婆さんが行く

婆さんの食卓とワンコ

土佐源氏 その3

2019-02-20 09:54:10 | Weblog

さて、土佐源氏(女性遍歴が華やかだった光源氏のむこうをはって土佐源氏みたい)
父無し子ゆえか貧しかったからか・・
憶測するに生活の貧しい中でたいした後ろ盾がないと勝手きままな(教育、しつけ)子供時代を送らざるを得ないだろうし
人は得てしてその環境に流され将来も方向づけされてしまうのだろう。
今だってそうだとひそかに思う。
その日暮らしで貧しければ 教育も躾も後回しになってしまうよね。
それ故か まだ 十代半ばで馬喰見習いになり いよいよ奔放な男女の性を見聞きすることになったのだろう。
しばらくして馬喰の親分が亡くなって その宿泊所と性の相手だった女性をも引き継いだ。
まもなくその彼女が大事にしていた娘と駆け落ち所帯をもった。
ほう~っと話に没頭。
一人芝居ながら二人で山を越えて逃げていく情景が ありありと脳裏に浮かんで・・
うまいなぁー待てよ!演じている方は、今89歳 凄いなーってため息がでる。
馬喰の仕事と情事に明け暮れていたある時
牛を買い売り そんな時身分の高い奥様と深い関係になる。
その奥様の描写がうまい。
夫が外に愛妾を囲い 妻は淡々とした日常を過ごす間にスキがあったのでしょう。
自分を対等に扱ってくれ 優しい寂しげな奥様に恋したのかもしれません。
待ち合わせの坂の上に上ってくるのが ありありと表現されていました。
まあ しかし 何回かの逢瀬の末に奥様に迷惑がかかってはいかんということですべてを捨てて家出するのですが・・
その後も似たような境遇の身分の高い奥様と納屋での情事
この奥様も可愛らしくしとやかに表現されていました。
この方は、二年後にあっさり肺炎で他界。
牛のほうが愛情深く 人を忘れない。
牛の鳴き声が なかなかのものでした。
ご挨拶の鳴き声 寂しげな鳴き声
うーーん またもや 89歳でしょ?ってため息が出る。

モゥーーー

まだ続く・・

 もう一度 見たい。

    木製パレット屋のつぶやき