栄冠ゼミ (著)、330円(税込) 私立校・中高一貫校生の二学期期末テストの勉強の仕方を紹介
学校行事の文化祭、部活動などの
大会・コンクールなどが終り、あるいは、
真っ最中かもしれませんが、11月も1/3が終り、
残り20日、480時間となります。
12月1日からテストがある方は、テストまで、
もう残り500時間もない状況・状態になりました。
12月の第二週にテストがある方も、
600時間、少なくとも700時間は
切ったかと思います。
これは、一日24時間の計算での計上時間ですので、
“実際”の、学生の、皆さんの、『自由な時間』、
『テスト(勉強)にかけれる時間』は、その1/3、
あるかないかだと思います。
複数教科で“頑張らなければ”ならない方は、
もうそろそろ、『物理時間』の締め切りが
近づいてきており、ここから先、サボった分だけ、
“やらなかった”分だけ、『なるべくして、なった』の
結末に向かう可能性が増えていくことになります。
学校の勉強や成績などに、様々な思い、葛藤、悩みが
あるかもしれませんが、この『物理時間』は、
絶対的なものとなり、どんなに深く考え、強く思い、
葛藤しようが、悩もうが、残酷なまでに、現実を、
事実を突きつけて、追い込んでくることになります。
このように“追い込まれない”ように、『事前事前』の
準備、用意、さらには余裕、貯金を作っておくこと、
すなわち、近いものでいえば『宿題』、これを
“終わらせている”“終わらせておく”こと、
遠いもので言えば、そもそも一学期、夏休み、
二学期中間テストで、貯金、余裕を作っておくことを、
毎年、様々言い方で、提案しておりますが、
やらない方はもちろんのこと、勉強がなかなか出来ない、
やれないという方も、“聞き入れて”頂けないのが
現状です。
これは失礼ながら、大人であり、
冷静な判断が出来るであろう親御さん、
ご家庭の方も、その傾向にあります。
入学時、始業時から、書いておりますが、
多くの私立校・中高一貫校が採用している、
『記録』される『結果』で、進級・進学の合否が
決まるシステム、そして、その基準、条件は、
先行逃げ切り型で、『事前事前』の対応・対策を
しておかないと、追い込まれることになります。
一発逆転を信じ、後追い、追い込み型となればなるほど、
不利、不遇な状況・状態になり、過去の結果と今の現実が、
責め立ててくることになります。
こう書かれて、自ら『望んで』、“そう”なりたいと、
あるいは、お子さんに“そう”なってもらいたいと、
願う方はいないと思いますが、結果として、
『“そう”なるべくして、なった』、つまり、
そう望んだ、願ったように、『行動』していたと、
『記録』が残ったことになります。
三年生にとっては、もう嫌味にしか聞こえない
説教、忠告だとは思いますが、“まだ”残された
『時間』と『機会』がある一二年生は、これを機に、
今までの結果と学校生活、私生活、勉強・学習習慣を
見直して、これからの『時間』と『機会』に対して、
どうしていくのか、『決断』『覚悟』をしないと、
上記したように、どんどん、
『一発逆転を信じ、後追い、追い込み型』に
なっていくことになります。
かつての私立校・中高一貫校生の多くは、
その対応を、点数・成績の波を、実に要領良く、
乗り切り、進級・進学出来ていましたが、
昨今は、乗り切れないどころか、沈みゆくのを
止められない、浮上しようともしない(と見られる)
という方が『極端に』なってきました。
よく『“極端に”なってきた』と書いておりますが、
昔の私立校・中高一貫校生は、反抗期などで、
『一時』勉強から離れる、勉強しなくなるとなることはあっても、
ある程度の学力低下、欠如を、具体的な数字で示されると、
さすがに『進級・進学の基準、条件』の“危機”を感じ取って、
受験・転校を考えるか、学校での、あるいは塾や家庭教師などでの、
『“強制的な”勉強』を受け入れ、『勉強する』ように
なりました。
しかしながら、今は、親御さん、ご家庭の方も、
そこまでする、させるのは出来ない、かといって、
受験や転校、留学などと割り切れない、何とか、
『今のままで』『今まで通りで』、“ちょっと”、
つまり短時間で効率よく『頑張る』から、
ソレで、許してほしい、認めてほしい、と、
のほほんとした対応・対策で、『自己満足』
されている方が多いです。
結果として、その対応・対策が
通っている学校でのレベルに
合っていないにも関わらず、
“合っていない”と『結果』で
『記録』されているにも関わらず、
“まだ”次があるから、
次は頑張れる、頑張るからで、
その『今のままで』『今まで通りで』を
続けられます。
近年、この“当たり前”のことを、
よく書くようになりましたが、
私立校・中高一貫校では、『内部進学』が、
決まるまでの期間・時間は、『2年9カ月』であり、
記録される「機会」は8回の学期(成績)、
14~16回の『定期テスト』の内で、
進級・進学の基準、条件を満たさなければ、
進学出来ません。
いつまでも、どんな状況・状態になっても、
『やる気になれば』『頑張れば』
『進学したいと心から願えば』
進学を許してもらえる、与えてもらえる、
わけではありませんので、気を付けて下さい。
私立校・中高一貫校生の多くは、そして、
その親御さん方、ご家庭の方々は、
“こんなこと”赤の他人の私から言われるまでもなく、
『わかっている』『対応・対策している』という方が
ほとんどだとは思います。
ですが、きつい言い方になりますが、
私立校・中高一貫校で、『落ちこぼれて』、
最終的に、進級・進学出来ないと、
「なるべくして、なっていく」方、
親御さん、ご家庭の方は、このことを、
本当の意味で理解出来ていない、
わかっていないことが多いです。
限られた『時間』と『機会』で合否が決まる以上、
ある一定のラインで、ある一定の基準、条件を
クリアしていなければ、“絶対に”進学出来ない、
ということが決まってしまうことに危機感を持っていれば、
いつまでも『文武両道』『短時間で効率良く』を
試せる、挑戦できるわけもなく、強制してでも、
学校の勉強に、そのレベルに、ついていけるようにしないと、
(進級・進学出来ないと)『なるべくして、なった』の結末は
避けられなくなります。
それが、高校・大学進学時なのか、在学中なのかは、
個々人で差が出てくることになると思いますが、
内部進学生は、過半数近くが、潜在的に
この危険性を、こうなる可能性を、学生時代に
徐々に、高めていくことになります。
生徒の自由、自主性を重んじる、そして、
『結果』さえ出せば、ある意味、『本当の』
勉強が出来なくても、受験に対応できる学力を
持ち合わせていなくとも進学できる私立校・中高一貫校の場合、
学生時代が「温室化」、つまり、緩い、危機感がない、
何となく、惰性で進級・進学出来てしまう環境で、
“たかだか”学校の勉強、定期テスト“ごとき”ですら、
点数、成績を取る気にならないようになっていき、
点数を取らなければいけない、勉強(嫌なこと)を
強制的にでもやらなければならないという状況・状態に
対応・対策出来なくなります。
今まさに、進学の危機となっている三年生は、
痛感されていると思いますが、一二年生も、
点数、成績が落ちてきているのであれば、
そろそろ、実感していると思いますので、
よく考えて、この期末テスト前の11月、
残り20日、480時間を過ごすことを
オススメします。
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