
上海から帰ってきて1週間、また読み返してます。上海を舞台にした初芝電算上海担当役員の島取締役(董事長)の活躍ぶりが描かれている「企業トップの新たな恋編」を読了しました。その後の出発(チュ-ファー)集団CEO・孫鋭とのタフネゴシエ-ションが気になります。
作者の弘兼憲史さんのすごいところは画の綿密さだけではなく、素材の背景までもしっかり調査していることです。特にこの物語は2003~2004に書かれたものですが、すでに中国人の劣悪低賃金な労働環境を憂えつつ改善を求めるシ-ンがあります。現地登用をすすめ賃金アップをすることが、従業員のモチベーションアップと人件費コストダウンできると提案してます。実際、今の中国進出日本企業工場で多発しているストライキを予測しているかのようでした。改めて鋭い観察眼の持ち主だと思いました。
それにしても、懐かしい上海のシ-ンがたくさん出てきます。夜景が綺麗だった外灘(ワイタン)の観光スポットや東方電視塔(テレビタワー)がある世紀大道などふんだんに登場します。まだ森ビルの上海環球金融中心ビル(492メートルで栓抜きの形に似てます)ができる前なので金茂(ジンマオ)ビルの展望デッキ(421メートル)が出てきます。また中国語の勉強にもなりました。明白了(ミンパイラ)!