グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

ノーモア短命政権

2010年04月30日 | 日記
普天間移設問題について今まで何回か採り上げてきたが事ここに至ってさすがにデッドロックに乗り上げ首相は断末魔状態にある。
近く沖縄を訪問されるとの事だが騒動こそあれ成果は得られず将棋にたとえれば「投げ場」作りにしかならないだろう。
今さら何を言っても後の祭りだが過去にこそ学ぶべきものがあると信じ分岐点まで立ち返ってみたい。
そもそも選挙公約策定時に(前政権下での)辺野古に落ち着いた経緯を十分検証し果たしてこれをどこまで戻せるのか瀬踏みすべきだった。
前政権の遺産は何が何でも否定するという功名心にはやった行為は完遂が難しいのみならず真の民意も得られにくい。
さらに新政権スタート後は一早く米国との協議を行い国外、県外移設の可能性を模索すべきであった。
もしかしたら早い時点で徳之島案は消えていたかもしれないし、逆にテニアン案が俎上に乗ったかもしれない。
それはないか・・・?
何人かの方々が早い時点から動かれていた形跡はあるが何がどう詰められ官房長官の検討にどうつながったのだろう。
ともあれ今となっては問題を一旦リセットし白紙から解決案を導き出すのが早いのではないかと思う。
それにしても短命政権の繰り返しはもう止めたい。
普天間問題以外にも懸案事項は山積しているのだから。

気になる日本経済の行方

2010年04月29日 | 日記
一昨日このブログで空港問題について指摘したところ昨日待っていたようにJALの路線廃止計画が発表された。
国内30路線、国際15路線を年度内に廃止するとのことだが関係自治体の心中は穏やかではない。
政治力を駆使して取り付けた就航は別の政治力によって取り上げられるということか。
それよりも驚いたことは「グランドプリンスホテル赤坂(旧赤坂プリンスホテル)」廃業の知らせであった。
年度末には営業を終了し新館、別館とも取り壊すようだが何度も利用したことのあるあの40階建てのタワーが消えてなくなる姿をまだ想像できない。
そして連日話題を提供している事業仕分け会議でも「事業の廃止」の文字が踊った。
無駄の排除に全く異存はないが困惑する説明者の表情は終息の苦悩と影響の大きさをしのばせる。
日本経済の確たる成長戦略が見えないまま事業の廃止プランだけが次から次へと明らかになっている。
本当に日本を年率2%の成長軌道に乗せられるのか、鳩山政権の責任は大きい。

頭を悩ませる空港問題

2010年04月27日 | 日記
空港がらみの問題が現実のものとして関係者の頭上に大きくのしかかっている。
空港問題は3つある。
一つは成田・羽田間にある内際分離問題である。
拡張余力の差から当初の内際分離原則が一気に崩れ羽田ハブ化に拍車がかかる。
成田推進論者には申し訳ないが都心からのアクセス条件は勝負にならない、リニアモーターカーでも敷設しない限り・・・。
二つ目は伊丹・関空の集約問題である。
もともと伊丹廃港が関空開港の条件であったと記憶しているが結局伊丹は存続、その後神戸空港が新たに誕生し関西地域3港体制となったがその是非については「航空需要」が答を出すことになろう。
三番目にはJAL再建に伴う地方空港からの撤収である。
JAL再建には不採算路線の整理が絶対条件だが本措置はいくつかの地方空港にも大きな打撃になる。
ただでさえ利用者不足に悩む当該空港にとって路線廃止、減便は致命的ともいえるが危機突破の道のりは険しい。
上記3問題とも航空需要の大幅な増加がない限り関係者全てを満たす解はない。
堅実な需要予測に加えコンティンジェンシープランの重要性をあらためて感じているところである。


「上海万博」に想う

2010年04月26日 | 日記
いよいよ「上海万博」の開会が5日後に迫った。
開会が近づくにつれイメージソング、マスコットキャラクター、パビリオン等の著作権侵害疑惑が噴出し本来の出展内容の影が薄くなってしまったがそれはそれでこの万博が著作権問題を再考する機会になれば中国にとっても国際社会にとっても意義があったということになろう。
「上海万博」を目前に控えて「大阪万博」の異常なまでの混雑と熱気を思い出していた。
(展示品の目玉は確かアポロ13号が月から持ち帰った石だったと記憶しているがあまりの人出で終ぞ目にすることはなかった。)
「大阪万博」と「上海万博」はともに経済成長期の真っ只中に開催された(あるいは開催される)国際イベントで入場者人数も「大阪」:6400万人強、「上海」:7000万人(計画)と
類似している。
今回の日本館は過去の海外出展史上最大規模だそうだが是非この機会に日本発の技術を最大限にアピールし日中間の経済活動発展に寄与させてほしいものである。


ますます遠のく普天間移設問題の解決

2010年04月25日 | 日記
残念ながら普天間移設問題の解決がますます困難になっているようだ。
本日の日経新聞によれば「政府内に辺野古案を一部修正して受け入れる案が浮上している」とある。
上記案は先ごろ米国ワシントンポスト紙が報じた内容とほぼ同様のもの(記事を原文のまま読んでみたが)と思われるが日経新聞の同じ1面には「米紙報道を首相が否定」との記事もある。
そして現地沖縄は今日大規模な反対集会を開き県内移設拒否の姿勢をあらためて明確にした。
果たして首相の「腹案」とは何処だろう? そしてその勝算は・・・?
首相の持論である「常駐なき安全保障」は何処へいってしまったのか。
ますます分からなくなってきた。
5月末責任をとって退陣などという事態だけは避けてほしい。



どうなる、普天間移設問題。

2010年04月24日 | 日記
昨日、本ブログの読者から普天間移設問題に関して情報提供があった。
その内容は米自治領北マリアナ諸島の上院議会が普天間移設先として同諸島のテニアン島を検討するよう日米両国政府に求める決議を可決したというものである。
もしこの案を米国国防総省が呑めるのであれば昨今鳩山政権が抱える難問の一つが一気に解決に向かうわけでまさに願ったり叶ったりだが、その一方でわが国の外相が米国駐日大使に「辺野古」受入れを表明したなどという俄かに理解しがたい情報が米国で報じられている。
(本件についてはもちろん岡田外相、鳩山首相とも否定している。)
どうもこの問題については一時も目を離せない日が続くようだ。


あらためて「政治」を考える。

2010年04月23日 | 日記
今、与党第一党、野党第一党ともにダッチロール状態にあるといってよい。
本当にこんなことでいいのだろうか・・・、多くの国民は困惑している。
有権者から負託を受けたセンセイ方に今さら提言というのも僭越だがそれだけひどい状況にあると思いタワゴトを少々・・・。
(野党第1党へ)
・普天間移転についても高速料金問題にしても政府・与党の対応を単に非難するだけではなく対案を提示して国民の支持を取り付けたらどうか。
・(前項と関連するが)自党の政策要綱をあらためて総括し国民の理解と同意を求める必要があるのではないか。
政党として戦うための旗がない限り今後も液状化は止まらないし、リーダ-シップも機能しないだろう。
(与党第1党へ)
・内閣と党はもっと頻繁に政策を協議しスムーズな機関決定を実現すべきではないか。
・山積する課題に対しては時機を逸することなく関係部門との交渉にあたる(水面上、水面下)ことが重要だがそのためにも今はリーダーの率先性が不可欠。
・前回の衆院選はもともと「敵失による勝利であって必ずしもマニフェストが100%支持されたわけではない」との説がある。いずれにせよ税収の落ち込みなどその後の状況変化もあるのでマニフェストはきちんとレビューし、その過程の中でリーダーは進むべき方向を関係者とともに再確認する。
なにやら素人向けの、当り前の内容になってしまったが実態はこれすらできていないように見える。
心ある国民は政争も内輪揉めも望んでいない。
与野党ともに日本再浮上に向けた真摯な取組みを期待したい。






昭和記念公園は素晴らしい。が、・・・。

2010年04月22日 | 日記
先日立川にある国営昭和記念公園を訪れた。
もともとの目的は公園の隣接地で開催された「インターナショナルフラワー&ガーデンショー2010」を見ることだったがついでに足を伸ばしたのだった。
この昭和記念公園がなかなかの優れものである。
何よりもまず広い。
噴水のあるカナル、ボートが遊ぶ池、季節の花が咲き乱れる渓流、広大な芝生広場、さまざまな遊具がそろった子ども遊園地などゆったりと配置され入園者はそれらをゆっくり巡る。
ゲストサービスの水準も結構高い。
レストランやトイレの数も不足はないし花々の手入れなども行き届いている。
たまたま行った日には芝桜、チューリップ、菜の花などが満開で春気分を満喫した。
夏場に向かい今度はプール施設が活躍しそうである。
また園内にはバードウォッチング施設や山野草ゾーンなどもあって自然愛好派も十分楽しめるし、体育系にはサイクリングコースがある。
一つ残念なことは閉園時間が早い。
当日もまだ十分明るいのに「5時までに」とのアナウンスに急かされ退園口に向かったが心残りであった。
欧米では夜間も開園する公園も多いと聞く。
24時間型社会が進行しつつある中で折角のいい施設をもっと活かせないものだろうかとふと考えさせられた。




シネコンの隆盛

2010年04月21日 | 日記
家の近くで新たにシネマコンプレックス(以下シネコンと略)がオープンしたので久し振りに行ってみた。
映画といえば海外出張の際往復の航空機の中で暇つぶしに観る程度だったが最近シネコンの増加振りが気になっていたことからついつい出かけてしまった。
長らくご無沙汰しているうちに昔の映画館は随分変わった。
座席はゆったり、ドリンクやフードを載せたトレイなどの持込みにも窮屈さはない。
雨の日の傘もうまく収容できる。
前後の座席との高低さも十分とってありたとえ前席の観客が大男でもスクリーンが遮られることはない。
もちろん座席の選択については購入時に係員が親切に相談にのってくれる。
とにかく快適性が一昔前とは比べようもなく良くなっているのである。
ただ一つ気になったのが観客数の少なさであった。
事業の採算性は大丈夫なのだろうか。
川崎駅近くでも、みなとみらい地区でも、既にそれぞれ3施設あるが過当競争になってはいないのだろうか。
もちろん私の心配が杞憂であればそれはそれで結構な話なのだが。

再び少子化問題を考える。

2010年04月20日 | 日記
4月16日このブログで採り上げた少子化問題を再び・・・・。
今何かと話題になっている徳之島は合計特殊出生率全国トップの町でもある。
(伊仙町が2.42で第1位、残り2町が第2位、第3位を占める。ちなみに全国平均は1.37あたりと記憶している。)
町民所得を見れば決して高いといえないこの地域が日本一の子だくさんとあれば何やら少子化対策のヒントが埋もれているような気がする。
「子供を育てるのは地域の役割」と断言する行政のコミットメントも頼もしいし、子どもを育てることを楽しむ親たちのある種のおおらかさ、楽観主義もたくましい。
いま政府は「子育て手当の支給」を少子化対策の目玉として考えているようだが、要は国民がいかに「長期にわたる安心」を実感できるかだろう。
単に費用を補填すればよいというだけではなくさらに木目細かな配慮と施策が重要であることは自明の理だがこのあたりは誰かがチェックしているのだろうか。
前回の繰り返しになるが少子化対策は「待ったなし」である。