安倍後継政権を自認、標榜していた菅首相が政権運営に苦慮している。
昨日は昨日で元々予定していた記者会見を中止し急遽ぶら下がり会見に切り替えたためその真相を記者たちから追及されることになってしまった。
菅首相が前首相に代わって新首相に就任した時には前政権の後継とはいえ少しは新機軸を打ち出し内閣支持率も持ち直すのではないかと思っていた。
事実、就任直後は予想以上の支持率を得て順風の船出だったがあの学術会議メンバーの一部任命拒否あたりから雲行きはおかしくなった。
コロナ禍対応ではGoTo キャンペーンの動向に固執するあまり判断に遅れを生じさせてしまった。
そこにきて今度は自身の子息が絡む総務省幹部の接待疑惑である。
総務省は菅首相が過去に大臣を務めたいわば「天領」だっただけに官僚の忖度にもっと留意すべきだった。
不運にも現在の内閣広報官も総務省在勤時の気の緩み(と本人は述懐しているが)から現職の続投が危ぶまれている。
それでも任命権者たる首相は続投に固執しているのはどういう理由によるものか・・・。
どうやら首相は前任者の負の部分だけを学んでいる、あるいは引き継いでいるように見える。
今の逆風を突破するためには思い切った「個人としてのリストラ」、つまり生まれ変わることが必要だろう。