大晦日は、年々起きていられなくなった。
あぁ もう少しで除夜の鐘の音が聞こえるかもしれない・・と思いながら意識が遠のいた。
目が覚めたら新年だった。
オイルヒーターをつけているのにもかかわらず顔に冷気を感じる。
「アレクサ!今何時?」
「6時15分です」
日の出が6時53分ぐらいだったから 暗いうちに起きたくないなってじっとしている。
足元には、湯たんぽ。
横には、ワンコが眠っているので暖かい。
まれにみる寒波の到来みたいで郷里は大雪で大変だと父が言っていた。
通りは、除雪車がかき分けてくれる。
でも除雪車がはねあげた雪、家の庭や屋根の雪(屋根の上や落ちたもの)
「雪を捨てるところがなくて大変だ」
「吹雪になったのでついに近くの温泉に行けなかった。風呂に入らなくたって死ぬわけじゃないからな」
そんなことを言って笑っている父を寝床でぼうっと思っていた。
秋田の友人の郷里では、川に捨てたらダメだ(川の水がせき止められるからね)って言われてるのだが捨てるみたい。
青森市では、海に捨てるって聞いたことがあった。
川も海も機動力のある若い人じゃないと無理だね。
ついに父は、雪かきをしてくれる人をたのんだらしいが6日でなければ来れないのだそうだ。
6日まで怪我をせずに持ちこたえてほしいと祈るしかないのだ。
しかたなく日の出前に起きだして雨戸を開けようとしたら 凍りついてびくともしなかった。
「新年 おめでとうございます。」
雨戸に向かって挨拶!!
今年は、どうやら 溶けるまで待つが肝要なのかも
木製パレット屋の婆さんは「待つ!」って暮らしてみようかなって思った