いささか旧聞に属する話になるが日銀総裁の発言に驚いた。
追加緩和実施後の記者会見で初めて円安に関わるデメリットに言及していたからである。
円安はたしかに輸出型企業や感慨からの観光客誘致にはプラスだろうが原材料を海外に頼る素材型産業や輸入食材の消費者にとっては明らかにマイナス要因だ。
当り前の話なのだが円安誘導のプロモーターからダイレクトに聞かされたので実に意外な気がしたのだ。
先日もこのブログで紹介したが例の追加緩和もボードメンバー間で真っ二つ、決してすんなり決まった訳ではない。
それに加え消費増税は1年半延期とあっては日銀総裁の心中もいかばかりか・・・と思ってしまう。
これでもう流石に日本版QE3はないかもしれない。
アベクロ協調路線にも何か変化は出てくるのだろうか。
もっとも今まで寄り添い過ぎたくらいなのだが・・・。