グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

消費増税に関する与党内調整に思う

2016年05月30日 | 日記
消費増税の実施時期を巡って与党内調整が進んでいるとのことだ。
首相はつい最近まで「リーマンショック級の出来事がない限り予定通り17年4月に実施する」と言い続けていたがこの伊勢志摩サミットで突如現下の状況をリーマンショックを引き合いに出して下方リスクを強調していたため多くの国民から今回の延期方針は「やっぱり」と受け取られている。
今や野党も多くは消費税引き上げ延期に動いていうためこの流れは変わらないだろう。
焦点は自民党内にある「信を問う」論の行方だ。
消費税の引上げだけでなく延期の是非も信を問うというのはしじゅう選挙になる。(笑)
もし選挙をするのであれば引き上げ延期に伴ってどんな社会保障メニューがどんな財源でまかなわれるのか、はたまた打ち切られるのか、隠しだてすることなく端的に提示してほしい、与党も野党も。
争点の乏しい総選挙だけは勘弁してほしいと思うのである。
若年有権者も増えることだし・・・。




伊勢志摩サミットの閉幕に思う

2016年05月29日 | 日記
8年ぶりの日本開催となった先進国主要7カ国会議が閉幕した。
あらためて首脳宣言を読んでみると枠組みこそアベノミクス3本の矢である金融緩和、財政、構造改革を前提にしているがその内容はなかなか協調とはいかなかったようだ。
事前にある程度予想されていたとはいえG7の開催意義は低下しているようである。
ただ参加国を増やせばいいかといえば必ずしもそうは言えない。
利害対立が複雑になって玉虫色の度合いが高くなる可能性も否めない。
まさにG0時代が到来したといっていいのかもしれない。
今回のサミットで一番点数を稼いだのは米国大統領だろう。
直前にはベトナムでは米越の和解を演出し訪日後はサミット前夜に首相との会談・共同記者会見をこなしサミット閉会後は広島で歴史的メッセージを発信していた。
逆に我が国の首相はサミットそっちのけで対米外交を優先したと世界から見られていないだろうか、いささか気になるところである。




長引く都知事の苦境に思う

2016年05月28日 | 日記
昨日もまた都知事の定例記者会見が一連の疑惑に関する釈明に費やされた。
と言っても新しい内容はなく第三者調査を「一日も早く」行う旨の発言が繰り返されただけである。
こんな内容がその場の記者たちを満足させることはないことは都知事も先刻ご承知のはずなのだがこんな内容に終始せざるを得ないところに都知事の苦境を窺える。
一体都知事は第三者調査で今までの疑惑の大方を払拭できると読んでいるのだろうか。
昨日の会見でも「疑惑の中には誤解もある」と反論していたがそれでは何故その中身をリアルタイムに説明しなかったのだろうか。
「私は今信頼を損なっているので第三者に調査を委ねている・・・」と話はまた戻ってしまうが公人たるもの信頼を失った時点でもう失職に瀕していると言っていい。
都知事の云う「第三者」について多くの都民は第三者性そのものを疑っている状況だから調査が公表されたとしても議論を呼ぶだけだろう。
氏の「頑張り」には感心するやら驚くやらだが「潔さ」という言葉はご存知ないようである。
「恥の上塗り」てなことにならなければいいのだが・・・。



伊勢志摩サミットにおける米加コントラストに思う

2016年05月26日 | 日記
今日から伊勢志摩サミットが開催だが日本は議長国としてのリーダーシップが問われそうだ。
それにしても伊勢神宮参拝でスタートアップとはなかなか憎い演出である。
伊勢神宮の荘厳な雰囲気は日本ならではのものだが各国首脳はどんな印象を抱いたのだろうか。(笑)
さて筆者は米国、カナダからの出席者のコントラストが印象に残った。
米国大統領は午後8時前にベトナムから中部国際空港に到着、その後ヘリで志摩に移動、安倍首相との会談と共同記者発表のスケジュールをこなした。
大統領専用機、軍用ヘリ、装甲車並みのリムジンをいずれも2機(2台)ずつ引き連れの訪日だが本当に多忙だねぇ。
一方のカナダ首相はといえば23日に来日、サングラス、Tシャツ姿でご夫妻で手をつないで散策する姿が放映されていたがこちらは観光で来ているのではないかと見紛うばかりである。
この違いは何だろう。
果たしてどちらの国が幸せなのだろうか、・・・ふと考えさせられてしまった。




オリンピック誘致に関わるコンサル料に思う(その2)

2016年05月24日 | 日記
オリンピック誘致に関わるコンサル料が賄賂であったのかどうかについて疑惑は晴れないまま状況は推移している。
評論家たちの一部には「2020オリンピックの東京開催は一旦白紙に戻し改めて誘致・決定プロセスを経たらどうか」との意見も出始めている。
こんな状況を放置しておいてはいけない。
(コンサル契約の当事者であった)現JOC理事長はコンサル契約の内容に関し「守秘義務があるので」との開示を拒んでいるがそんなことをいっている場合ではないだろう。
ことは仏当局が捜査を開始しているわけだから至急契約相手先と交渉の上了解を得たらいいのではないか。
もしかしたら契約相手先がもうこの世に存在していないのかもしれない。
それはそれで開示は可能ということになるだろう。
問題は「誰がどう見ても合理性のあるビジネス取引であることを立証できない」場合なのだがそれはそれで止むを得ない。
その結果どのような道筋をたどるのか?
冒頭のような完全出直し案よりはましだと思うのだが・・・、いずれにせよ早急な幕引きを望みたい。



プロ野球・コリジョンルールの導入に思う

2016年05月23日 | 日記
プロ野球の今年の新制度の最たるものはコリジョンルールの導入だろう。
ホームベースに突入してくるランナーに対し捕手は走路を開けなければならないというこのルールは本場米国からの直輸入だ。
それにしてもこの衝突回避ルールは結構お騒がせである。
外野手の捕球場所や投球力、ランナーの走塁力からしてどう考えても・・・、と思われるケースでもこのルールのお蔭で逆の結果になることがままあるからだ。
さらにコリジョンルールの導入によって本塁上でのクロスプレーの数が減ってしまったような気もする。
コリジョンルールは捕手の身の安全のためと言うが筆者は二塁ベース上の遊撃手や二塁手の方がよほど危険ではないかと思う。
捕手はプロテクタ付きだからまだいい。
併殺逃れを図るランナーと交錯する内野手は無防備なのである。(笑)
来年に向けてもしルールを見直す機会があるとしたらこの辺りも考えてほしいと思う。
球趣を重視するのであればコリジョンルールは廃止、選手の安全を重視するというのであれば捕手以外に他の内野手も対象にしたものをということだが。
話は飛躍するがラグビーの五郎丸選手はタックル後の怪我で近く手術を行うという。
ラグビーはスゴイねぇ・・・。





鬼才伊藤若冲の大人気に思う

2016年05月23日 | 日記
先日何気なくNHKニュースを見ていたらアナウンサーが終了間際に「(上野で開催されている)伊藤若冲展が入場まで3時間待ちのようですから暑さ対策には十分留意してお出かけください」などというコメントを加えていた。
先日家人が観覧に行った時もやはり3時間以上の行列だったそうである。
そう、今や伊藤若冲が大人気なのだ。
江戸時代40歳で家督を譲り絵画の道に入った若冲はその前衛的ともいえる独特の作風で知られる。
本人も「自分の作品は100年後、1000年後に認められる」と泰然としていたようだが、なかなか奇人というか、大人というか・・・。
作品は今も燦然と輝いていたとのことだ。
それにしても連日数時間待ちというこの超人気はどこから来るのか・・・。
家人によれば行列の中には有名人の姿もあったとのことだ。
ほどなく会期末を迎えるというがなぜか見ないのも勿体ない気がしてきた。
今行こうかどうか迷っているところだ。(笑)

G7財務相会議の閉幕に思う

2016年05月21日 | 日記
伊勢志摩サミットに先立って行われていたG7財務相会議が閉幕した。
議長国として具体的な経済政策について協調案が打ち出せればよかったのだがなかなか思い通りにはいかないねぇ。
財政出動については事前に首相自身が欧州各国を訪問し根回しを行っていたがその時点でもはや調整不調だった。
さらに為替問題については「過度の通貨安競争の回避」までが精一杯でそれ以上踏み込むことはなかった。
どうも地球レベルでナショナリズムが台頭しているような気がしてならない。
先進国間の足並みをそろえることは難しくなってきた。
グローバル時代というのに皮肉なことだ。
今や金融、財政だけではコンスタントな経済成長は無理なのだろう。
そうそう、タックスヘイブン対策を完成させれば各国とも相当税収は増えるのかな?
米国にはタックスヘイブン州があるようだし、・・・。
結局確たる経済成長戦略が肝要なのだろう。
蛇足だが日銀の金融緩和策はもうこれ以上必要ない。


都知事の二度目の釈明会見に思う

2016年05月20日 | 日記
今日都知事が政治資金流用疑惑に関する二度目の釈明会見を行っていた。
しかしその内容たるや、「第三者の厳しい目で調査する」の一点張りで先週の会見以降なんら事実関係の説明はなかった。
第三者の調査も依頼先や納期などまるで具体性を欠くものだった。
単なる時間稼ぎとしか思えない。
これでは件の流用疑惑は払拭できるどころか深まる一方だろう。
そんなことは都知事は先刻承知のことだからもしかしたら今日の記者会見は将棋の世界でいう「投げ場づくり」ではないかと思ったが今日の会見の中で都知事の「(この道のご専門の先生方から)アドバイスを得たい」の一言が気になった。
もしかしたら、もしかしたら都知事は専門家から自らの合法性、正当性のついてお墨付きを得て疑惑払拭のシナリオと考えているのかもしれない。
ただ今日のような会見を行っている限りその目はないだろう。
死中に活を求める都知事だが日を追えば追うほど敗色は濃厚になろう。

「一億総活躍プラン」の目標時期に思う

2016年05月18日 | 日記
政府が一億総活躍プランを纏めたとのことだがその目標時期を聞いてあきれてしまった。
第1の矢の名目GDP600兆円は2020年度と理解していたが2021年度となっている。
2020年度でも十分先の話だがさらに先送りしたことになる。
ただこのGDP600兆円は元々困難な目標だし今さらGDPを競う時代でもない。
どうしてもGDPをターゲットにしたいのであれば「1人当たりのGDP」を取上げるべきだと思うがどうだろう。
それ以上に驚いたのが第2の矢(出生率1.8)、第3の矢(介護離職ゼロ)の目標年次2025年度だ
2025年度といえば今からほぼ10年先だ。
少子化問題はそんなに悠長なことなのか。
介護離職問題だってそうだ。
10年先などは社会の価値観も一変してしまっている。
そんな先に検証して一体何になるというのか。
政権の責任問題もあいまいになってしまう。
プランの目標水準は高いかもしれないが今こそ日銀総裁の口癖でもある「やれることは何でもやる」意志と年度毎のマイルストーンが必要だ。
10年先の政策目標・・・うーん、そんな政策プランにどんな意味があるのだろうか。