天狗の姿の出典
天狗の姿は、今一般的には、鼻が長く、修験道の山伏のような姿をしているとされている。
では、この姿は、どこから来たのだろうか?
この答は、「青栗園随筆」にある。
以下
天狗は、中国の書には、星の名である、としている。
(訳者注:天狗星≒流れ星)
「博聞録」に、山陰に獣あり。狸蛇に似ている。、これを名づけて天狗と言う。
又、杜工部(杜甫のこと。唐代の詩人)には、「天狗の賦」がある。これまた天狗とは、猛獣の事である。
日本では天狗は、人の顔をしている。しかし、見た者はいない。
狩野元信(画家)は、鞍馬山の多聞天の安置しているお堂で、夜通し起きていて、明け方に障子に映った、その天狗の影をみた。そして、それを絵にかいた。
それが始めて今の天狗のをに描いた、との事である。
この画は、今も多門天のお堂にある。
この像は、修験者の姿である。
それ故、太郎坊次郎坊など山伏の名に準じて、好事の者が呼びならわしたのであろう。
以上、「青栗園随筆」-広文庫より
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます