昨年11月22日
もう あなたのところに しばらく来れないかもしれないと無理をおしてきた友
「あのね 左鎖骨のリンパと骨に転移したかもしれないと思う」
「あなたの憶測でしょう?」
それから暮れに ペットCT
「リンパに転移はあったんだけれど うれしい!骨の転移はないだろうって!」
「良かった良かった」
しかし 年明け早々 仙骨のMRI
「ちょっと 恐れていた通り仙骨にべったりガンがあるってさ」
「なにそれ」
暮れから一緒に一喜一憂して 笑ったり涙を流したりしていた。
それが最近
「あんた 覚悟しなよ 私 この状態でもって一年~二年。内臓に転移があったらこのかぎりではないといわれちゃった」
「覚悟なんてできないよ。あんたのいない人生なんて考えられない」
「約束どおり 夏に飼った犬をよろしくね」
「・・・」
「余命については、主治医の先生が 冷たいことを言うようだけれどと言ったんだよ」
「そう・・でもね その先生も私も 明日 交通事故なんかで突然亡くなるかもしれないし 人の命はわからない」
「そうだよね」
私に覚悟しろなんて・・
不憫にも自分に言い聞かせているのであろうか
「月並みなことを聞くけれど やりたいことは?」
「ない」
「温泉は?」
「それは行きたい」
1/5から左鎖骨のあたりに土日休みでピンポイントの放射線25回がはじまった。
ビールもタバコも仕事もやめてはいない。
「ついに麻薬の薬がでたんだよ」
「オキシコンチンじゃないかしら?」
「何で知ってるの?」
「昔 本を読んでいたとき コンチン教なんて茶化して書いてあったのを思い出したの・・」
彼女は、どういうわけかこの薬を飲まないで 痛みのあまり立ち上がれなくなった。
「薬の管理ができなければ 病院の先生が入院させるって言ったんだ」
おそらくビールが飲めなくなると思ったのかな?
あのさぁ これから電話で 『大丈夫?』なんて聞かない。
大丈夫なわけがないだろうし 返事に困るよね?
寝ていて 歯と歯を強く噛み締めているとわかる夜が増えた。
木製パレット屋のつぶやき
もう あなたのところに しばらく来れないかもしれないと無理をおしてきた友
「あのね 左鎖骨のリンパと骨に転移したかもしれないと思う」
「あなたの憶測でしょう?」
それから暮れに ペットCT
「リンパに転移はあったんだけれど うれしい!骨の転移はないだろうって!」
「良かった良かった」
しかし 年明け早々 仙骨のMRI
「ちょっと 恐れていた通り仙骨にべったりガンがあるってさ」
「なにそれ」
暮れから一緒に一喜一憂して 笑ったり涙を流したりしていた。
それが最近
「あんた 覚悟しなよ 私 この状態でもって一年~二年。内臓に転移があったらこのかぎりではないといわれちゃった」
「覚悟なんてできないよ。あんたのいない人生なんて考えられない」
「約束どおり 夏に飼った犬をよろしくね」
「・・・」
「余命については、主治医の先生が 冷たいことを言うようだけれどと言ったんだよ」
「そう・・でもね その先生も私も 明日 交通事故なんかで突然亡くなるかもしれないし 人の命はわからない」
「そうだよね」
私に覚悟しろなんて・・
不憫にも自分に言い聞かせているのであろうか
「月並みなことを聞くけれど やりたいことは?」
「ない」
「温泉は?」
「それは行きたい」
1/5から左鎖骨のあたりに土日休みでピンポイントの放射線25回がはじまった。
ビールもタバコも仕事もやめてはいない。
「ついに麻薬の薬がでたんだよ」
「オキシコンチンじゃないかしら?」
「何で知ってるの?」
「昔 本を読んでいたとき コンチン教なんて茶化して書いてあったのを思い出したの・・」
彼女は、どういうわけかこの薬を飲まないで 痛みのあまり立ち上がれなくなった。
「薬の管理ができなければ 病院の先生が入院させるって言ったんだ」
おそらくビールが飲めなくなると思ったのかな?
あのさぁ これから電話で 『大丈夫?』なんて聞かない。
大丈夫なわけがないだろうし 返事に困るよね?
寝ていて 歯と歯を強く噛み締めているとわかる夜が増えた。
木製パレット屋のつぶやき