の会員37団体(準会員を含む)の総意として緊急メッセージが発出されましたので、お時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
“関係者”としてご理解、ご支援を宜しくお願いします。