IT産業の大手、かっては通信エレクトロニクスのトップ企業であったNECが国内3000人の人員削減計画を公表した。
NECは10年近く前から半導体、パソコン、携帯電話、電池などの本体からの分離や事業売却を進めており3000人の削減計画もあまり新鮮味がない。
中期経営計画で設定した営業利益目標を達成するための単なる数字合わせのような気がしてならない。
同社の今まで歩んだ道のりは各ビジネスユニットに対する見通しの甘さと見誤りの繰り返しだったと言っていい。
今後注力する分野として顔認証などを含むセキュリティ事業を挙げているがこれとて向こう3年間で4倍に伸ばすなど容易なことではあるまい。
現地企業の買収だってこのところ失敗する日本企業の方が多いのが現実だ。
祖業である国内通信事業だって市場は20年、30年前とは様変わりである。
3000人削減すれば業績は回復するなんて生易しいものではないだろう。
いっそのことプロ経営者の手に委ねることも選択肢の一つだ。
生え抜き経営者で経営危機が凌げるかどうか、・・・これだけ技術革新が激しい世界で「生え抜き」などという言葉はほとんど意味を持たない。
むしろ間違った成功体験が足を引っ張ることすらあるのでないかと思うのである。
NECは10年近く前から半導体、パソコン、携帯電話、電池などの本体からの分離や事業売却を進めており3000人の削減計画もあまり新鮮味がない。
中期経営計画で設定した営業利益目標を達成するための単なる数字合わせのような気がしてならない。
同社の今まで歩んだ道のりは各ビジネスユニットに対する見通しの甘さと見誤りの繰り返しだったと言っていい。
今後注力する分野として顔認証などを含むセキュリティ事業を挙げているがこれとて向こう3年間で4倍に伸ばすなど容易なことではあるまい。
現地企業の買収だってこのところ失敗する日本企業の方が多いのが現実だ。
祖業である国内通信事業だって市場は20年、30年前とは様変わりである。
3000人削減すれば業績は回復するなんて生易しいものではないだろう。
いっそのことプロ経営者の手に委ねることも選択肢の一つだ。
生え抜き経営者で経営危機が凌げるかどうか、・・・これだけ技術革新が激しい世界で「生え抜き」などという言葉はほとんど意味を持たない。
むしろ間違った成功体験が足を引っ張ることすらあるのでないかと思うのである。