橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

11月10日(水)のつぶやき

2010-11-11 02:02:29 | ツイッターつぶやき
00:50 from web
最近の私はちょっとおっさんを攻撃し過ぎかもしれない。いいおっさんもいる。日本は自分たちのおかげで・・とかマジで思ってて、話を聞こう!とかいいながら実は全然聞く気のないおっさんが嫌だというだけ。
04:59 from web
なんか、自分のブログの記事、昔の方がおもろいかも。最近ひねりがない。前もひねりはないか・・。でも最近熱くないもんなあ~。暑苦しいキャラの方がオモロいなあ~。客観的に見たらどうなんだろう??
10:52 from web
起きたら、喉がくすぐったい。咳も出た。まだ風邪が完全に治ってないのか?身体が重いはずだ。
10:54 from web
ツイートから空が青いと知る。窓を開けてみよー。
12:13 from web
尖閣ビデオ、海保の自分が流出させたと語る職員から事情聴取してるらしい。今ニュース速報入った。んー
13:20 from web
NHK予定を変更して国会中継。海保職員の尖閣ビデオ流出について質問が続く
by yurys on Twitter

「出島DEJIMAプロジェクト」とは

2010-11-11 01:52:49 | 出島DEJIMAプロジェクト


今日は、私のもうひとつのブログのタイトルでもある「出島DEJIMA」とは何かを
ご紹介したいと思います。上のマークがロゴです。
(左サイドバーのブックマークのところにブログ「出島DEJIMA2010」へのリンクがあります)

前の仕事を辞めて半年あまり、4月からこのロゴは作っていましたが、
このブログ上でも「出島DEJIMA」についてのちゃんとした記事は初めてではないでしょうか。
ずーっとこのロゴのついた名刺をもちながら、ほとんど有名無実だったこのプロジェクト。
少しずつではありますが、活動が始まってきたので、
今日はこの「出島DEJIMA」について説明します。          

では、以下

「出島DEJIMAプロジェクト」とは。

私のもうひとつのブログのタイトルでもある「出島DEJIMA」は、
私が今後やっていこうとしているプロジェクトの拠点です。

鎖国時代、「長崎出島」は世界と日本を結ぶ情報の窓口でありました。
現代の「出島DEJIMA」は、現在、世界中日本中に溢れかえる情報の中から
貴重な情報をすくいあげて結びつける情報交差点を目指します。

海外と日本をつなぐ出島であるとともに、
日本の地方の情報をすくい上げる出島でもあります。



「出島DEJIMA」の活動は主に情報発信とプロデュース


○ 日本の地方の手仕事や産業、観光を「売れる商品」としてプロデュースします


 「スタイルのあるMADE IN JAPAN」を国内外に提案し日本製を救います。
 「モノ」ではなく「生活」「生き方」「嬉しい」「楽しい」・・を売ります。


○ 新時代のライフスタイルとはどういうものかを常に考え情報発進します

    社会情勢や環境を考えたものづくりとは何か
    文化としての消費とは何かを考え、
    本当に良いと思ったものを紹介します。

○ 画一的な郷土物産館から脱した魅力的なアンテナショップを考えます

○ 既存のマーケティングとは一線を画す“共感”のマーケティングを行います

○ 適正なモノの値段や価値を理解する場にします

     ものづくりの裏にある職人の「手間」の意味を伝えます
     職人の技術の継承を助けます



まるでコンサルのような言葉を並べ立ててしまいましたが、
これが、「出島DEJIMA」に課した活動方針です。
こうした考え方のもと、この方針のどれかに合致し、
面白い、かっこいいと思える活動をアイディアの浮かんだ順にやっていきたいと思います。

そもそもこの出島DEJIMA自体、私が友人の協力だけで始める零細プロジェクトですから、
プロジェクト自体も中小零細な工房や産業をどうマーケットと繋げるかを
中心に考えていきたいと思います。

具体的な活動内容は、このブログに徐々に公開していきますので、
それをご覧になって興味を持たれた方はご連絡下さい。


では次に、この「出島DEJIMAプロジェクト」を構想するに至った経緯をご説明します。


なぜ「出島DEJIMA」を始めるか~置き去りにされた日本のスタイル

これだけ日本の手仕事や技術は素晴らしいと言われているにもかかわらず、
その技を持つ職人や地方の産業は現在疲弊しきっています。
手間と時間のかかる手工芸品は日本の人件費ではどうしても値段が高くなってしまい、
多くの人の財布の紐が固い今のご時世ではなかなか売れないからでしょう。

値段が高いだけではありません。
常々思ってきたのですが、地方の物産館などで見かける工芸品には
ちっとも欲しい物がないのです。
技術はあるのにデザインが・・・ということが多すぎる。
手間もかかっている品質もいい、だから結構値段も高い。
だけどその値段でそのデザインじゃ買うわけないのです。
「高くてダサイ」これじゃあ財布の紐はゆるみません。

一方で、フランスの高級手工芸品であるルイヴィトンのバッグは、
日本全国津々浦々の人々が持っています。
数十万円から100万円はするエルメスのバッグを持っている人もたくさんいます。

話題の新書「デフレの正体」の著者藻谷浩介氏も語っていましたが、
日本はいまだに中国、アメリカなど世界のほとんどの国に対して
貿易黒字を維持しています。
しかし、ほんの一部、フランス、イタリア、スイス、北欧の数カ国に対してだけ
貿易赤字となっている。つまり手工芸品(軽工業品)や農業生産品において
「ブランド力」を持つ国に負けているのです。
そうしたフランスやイタリアの「ブランド品」は日本のソニーやパナソニックの
ハイテクブランド製品より単価が高いですから。

「ブランド力」の源泉は、第一に「デザイン」です。
そして、その商品によっていかに魅力ある「生活スタイル」を提案できるかでしょう。
パリやミラノ発のファッションに身を包み、北欧の家具や雑貨に囲まれた素敵な生活。
生活が洋風化する中で、そういう暮らしのイメージが日本を覆い尽くし、
憧れとなっていきました。かの国の「売り込み方」の勝利とも言えます。

一方で日本の生活様式は旧態依然としたものとみなされ、どんどん廃れてゆきました。
畳と襖や障子の部屋は消え、かつてはどこの家にもあった本物の漆のお椀や重箱は
特別な高級品となってしまったのです。

しかし、あれだけ売れているルイヴィトンのモノグラムの発想のもとが、
ゴッホが油絵で描いた浮世絵の背景にあった「家紋」であることは有名な話です。
江戸時代最後の年に初めて参加したパリ万博で、
日本の手工芸品やデザインは世界から高い評価を受け、
その後ヨーロッパにはジャポニズムブームが起こるのです。

なのに、当時の日本人ときたら、世界の「先進技術」に腰を抜かして、
自分たち日本の文化やデザインが世界に衝撃を与えたという事実を軽視してしまったのでした。
自らの足元の財産に気付かず、逆にその価値に気付いた海外ブランドが
それでヒット商品を作り、日本人がそれを買いあさっていたなんて・・。
なんともったいないことをしていたのでしょうか。

長いこと私たち日本人は、
欧米デザインの中に日本の伝統デザインの翻案があることに気づきもせず、
舶来礼賛、ブランド礼賛をし続けてきました。
結果、日本の伝統的デザインの中にあった先進性は置き去りにされ、
今や日本の工芸品は、現代の生活風景にそぐわないものとの評価に甘んじています。

洋風化した生活の中で、日本的なデザインとは何か、
日本的なデザインをどう生かせばいいかがわからなくなっているというのが実情でしょう。
日本の地方には魅力あるデザインを生み出せる「職人の技術」はまだまだあるのに、
デザインが迷走しているというのは残念なことです。


さらなるグローバル時代をサバイバルするために

自国のデザインの魅力に気付かず、
もったいないことをしてしまっていた我々日本人ですが、
しかしまあ、明治維新当時の状況ではそれもしょうがないですよね。
パリ万博から150年弱。工業製品の技術のほうで突っ走った日本は、
今や世界に冠たる先端技術立国となったのですから、
それはそれで良しとせねばなりません。

しかし、しかし、しかしです。
現在、そうした技術分野では、かつて日本が西欧諸国を追いかけたように新興国が勃興し、
競争はより激しくなっています。
また、TPPだのEPAだの自由貿易に向けた議論が急速に進み、
“現代の黒船”なんて言われていることはみなさんもニュースなどでご存知でしょう。
今後、経済のグローバル化はさらに進み、世界は平準化していくと思われます。
みなが同じような物を作る中で、コスト削減競争をしてもそれはチキンレースとなるだけです。
品質で勝負するとはいっても、品質というのは努力によってある程度までは
追いつかれてしまいます。

これからの世界で勝負できるのは、

1)グリーンエネルギー関連などの未来型のインフラ開発(医療・薬品も含む)

2)Appleのipadが示したような
   次代の新たな生活スタイルを提案できる商品やサービス

3)国や地域の個性や特性が反映した魅力的な商品

                     などが考えられると思います。

そして、その中でも、
3)は地方の手仕事や農林水産業の技術をもってして開拓が可能な分野です。


国や地域の個性や特性が反映したものとは「日本国内でしか作れないもの」。
つまり「日本の文化」が反映した、「日本のスタイル」が感じられるものです。


<「日本でしか作れないもの」とは何か?>

例えば、クールジャパンの代表格とされる「マンガ」。
日本語が表意文字と表音文字の混交言語であり、
日本人は文字と絵を同時に読むことができたため、
絵と台詞の文字を同時に読む「マンガ」が発達したのではないかと言われています。
そうだとすれば、まさに「日本でしか作れないもの」かもしれません。

また、「日本の自然と風土」という環境条件が揃って初めて生まれるもの。
日本の材料、日本の気温や湿度でないと作業が上手くいかないもの。
例えば、最高においしい米というのもそうでしょう。
例えば、生地の染色にも日本でしか出せない色というのもあります。
着物の色や柄は、日本の光と影、自然の色が生み出したものです。
赤道直下、太陽光が強烈に降り注ぐアフリカの衣服の色が、強烈な原色であるように、
日本の染料の発色は、太陽の光の強さの違いによって生まれる自然環境の違いを
反映しているように思います。

自然を人間に合わせる西欧のヒューマニズム文化に対して、
日本の文化は、自然を纏い、自らも自然の一風景となろうとする文化だと思います。
つまり自然を再構成することが日本のデザインの根本にはあります。
自然の美しさを別の形で表すことが美の表現となっている。
それは色、草花などの形ある物に限らず、
風や匂い、さらには温度、湿度などから喚起されるイメージをも表現します。
花鳥風月だけが自然ではありません。有機物も無機物も自然です。
自然とは私たち人間を取り囲む全てです。
そうした周りのすべてに目を凝らし、耳を澄ませることが、
日本独自のデザインを生み出す元であると思います。

小さな島国であり、四季のはっきりした、他国とはちょっと異なる自然環境を得た日本は、
こうして、大陸の影響を受けながらも独自の文化を創ってきました。
日本の自然は世界の憧れでもあります。
その自然を表現した日本のデザインが世界で受けないわけがないのです。

一旦見失ってしまった「世界に誇れる日本の美」とは何かを
いま一度考えるときなのかもしれません。


『イケテル日本』再興 ジャパニーズルネサンスを

歴史的に見て、日本人のデザインやスタイルへのこだわりは半端ではありません。

平安時代の枕草子の「をかし」に始まり、千利休の茶の文化から江戸時代の粋まで、
日本人は『何がイケテルか』に随分と拘ってきました。
日本人は人一倍『スタイル』を気にする国民でもあるはずです。

また、これは、漫画「へうげもの」の影響もあるかもしれませんが、
織部の器や利休の黒、さらには琳派の金キラには、
パンク魂があるような気がしてなりません。
もっと遡って、空海が使っていた黒漆に金蒔絵のトランク「海賦蒔絵袈裟箱」を
国立博物館で見たときには、蓋を開けたら、
中からゴルチエデザインの袈裟が出てくるんじゃないかと思えたほど、
そのパンキッシュなデザインに衝撃を受けたものでした。

日本の伝統的なデザインってかっちょいいんですよ。

利休や織部は、今で言えばパリコレでリスペクトされるコムデギャルソンや、
テキスタイルに拘るミナペルホネンみたいなもんではないでしょうか。
コムデギャルソンの生地は日本製です。
毎回素晴らしいテキスタイルを使ったコレクションが世界をうならせます。
まさに日本のセンスと職人の業が一体となって作られるそのスタイルは
毎コレクションで世界に衝撃を与えています。

そして、ここが重要ですが、
こうしたものは価格が高くても世界の富裕層に売れていくのです。

かつて、茶の湯の文化が、生活雑貨にスタイルを持ち込んだように、
現代日本の生活雑貨の世界でも、世界に通用するスタイルのあるデザインを
もっと実現できないものでしょうか。

すでに、漫画やアニメなど、アキバ的世界観はネオジャポニズムとして
世界にファンを広げています。
細かいところまでこだわり、詰めてゆくオタク的性分は、
日本の職人の世界の特徴でもあります。
ぜひ、手工芸、クラフトの業界、農林水産業界からも、
世界に届くコンセプトとスタイルを生み出しましょう。

先にも述べたように、迷走する日本の生活デザインには、温故知新が必要です。
今こそジャパニーズルネッサンスを実現し、再び世界に衝撃を与えましょう。

そしたら、日本人も再び自らの文化の良さを見直すかもしれません。
外需の掘り起こしが内需の拡大にもつながると思います。

ただし、このジャパニーズルネサンスは復古ということではありません。
現代日本の美とは何か、
今、何を心地よいと思うかを歴史を参考に問い直したいと思います。



<最後に・・・>
いやあ~、能書きを述べた述べさせていただきました!

しかし、テレビの仕事しかしたことのない私は、
コンサルや金融機関に相談に行けば、「実績は?」と問われ、
「この分野での実績はありません」と答えるしかないのです。

しかしこの20年、テレビの世界で、バラエティ、情報番組、旅番組、
報道番組などを経験し、世の中の全ての事象を分析することを学び、
魅力的なものとは何かを学び、発見するとはどういうことかを学び、
人に物事を伝えるとはどういうことかを学びました。

資金も実績もまだありませんが、言葉とアイディアだけを武器に
このプロジェクトを発進したいと思います。

「理解者、共感者を見つける」ことを基本にかかげ、
大企業ではなく、あくまでも中小零細規模の事業者が元気になることで、
日本全体が活性化する社会を目指します。


日本列島全体にちいさいキノコがにょきにょき生えてくるイメージです。


まずは、これまでの仕事から得た情報をもとに、
自らの地元を足がかりに、製品企画やイベント企画をプレゼンしていきたいと思います。
まだ、何をやろうとしているのか、この記事だけでは分かりにくいかもしれませんので、
具体的なプロジェクトの進捗はブログ「出島DEJIMA2010」やこのブログで報告していきます。
それをごらんになりながら、もし興味のわいた方がいらしたらご連絡下さい。
もちろん出資は大歓迎です!

「出島DEJIMA2010」http://www.dejima2010.com/