グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

日本人の秘やかなグッドマナーに思う

2021年04月14日 | 社会

今、日本人のちょっとしたグッドマナーが話題になっている。

それはマスターズで優勝した松山選手の専属キャディによるゲーム終了後のさりげない所作だった。

松山選手が勝利を決めた後、専属キャディ(松山選手の大学時代のゴルフ部後輩と言われている)がピンを戻した際フェアウェイ方向にむかって軽く頭を下げていたシーンである。

決してわざとらしくもなくごく自然なこの光景がテレビの視聴者に謙虚で爽やかな印象を与えたようである。 

私が通っているスポーツクラブでは多くのスタジオレッスンが開催されているが専属インストラクターがレッスン終了後スタジオの清掃を行い退出時に誰もいないスタジオに向かって一礼している光景をよく見かける。

スタジオに向かって感謝の意を表しているこのシーンも見ていてなかなかいいものである。

外国ではあまり見かけない日本人のこの美習慣なのだがこれを機会にもっと広がっていけば世の中はもっと居心地のいいものになっていくだろう。


長崎・元郵便局長の10億円詐取事件に思う

2021年04月06日 | 社会

長崎で元郵便局長による10億円詐取事件が露見した。

従業員10人程度というから恐らく特定郵便局だと思うが、その元郵便局長が知人など約50人から合計10億円ほどを不正に集め遊興費に充てていたという。

驚いたのはなんと20年以上もこの犯罪行為に手を染め今年1月まで事件が全く発覚しなかったことだ。

顧客からの入金時に既に使われなくなっていた証書類をそれらしく手渡していたというのだがよくバレなかったものだねぇ。

それに解約の申し出があった時にはどう処理していたのかねぇ? 自身が不在の郵便局に持ち込まれてはマズいことになるしねぇ。

この元郵便局長は余程巧妙にカムフラージュしていたんだろうけどそれを20年以上も、しかも郵便局長職を辞めてからも続けていたというからスゴい根性である。

ただこれは悪事だから誉めるわけにはいかない。(笑)

さらに言えば、郵便局サイドのチェックシステム機能不全も問題だし、騙され続けた被害者もワキの甘さを反省した方がいいと思う。

それにしてもこんな横領犯罪が後を絶たないねぇ、いつの世も・・・。

 

 


コロナ禍の中での新年度入りに思う

2021年04月01日 | 社会

今日4月1日は新年度入りという意味で特別な1日なのだがコロナ感染が拡大している中で昔日のような感覚はない。

恐らく戦時中も同様の感じではなかったかと思っている。

それにしても昨日の新規感染者2800人には衝撃を受けた。

そして国と関係自治体が「まん延防止重点措置」適用とかでやり取りしているようだが期間は4月5日からとか、・・・どうしてもっと急がないのか不思議でならない。

事業者への通告や徹底に時間がかかることは理解できるが罰則等は運用でカバーできるのではないか。

ウイルスはカレンダーも時計も持っていない。

法的措置の遅れはそのまま感染拡大につながるものと危惧している。

先日も当欄で「一億総緩み社会」を指摘したところだが昨日も千葉県関係者の集団会食が明らかになってメディアを賑わせていた。

年度変わりだからと言って浮かれていたり気を許している場合でないのである。

 

 


根が深い会食問題・会食文化に思う

2021年03月30日 | 社会

またしても官庁の会食問題が明らかになった。

しかもコロナ禍対策の司令塔である厚労省での出来事なのである。

参加人数は23人、会合は深夜まで及んだ、マスクをしながらの会食ではなかった、会場はアクリル板もなかった、と聞いて唖然とする以外なすすべはなかった。

さすがに一般民間企業でももう少し遵法意識が残っているのではないかと思ってしまう。

司令塔がこの体たらくでは誰も一生懸命協力しようなどという気持ちも失せてしまうし行政がいくら口酸っぱく懇請しても空転してしまうというものだ。

それにしても会食問題さらに言えば我が国の会食文化と言うのは根が深い。

これだけ言ってもブレーキが利かないわけだからねぇ・・・。

かくなる上は一体何をやったらいいのだろう?

会食参加者の厳罰化?、徹底的な飲食事業者の取締り? 感染防御対策の重装備化? うーん、どれもねぇ・・・。

基本は個人のモラルや社会への責任感なのだがこれが随分薄弱なものになってしまった。

こんな状態では五輪の開催など「とても、とても」と思わざるを得ない。

時の為政者はどう考えているのだろうか・・・。

 


プロ野球・トレード選手の活躍に思う

2021年03月27日 | 社会

かってプロ野球・読売巨人軍のトレード方針があまりにも自チーム・ファーストに偏しており、球界の盟主としてもう少し自制的であるべきだと書いたことがある。(2020.12.18)

基本的に今のその意識は変わっていないが昨日からの始まったDeNA×巨人戦を見ていてうれしいことがあった。

それは巨人からDeNAに移籍した田中俊太選手の第1戦の望外の大活躍である。

何とチーム全体の全得点7点の内6点をたたき出したのだ。

こんな活躍は巨人時代にあったのだろうか・・・、残念ながら筆者にそんな記憶はない。(笑)

と思っていたら今度は第2戦でDeNAから巨人に移籍した梶谷外野手が田中に負けじと勝利を決定づける満塁ホーマーを放った。

むろんこれで今回のトレードは等価交換だったという積りはないが新天地で活躍する選手を見ることはいいものだ。

慣れない環境でプレッシャーもあるだろう。

そんな中での彼らの活躍に元気をもらう同輩も多いはずだ。

たとえ球場に行けなくとも応援するよッ。

 

 

 


「一億総緩み社会」の現状を憂う

2021年03月24日 | 社会

久し振りに会った知人が先日鎌倉に立ち寄った際に見た小町通りの雑踏をやや興奮気味に紹介していた。

彼によれば「緊急事態宣言も何のその、マスクはしているものの多くの観光客がまるで何もなかったのようにそぞろ歩きを楽しんでいた」とのことだ。

長引くコロナ禍の中で自粛も我慢も限界にきているのか、それとも「自分だけは大丈夫だろう」という妙な安心感が行動を弛緩させているのだろうか、・・・打つ手がなかなか見当たらないねぇ。

かと思えば今日は自民党の政調会長が政府提出法案に誤字等のミスが目立っているとして各省庁の責任者を呼んで厳重注意をしていた。

誤字など極めて単純なミスが多くの省庁で頻発するなんてあまり聞いたことがない。

これではとても「優秀な日本の官僚」とは呼べない。

さて、政治家は政治家で接待あり、深夜飲み会あり、買収あり、依怙贔屓あり、「説明責任」以外は何でもありの状態を晒している。

全くもってかってのスローガンである「一億総活躍社会」は「一億総緩み社会」に変質してしまったねぇ。

もしその原因が巷間囁かれるように自民党の長期政権とその後継にあるとしたらその打開策はやっぱり「人心一新」しかないだろう。

もう「路線の継承」からは一刻も早く決別した方がいい。

 


漠然としたワクチン接種不安に思う

2021年03月08日 | 社会

コロナウィルス対策上の救世主とも目されたワクチン接種だが依然として漠然とした不安感が拭えないままだ。

第1の原因はまずは必要量の確保問題だろう。

当初は①医療関係者(医師、看護師等)の内の先行接種対象②医療関係者全体③一般の内高齢者④一般の内基礎疾患保有者⑤一般の内の残り全体 とされていたが到着スケジュールの遅れや許認可手続きも等もあって諸々のスケジュールは遅れ気味である。

EC内でも争奪戦もあるようだが本当に6月末までに高齢者分までを確保できるのだろうか。

第2の原因は副反応問題だ。

アナフィラキシー反応の第2例が発生したとのことだがもしも今後続発するようなことがあれば大規模接種会場でしかこの種の緊急事態に対処できないだろう。

筆者を含めアレルギー疾患を持つ接種対象者は多少なりとも不安感を抱くようになるかもしれない。

第3の問題は変異ウィルス対する有効性の有無である。

昨今変異ウィルスの台頭が見込まれているが果たして現在のワクチンは変異型に対してもどの程度有効なのだろうか、・・・。

一説によれば「追いかけっこ」になるという。

いやはや大変な時代になってしまった。

社会不安に対する抵抗力、メンタル・タフネスがますます重要になってきたようだ。

 

 

 


五輪組織委は今何をすべきか

2021年03月04日 | 社会

五輪組織委員会が2日の理事会で理事定員数をこれまでの34人から45人に拡大し新たに女性理事12人を起用する方針を固めたとのことだ。

女性理事の増強については微塵も異存はないがただ五輪組織委員会として今なすべきことはほかにあるのではないか、という気がしてならない。

というのも世論調査によればなんと国民の8割がオリンピックの中止または延期を望んでいるという現実があるのだ。

無論このデータには一定のバイアスがあるかもしれないがそれでも過半数は下らないだろう。

このような状況の中で五輪組織委は国民の中で五輪開催の気運を高めていくことが最優先の仕事ではなかろうか。

開催決定権はローザンヌのIOCにあるかもしれないが待ちの姿勢ではしょうがない。

開催地として現状をどう捉えその上でこのようにやっていきたい、という絵をかいてIOCに働きかけていくことが重要ではないか。

今月中に「外国からの観客を入れるかどうか」を決め、来月中には「観客を入れるか無観客でいくのか」を決めるというスケジュールだけが見えてくるのだが五輪組織委の主体性や戦略性がまるで見えてこない。

こんな組織で果たして逆境を突破できるのか、本当に心配だ。


マラソン選手・川内優輝の雑草魂に思う

2021年03月02日 | 社会

公務員ランナーとしてその名が知られていた川内優輝のサブ20(マラソン2時間20分以内)100回達成がギネス世界記録として認定されたとのことだ。

彼は長らく公務員(学校職員だったかな?)をしながら独自の練習やレース出場を続け実績を積んできた。

残念ながら代表選考レースでの勝利や大記録には恵まれなかったが短い間隔でのレース出場や苦し気な表情で懸命に走るひたすらな姿勢に彼の人並みならぬマラソン愛を感じたものだった。

折しもマラソン界ではつい最近も新星が2時間04分台を出して日本新記録を樹立した。

川内優輝だって(34歳なのだが)今年になって2時間07分台と自己最高記録を更新した。

本人は「これからも走り続ける」というからまだまだチャンスはあるのではないか。

川内の雑草魂に勇気やエネルギーをもらっている企業戦士も多いだろう。

あらためて彼の頑張りにエールを贈りたい。

 

 


コロナ禍に喘ぐ地元商店街の支援策に思う

2021年02月21日 | 社会

今日我が家のポストに地元商工会議所が主導するクラウドファンディング型飲食店・サービス業応援プロジェクトのチラシが配布されていた。

応援したい飲食店やサービス業者に対し一定額の応援チケットを購入すればさらに所定のプレミアム(今回の場合30%だが)を付与していち早く当該飲食店等にその金額が届けられるというものだ。

応援者たる一般市民にとってもその後一定期間内にプレミアム分を含めてそのお店で飲食・サービス等を受けられるので決して悪くない。

ただ参加店リストを見ると馴染みのお店が全て参加しているわけではない。

原因の1つにITリテラシーに関わる格差問題があるだろう。

申し込みにしても決済方法にしてもスマホやQRコード読み取りが推奨されているようだから高齢の経営者、利用者には無理かもしれない。(笑)

ちなみに現時点で本プロジェクトの予算はまだ余している。

痒いところに手の届くようなサービスというのはなかなか難しいものだ。

自民党のセンセイ方はコロナ禍困窮層の更なる支援策をお考えのようだが、お願いだから上手くやってよ・・・。