枠順は、決まったのではなく、決められていた。
このようなことを申し上げるまでも無いが、総ての方がこのライヴを見ることが出来た訳では無い以上、実際に見た者として、次のことを申し上げて良かろう。
皆、見た者誰しもに解かるようなイベントだった。
実際に会場に足を運んだ方を、少なくとも小学生並かそれ以上、と想定し、装蹄したイベントだった。
時系列的に辿れば、全16頭の内、前半、半数の8頭の抽選 → 希望枠順表明 で、ちょうど、1枠から4枠までの8頭が埋まり、決まった。どの1頭も外寄りを「希望」しなかったのである。
ここからが真骨頂だった!
次の2頭 抽選での9番目10番目 が 5枠の2つ、順序はどうあれ、9番と10番とを希望した。
その次の2頭 抽選での11番目12番目 が 6枠の2つ、また順序はさて、11番と12番とを希望した。
その次の2頭、抽選での13番目14番目 が 7枠の2つ、また順序はさて、13番と14番とを希望した。
その次の2頭、残る2頭なのだが、もうこの時点で・・・ 15番目16番目 が 8枠の2つ、また順序はさて、15番と16番とを希望した。
締め括りに武豊が、「こんなに見事に全馬が希望の枠に入って、ホント、よかった。」と総評した。
松山先生が、最後のカプセルを取る時は震えた、と仰ったが、実は ・・・ 最後だけ、震えなかったのでは ・・・。
要するに、公開し、TVでライヴを流す必要など無かった。
ドラフトではなく、いつものGⅠと同じく、JRAのコンピュータで決定しても、全く同じ枠順になったことだろう。マー君が、最初から最後まで緊張した、と言っていたが、当たり前だ。
プロ野球なら、次に何を投げるか解からない。また、逆に言えば何を投げても自由なのだが、今日はそうは行かなかったからだ。
このように、巷の人が信じようが信じまいが、競馬には神様が居るのである。
見ている側がしらけるのは当然だ。
今回の枠順決定参加者は、主要な人物の殆どが競馬のプロ、馬を育て走らせるエキスパートだが、平場の演技力はプロと云えるまで修練されていないからだ。ターフでの演技力こそが本領なのである。
我われに取り、今日最も重要なのは、向こうが示した〇〇だった・・・。
だから、このイベントをやったのである。