先日、TBSの玉川ディレクターがニュースショーで「そこまでしてオリンピック開催に拘るのは利権ですか、政局ですか」といった意味の質問をスシロー氏にぶつけた。
返ってきた答えが「それはゲスの勘ぐり」だった。常々政局を喋ってきて、オリンピックも同様に総裁選、総選挙と結びつけてきた当人からまさかこの言葉を聞くとは思いもしなかった。
最近は「開業医は暇だ」といった日本医師会に対する傲慢な発言も目立っていた。管首相が「看護師で休んでいる人がたくさんいると聞いている」と発言したのもこの流れの延長だろう。
官邸御用人のような偏った〝政治ジャーナリスト〟をTV局が出演を依頼し続ける意味が分からない。
オリンピックは最早観客をどうするかではなく、「やるか、やらないか」を決める段階だが、関係者は〝熱病〟に取り憑かれているように見える。
命より金銭勘定の無謀なオリンピックを止めるのは最早海外からの参加見送りしか無いのではと思うが、その動きが出てきた。
スイス外務省がオリンピックに合わせて現地に開設する予定だったホスピタリティー施設「スイスハウス」を取りやめると発表した。29日のロイターとロンドン時事が相次いで伝えている。
開設の取り止めは、2004年のアテネ五輪以降で初めてという。日本の新型コロナウイルス感染防止措置や、渡航制限が理由としている。
ホスピタリティー施設は大会中、各国・地域が情報発信やPRを行う活動拠点。日本も2016年リオデジャネイロ夏季大会や18年平昌冬季大会などで「ジャパンハウス」を設置したという。外からも開催を疑問視されているということだろう。
国内の事前合宿の中止や予選大会の不参加を決めた国もある。そもそも合宿地の市町村の受け入れ準備はどうなっているのだろうか。
マスコミは「どうするの?」ではなく、「中止すべき」とハッキリ発信する段階だ。