現在首相は国連出席のためニューヨークに滞在中だがその間の信じられない映像に驚いた。
何とロシア大統領との会談に臨むため小走りで会場に駆け込み満面の笑顔で握手していた光景である。
ロシアといえば現在シリアの政府軍に武器・弾薬を供給し戦禍を拡大している張本人の一員であるのは明白なのだがあんな光景を目にすればまるで日本がロシアの政策を全面的に支持しているように見えはしないか。
あの3歳児の溺死映像で一気に難民受け入れ機運が世界各国で高まった。
我が国も遅まきながら難民支援を表明したのだがその一方で(難民を生み出している張本人でもある)ロシアに対しあの態度では折角のコミットも帳消しだ。
今世界中がシリア内戦の終息に向けてロシアを糾弾しているのに日ロ首脳会談で首相が大統領を諌めた気配もない。
いま世界の多くは日本の人道意識を疑いの目で見ているのではないか。
映像は口よりも雄弁だ。
親密な人間関係をアピールしたかったのかもしれない。
北方領土を取り戻すために愛想を振りまきたかったのかもしれない。
ただ現況を考えれば何よりも難民問題に心を寄せロシアに対しキチンとモノが言える対応が望まれるはずだ。