2006年カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作品だけあって、見応えがある重いテーマでした。
1920年のアイルランド英国からの独立運動が背景で、兄弟が最初はアイルランド共和軍(IRA)で共に戦うのですが、不平等な英国との条約をめぐり、兄弟が対立。自由軍兵士になった兄が敵になったIRAの弟を銃殺するという最後。戦争は家族の絆を切り裂き殺し合うという問題提起をケン・ローチ監督は宿題を与えてくれました。これはアイルランド独立運動だけではない。イラクやパレスチナ、すべての紛争、戦争に言えます。戦争は「国益というエゴ」と「正義という大義名分」の旗のもとに繰り返されますが、後に残るのは屍と廃墟と憎しみだけ…。
この作品を鑑賞しながら、韓国映画の兄弟が北と南に分かれて対立する名作「ブラザーフッド」を連想しました。
そういえば、この作品の配給は「パッチギ!」「青いうた」「プラガール」などで有名なイ・ボンウ社長の「シネカノン」。シネカノンは2004年夏に今、歌で話題の「千の風になって」というオムニバス映画を制作しました。なんとこの有名な詩は95年にBBCが、IRAのテロで亡くなった24歳の青年が両親に託していた手紙に書かれてあったのを、芥川賞受賞作家・新井満氏が日本語詞・作曲したもの。
因果を感じさせる映画です。
1920年のアイルランド英国からの独立運動が背景で、兄弟が最初はアイルランド共和軍(IRA)で共に戦うのですが、不平等な英国との条約をめぐり、兄弟が対立。自由軍兵士になった兄が敵になったIRAの弟を銃殺するという最後。戦争は家族の絆を切り裂き殺し合うという問題提起をケン・ローチ監督は宿題を与えてくれました。これはアイルランド独立運動だけではない。イラクやパレスチナ、すべての紛争、戦争に言えます。戦争は「国益というエゴ」と「正義という大義名分」の旗のもとに繰り返されますが、後に残るのは屍と廃墟と憎しみだけ…。
この作品を鑑賞しながら、韓国映画の兄弟が北と南に分かれて対立する名作「ブラザーフッド」を連想しました。
そういえば、この作品の配給は「パッチギ!」「青いうた」「プラガール」などで有名なイ・ボンウ社長の「シネカノン」。シネカノンは2004年夏に今、歌で話題の「千の風になって」というオムニバス映画を制作しました。なんとこの有名な詩は95年にBBCが、IRAのテロで亡くなった24歳の青年が両親に託していた手紙に書かれてあったのを、芥川賞受賞作家・新井満氏が日本語詞・作曲したもの。
因果を感じさせる映画です。